10月第3週の市況

2021/10/11    月

米国市場では労働省が公表した非農業就労者数の増加が予想以下となったことから市場は軟化。Comcast Corp、Chater Communicationは、ウェルズ・ファーゴが評価引き下げを行ったことから株価下落。セクターでは、不動産、公益が下落。原油価格が上昇しているためシェブロン、エクソン・モービルは2%以上上昇。欧州市場では原油と自動車が値を上げ、テクノロジー株が値を下げた。旅行関連では英国のIAG、Whitbread、Ryanairなどが0.4%ないし1.6%上昇。ダイムラーはUBSが評価を引き上げたために株価上昇。フランスのCasinoのイーコマース部門の会社Conva NVは6月に公表した予想を維持できないことを公表し3.8%株価下落

2021/10/12    火

米国は方向性のない市場の中、投資家は第3四半期決算を前に、サプライチェーンの問題エネルギーなどのコスト増など収益に対する懸念から神経質になり市場は下落。JPモルガンが2.1%下落し、Amazonも1.3%軟化。サウスウエスト航空は日曜日の予約が少なくとも30%減となり株価が4.2%下落。欧州市場では、鉱業関連が値を上げた。また、イールドの上昇から銀行株が上昇。英国のオンラインファッションのASOSは、サプライチェーンの問題や物流コストの問題から2022年の利益が40%以上下落すると公表し、株価は14.2%下落

2021/10/13    水

米国市場では、上海産の電気自動車が9月に過去最高に販売できたことを公表したTesla株が1.7%上昇したが、市場全体としては前日に続き続落。アメリカン航空は損失が予想以下になったことを公表し0.8%の株高に。米国市場では労働力不足が顕著で賃金の上昇によるインフレが懸念されている。欧州市場では商品価格が上昇したことにより企業収益が損なわれるとの懸念から市場は下落。景気に敏感な銀行、鉱業、化学などが1%以上値を下げた。スイスの香水メーカーのGivaudanは今年9か月の売り上げが7.7%上昇したにもかかわらず株価は2.3%下落した

2021/10/14    木

欧州市場では、ドイツのSAPの堅調な収益予想の公表により4.2%値を上げ、フランスのLVMHの好調な四半期売り上げで3.2%株価が上昇したことから独仏の市場は上昇。銀行株が軟調であった英国市場では、株価の上昇はわずかだった。英国の住宅建築のBarratt Developmentsは3か月の売り上げがパンデミック以前の水準に戻ったと公表し、株価は6.3%上昇

過去の市況を確認しよう!!

1 か月前の市況 1 年前の市況

10月第2週の市況

2021/10/4    月

米国市場では景気循環株を中心に値上がり。製薬会社のMerch&Coは口から摂取するコロナワクチンの実験で死亡や入院のリスクを50%抑えたと公表し、株価が8.4%上昇。米国政府では12月上旬までの暫定的な政府支出を可能にする法案に大統領がサインしたがFitchは米国のAAA格付けの維持に警告を出している。消費支出は上昇し、ISM製造業指数も上昇。欧州市場ではサプライチェーンの問題と物価の上昇が懸念材料。AO World Plcは英国でのドライバーが不足していることを公表し株価が24.3%値下がり。製造業指数は上昇しているものの、インフレに対する警戒感も強い。BMWは利益率の引き上げを予想し株価が1.3%上昇

2021/10/5    火

米国市場では財政失出のめどが立たない中、イールドが上昇。その影響で大手テクノロジー株を中心に値下がり。アップル、マイクロソフト、Amazon、alphabetは2%以上値下がり。Facebookはインスタグラムを含めてシステムが停止し5%以上株価値下がり。Merck&Coは新型コロナの飲み薬を開発していることが報じられ株価は2.1%上昇。Teslaは四半期で史上最高の出荷台数となったことを公表し株価が0.8%上昇。欧州市場でもボンドイールドの上昇、中国のEvergradeの問題などが不安材料となり値下がり。売り上げの多くを中国に依存するLVMH、Keringは1.4%、1.3%の値下がり。英国のMorrisonsは米国企業が70億ポンドで買収提案し株価が3.7%下落。ラオバルのTesco,Sainburyは1.5%、3.4%上昇

2021/10/6    水

米国市場では、アップル、マクロソフトなどがリバウンドし市場は大きく回復。Facebookも株価が2.1%リバウンド。ISM非製造業指数は8月からわずかに上昇した。ペプシコは通年の予想を引き上げ0.6%株価上昇。欧州市場でも銀行株を中心に市場全体で1%以上の値上がりとなった。半導体のInfinionは2021年の売り上げと翌年の予想を堅持し株価は4.8%の上昇。ウニクレディは第3四半期のアナリストの予想がそのとおりとなり株価は4.3%上昇。英国ではパン製造のGreggsが通年の利益予想を引き上げ株価が11.1%上昇

2021/10/7    木

米国市場では、政府支出の民主党と共和党の交渉が楽観視されており、株式市場は上昇。民間部門の雇用統計であるADPレポートが56.8万人の就労者増を伝えたことにより、Fedが金融引き締めに動くのではないかとの懸念から多くの時間は市場は下落していたが、最後に上昇に転じた。午後になってイールドが値下がりし、Amazonやマイクロソフトが1%以上値上がりした。アメリカン航空はゴールドマンサックスが評価を下げたために4.3%の値下がり。同じ理由から鉄鋼会社のNucor Corpも2.8%の値下がり。欧州市場では、自動車と小売り、旅行などのセクターで値下がり。原油と天然ガスの価格上昇がインフレ懸念につながっている。英国とオランダでは天然ガスの卸売り価格が史上最高値を更新。ドイツでは危害からの需要が弱く工業受注が下落し株価指数のDAXも1.5%値下がり

2021/10/8    金

米国では懸念になっていた政府支出の問題が一段落し、市場は急上昇。アップルが0.9%、Amazonが1.2%となり、Alphabet、Teslaも1.0%以上の値上がりとなった。新規失業保険申請者数も減少。米国上場のアリババ、Tencentは8%以上値上がり。欧州市場では、石油・ガスの価格が下落し、企業収益の上昇が市場を引き上げた。フランスではHSBCが評価を引き上げたことからHermesが3.1%株価が上昇し、ライバルの、LVMH、Richmont、Keringなども上昇。スイスの化学会社Sikaは今期の利益率の上昇を予想し株価が2.0%上昇

過去の市況を確認しよう!!

1 か月前の市況 1 年前の市況