死亡保障の考え方

最近では、どの程度の保険金額の保険に加入すればよいのか、データをコンピュータに打ち込めば計算してくれます。しかし、ここが要注意ポイントです。保険を販売することを前提にしたソフトでは、少し高め金額の金額が表示されるように思えるからです。

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もしそういった、機会に遭遇したら、勇気を持って、「どのように計算すれば、この保険金額に辿りつくのでしょう」と質問してみるとよいでしょう。これから必要になる金額と、これから受け取ることができる金額を計算して、その不足分を保険金で埋めましょうという考え方が基本です。

これからの生活費も人により異なりますし、受け取ることができる年金も違います。保険金を受け取った後の資産運用や、インフレによる生活費の上昇分も考え方により異なります。

死亡率と保険料

保険料を考えるときに気にしてほしいのが死亡率です。ある年齢の人がどの程度亡くなるのかを表す指標が死亡率。壮年期の死亡率は、男性の場合は急激に上昇し、女性の場合は低位で安定しています。

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そして、保険料の高低は、この死亡率によって決まっています。この期間だけの保険、たとえば、10年満期の定期保険などは、保険料がとても安くなっています。そして保険料は、男性より死亡率が低い女性の方が低くなっています。

家族がいる場合、死亡保障が必要になる世代が壮年期なのですが、家計に余裕がなく高い保険料を負担できないという場合も少なくないでしょう。そういうときは、本当に必要な期間に絞って保障を考えてみるとよいでしょう。