行動ファイナンス

この前

個人的には、行動ファイナンスという分野がもてはやされるのはいかがなものかと思う。雑誌やウェブの特集などで、行動ファイナンスが最先端のもので、伝統的なファイナンス理論は時代遅れというような話を聞くことがあるが、伝統的なファイナンスの話を飛ばして行動ファイナンスの話をするのは筋違いだと思っている。

今回まとまった文字数のテキストを自由に執筆させてもらったので、行動ファイナンスの概念を含めようと思った。ただし、行動ファイナンスは最後にして、伝統的なファイナンス理論についても言及したいと思った。『伝統的なファイナンス理論があって、その反論として行動ファイナンスがある。でも、私たち投資家の行動は、どちらかというと、行動ファイナンスで説明されるような非合理的な行動をとりがちである』という感じで執筆したつもりである。

続く

ファイナンシャル・ゴール

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ファイナンシャル・ゴールという考え方は、Aさんから提供してもらったコンセプトだが、私なりに解釈を加えた。

私が解釈した、ファイナンシャル・ゴールは、“金融面の一里塚”という意味である。かねてより、『FPさんに相談すると、持っている資産を根掘り葉掘り聞かれ、収入も負債も全部聞かれる。どうして全部情報を伝えなければならないのか?』聞く機会が多かった。私もそう思う。40歳の人に、老後の生活を聞いてもよくわからない。けれども、20年後のことであればイメージしやすい。だから、20年後の理想の姿を設定して、それに向かってライフプランを考えればよいと思う。

それゆえ、ファイナンシャル・ゴールを考えるには、キャッシュフロー表と貸借対照表が必要になる。『シニア世代になると貸借対照表がより重要になる』というのが私の考え方であるが、ファイナンシャル・ゴールの考え方は、親和性の高いものであった。

続く