年金保険の機能

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生命保険の分野で、老後保障を考えるのであれば、年金保険ということになります。特に、高齢期の世代の方が年金保険を考えるのであれば、一時払年金保険ということになります。最初に保険料を全部支払って、あとで年金を受け取るしくみが一時払年金保険です。

年金保険の機能は3つあります。一つは、現在、手元のあるお金を数年後から受け取るようにする機能です。もう一つは、将来にわたって年金を受け取ることができるようにする機能です。終身年金といわれるもので、保険会社以外はこのタイプの年金を取り扱うことはできません。そして最後が利殖機能です。支払ったお金より受け取るお金が多ければ利殖機能が正常に働いているということになります。

シニア世帯の収支を考える

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老後保障とは、毎月の生活費をまかなうために収入を増やすという意味です。そして、その前提は、シニア世代の家計は毎月赤字になっているということです。

そこで最初に考えておきたいのは、収入と支出の内訳を考えることです。老後保障を少なくしたいということは、毎月の赤字額を縮小したいということと同じなのです。

赤字を縮小するためには、収入を増やすか、支出を減らすか、いずれかになります。

収入は公的年金のほかに企業年金や事業所得、あるいは、給与所得などが考えられます。支出を見積もるときには租税公課(所得税・住民税や固定資産税など)、社会保険料(国民健康保険料など)も考えるようにしましょう。