6月第3週の市況

2024/6/17    月

米国市場ではダウとSP500が値を下げたが、NASDAQはテクノロジー株主導で5日連続で上昇。Russellの小型株指数は1.6%値を下げ、SP500の産業株のセクター指数は1%値下がり。Adobeは通年の売り上げ予想を上方修正し株価14.5%上昇。ミシガン大消費者信頼感指数の速報値は6月大きく落ち込むことになった。Nvidiaは1.8%株価が上昇し、アップルを抜いて時価総額2位になった。欧州市場では全面的に値を下げ、特に、総選挙を行うことになったフランスの株式指数CAC40は2.4%下落。フランスのブルーノ・ル・メール財務相は右翼・左翼いずれが勝っても金融危機のリスクに直面すると警戒した。フランスの大手行BNP7パリバ、クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラルなどは2.7%~3.6%株価は値下がり

2024/6/18    火

米国市場ではNvidiaが史上最高値から値を下げたが、Appleやマイクロソフトは当初値を下げたもののリバウンドして値を上げ、また、Micron Technologyはブローカーの目標価格引き上げにより値上がりし、BroadcomやTSMCなども値を上げ、市場全体も値上がり。セクター別ではテクノロジーや一般消費税などが値上がり。アクティベストが購入を表明したAutodeskは株価上昇。欧州市場では銀行株やテクノロジー株が値を上げ、市場全体としてもわずかに値上がり。中国の工業生産が弱かったことから鉱業株が値下がりし、ヘルスケアも値を下げた。フィンランドの保険会社 Sampoがデンマークの保険会社の Topdanmarkの買収で合意したことから Topdanmark株は22.2%上昇。Sampo株は1.2%値下がり

2024/6/19    水

米国市場は、AI関連が上昇。Nvidiaはマイクロソフトを超えて時価総額首位になった。そのほか、Qualcomm、Arm Holdings、Micronなども値を上げ、フィラデルフィア半導体指数は史上最高値を付けた。市場全体でもSP500、NASDAQも史上最高値を付けた。ダウはほぼ横ばい。Amazon、Alphabet、Metaなどは値下がりしたため上昇は限定的であった。5月の工業生産や出荷は予想外に上昇したが、小売販売は予想以下の伸びとなった。欧州市場ではフランスの選挙関連の混乱が低下し、イールドが下落し、株式市場は上昇。特に、公益セクターが値上がり。ドイツの景況感指数ZEWは緩やかに上昇。フランスの電機関連Schneider Electricはブローカーの評価引き上げで株価が約2%上昇

2024/6/20    木

米国市場は祝日のため休場。欧州市場では、大陸では不動産とテクノロジー株が軟化して市場全体も値下がり。英国ではインフレが目標とする2%になり、鉱業関連がけん引して値上がり。ホテル業を展開するフランスのAccorはブローカーからの評価引き上げにより1.4%値上がり。ドイツの太陽光発電SMA Solar Technology AGは目標利益を引き下げ、株価は31%下落。ベルギーの金属リサイクルUmicoreは、ブローカーからの評価引き上げにより株価が3.4%上昇

2024/6/21    金

米国市場では当初は値を上げたがSP500とNASDAQはともに最終的には値下がりとなった。Nvidiaは株価が3.5%下落。また、5月の一戸建ての新築は金利の上昇を受けて下落。セクター別ではテクノロジーが値を下げ、エネルギーや公益が値を上げた。Krogeは同一店舗の販売や第1四半期の利益が堅調であったにもかかわらず、直近の消費動向に注意が必要と警戒し、株価は3.3%下落。欧州市場では、テクノロジー株や不動産株が下支えして市場全体で上昇。ASM Internationalはブローカーの評価引き上げにより5.3%株価が上昇。スイス国立銀行が金利を0.25%引き下げたことから、スイスの株式市場では株価上昇。ノルウェーでは金利を据え置いたがノルウェー市場も上昇

