10月第4週の市況

2021/10/18    月

米国市場ではゴールドマンサックスが好調な四半期決算を公表し3.8%株高に。銀行分は全体で2.1%値上がりし市場をけん引。アルミニウム製造のアルコアも好調な決算を公表し13.2%の株高。市場は値を上げ、ダウが主要3指数で最も値を上げた。9月の小売販売は予想外に増加。FDAが思春期向けのコロナワクチンの認可を延期させると報じられたため、モデルナは3.2%値下がり。欧州市場でも米国市場の影響を受けて銀行株が堅調。市場全体も値上がり。小売りや石油・ガスが値を上げた。今年の見通しを上方修正したドイツのHugo Bossは3.8%株価上昇。2021年の鉄鉱石の出荷が減少する予想を公表したRioTinto1.3%株安

2021/10/19    火

米国市場では大手テクノロジー株とコミュニケーション株がけん引して市場は上昇。アップルはパワフルなプロセッサーを搭載した新型Macを発表し、株価が1%上昇。Facebookは、メタバースと呼ばれる仮想空間を作るために、欧州で1万人の雇用を生み出す計画を公表し株価は3%上昇。中国は電力不足と不動産分野でのバブルにより第3四半期のGDP成長が史上最低の水準になり、特に、欧州市場で中国関連銘柄が下落し、市場全体も値下がり。商品価格の上昇がインフレーションの懸念も引き起こしている。中国の習近平総書記が消費税の拡大を示唆したことも、LVMH、Kering、Hermesなどが1.4%ないし2.4%の下落につながった。ドイツのUmicoreは世界的な半導体不足の影響を受けて収益予想を下方修正し、株価が3.9%下落。

2021/10/20    水

米国株式は、テクノロジー株とヘルスケア株にけん引されて上昇。ジョンソン&ジョンソンは2021年の収益見通しを引き上げ株価は2.3%上昇。保険会社のトラベラーズは決算が見通しを上回り1.6%上昇。アップル、マイクロソフト、Facebookなども値上がり。欧州市場では、スウェーデンのエリクソンが中国での営業を縮小すると公表し、フランスのダノンが業績が芳しくなく値を下げたが、市場全体は値上がり。ミュンヘン再保険は利益が倍増し2.6%株価上昇。ダノンが値下がりしたので同業のユニリバーとネスレも3%と1.3%値下がり。

2021/10/21    木

米国市場ではダウとSP500は値上がり。特に、ダウは日中史上最高値を更新。ヘルスケア関連が堅調。VIX指数は8月13日以来の低い水準となる。IBMはインフラ部門が子会社化の前に受注が減少し、第3四半期の売り上げが予想に届かず、株価は5%下落。Abbott Laboratoriesはコロナ関連の販売がリバウンドして通年の利益予想を引き上げ、株価は3.3%上昇。Anthemは通年の利益予想を引き上げ7.7%値を上げ、Verison Communicationsは後払いの契約が伸びて2.4%株価上昇。欧州市場では、ASMLとKeringの決算が芳しくなっかったが、Nestleがオーガニック関連の販売が好調で2.7%株価上昇。ASMLは第4四半期の販売予想が予想を下回り株価は4%程度下落

2021/10/22    金

米国市場では、IBMが四半期決算が予想以下となり、株価が9.6%下落したことからダウはわずかに値下がり。SP500は史上最高値を更新。Teslaは収益が好調で3%値上がりし、アメリカン航空は予想以下の損失となったことから株価が1.9%上昇。HPはブローカーが目標株価を上げたことから6.9%の値上がり。欧州市場では、ディフェンシブ・グロースの各銘柄が鉱業関連の下落を補い市場は上昇。ドイツのSAPは第3四半期の決算が黒字になったが、ライセンス収入の予想が芳しくなく株価が3.2%下落。鉱業関連は鉄鉱石やベースメタルの価格が下落し値を下げた。Anglo Americanは2.7%の下落。Nordic Semiconductorはコスト上昇の懸念を表明し株価が12.4%下落

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