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6月第2週の市況

2024/6/10    月

米国では非農業新規就労者数が予想以上に増加したが、失業率も少し上昇し4%になった。株式市場では、公益、素材、コミュニケーションサービスなどが値を下げる一方で、金融やテクノロジーが値上がりし、全体としてはわずかに値を下げる展開となった。GameStopは今四半期の売り上げの減少と新株発行の可能性を公表し、株価は39%下落。いわゆる”ミームー”株では、AMC EntertainmentとKoss Corpが、15.1%と17.4%株価下落。欧州市場では、米国の雇用統計の影響から金利感応度の高い不動産や公益といったセクターが値を下げ、市場全体も値下がり。ドイツの不動産関連のVonoviaはブローカーの評価下げにより株価は7.2%下落。ドイツのイールドは上昇。ヘルスケアとテクノロジーセクターは値上がりのため下落を限定的にした。スイスのソフトウェア会社のTemenosは2億スイスフランの自社株買いを公表し、株価は5.1%上昇

2024/6/11    火

米国市場では週末のCPI統計の公表やFedの政策会合を前に、NASAQとSP500は史上最高値を更新。1株を10株に分割したNvidiaは0.7%株価上昇。Appleは年次開催している開発ミーティングを前に株価は1.9%下落。アクティベストが購入を公表したSouthwest Airlinesは株価が7%上昇。石油採掘の NobleはDiamond Offshore Drillingを約16億ドルで買収することを公表。Diamond Offshore Drilling株は10.9%値を上げ、Noble株は6.1%値上がり。欧州市場では、フランスのマクロン大統領が議会を解散したことからフランス市場が1.4%値を下げ、域内の株価指数も下落。特に、BNPパリバ、ソシエテジェネラル、クレディアグリコルなどの大手銀行は3.5%以上の大きな値下がりとなった。国債価格が下落し、イールドは6か月で最高に上昇

2024/6/12    水

米国市場ではアップルが新しいAI機能を公表し株価は7.4%上昇。そのおかげでSP500とNASDAQは2日連続で史上最高値を更新。GMは年間のEV車の生産を引き下げたが、同時に60億ドルの自社株買いを公表し株価は1.35%上昇。オラクルは市場終了後に四半期決算を公表し、時間外取引で8%株価上昇。欧州市場では、イタリアやスペインといった銀行株のウェイトの高い市場で値下がりが大きく、市場全体としても値を下げた。また、マクロン大統領が議会を解散したフランスでは、2日連続で市場は軟化。米ドル高と中国での需要の懸念から基礎資源関連もほぼ2%の下落

2024/6/13    木

米国では、Fedが金利を据え置き、年内の利下げは1回と見込まれるものの、消費者物価指数が公表され、予想より緩やかなインフレとなったことから株式市場は堅調で、SP500とNASDAQは3日連続で史上最高値を更新。昨日市場取引時間外に2025年に2桁の収益の伸びを見積もることを公表し、同株が市場をけん引した。欧州市場では、FOMCの会合前に消費者物価指数の統計が市場に好影響を与え、市場は1.2%上昇した。金利感応度の高い不動産は2.7%、テクノロジー株は2.4%値上がり。中国政府が輸入車のEV車に関税をかけることが検討されており、フォルクスワーゲンやBMWは1%以上値を下げる。配当落ちとなったポルシェホールディングは7.2%の株安となった

2024/6/14    金

米国市場では、BraodcomがAI関連の収益の増加を予想し株価が12.3%上昇。Nvidiaも3.5%値上がりし、アップルも0.5%値上がり。ダウは値を下げたものの、テクノロジー関連がけん引する形で、SP500とNASDAQは4日連続の史上最高値の更新となった。市場終了後Adobeが第2四半期の収益が予想を超えたことを公表し、市場外で株価は14%以上上昇。景気感応度の高いセクターは0.6%値を下げ、小型株中心のRussell2000も0.9%値を下げた。欧州市場では、中国の関税問題に反応して自動車関連が値を下げ、また、イタリアでは国債の売り出しが低調になり金利が上昇、株式市場は2.2%の下落となり、欧州の株式市場全体も値下がり。英国の為替関連のWiseは収益の見通しが芳しくなく株価は11.5%値を下げた

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