3月第3週の市況

2025/3/17    月

米国市場ではリバウンドし、主要3指数はいずれも値を上げた。フィラデルフィア半導体指数は3.3%の上昇となり、FANG+Tesla指数も3.2%の上昇となった。すべてのセクターが値上がりとなった。Teslaは上海で低価格帯の電気自動車を発売する予定を公表し株価が3.9%上昇。来週のカンファレンスを前にNvidiaは5.3%の株高。欧州では、ドイツのMerz次期首相が支出拡大策で合意したことを公表し、ドイツの株価指数DAXは2%上昇。また、防衛関連の株価指数も4.1%上昇した

2025/3/18    火

米国市場では大きく落ち込んだ市場が買い時とみなされ2日連続して値上がり。2月の小売販売は上昇したが、予想以下の水準となった。住宅着工のセンチメントは、関税が資材の高騰を招くと考えられ、7か月来の低水準になった。アトランタ連銀は第1四半期の経済活動の予想を1.6%低下させ2.1%とした。セクター別ではエネルギーや不動産が上昇したが、一般消費財は下落。Teslaはブローカーが目標価格を引き下げたことから株価は4.8%下落。欧州市場では、原油価格の上昇に伴いエネルギーが値を上げたほか、ヘルスケアがけん引して株式市場は上昇。ドイツの債務改革プランとロシアウクライナの紛争に注目が集まっている。高級品銘柄も、Keringやバーバリーなどが値を下げた

2025/3/19    水

米国市場ではFedの政策会合を前に、主要3指数はいずれも値を下げた。NASDAQがも値を下げた。また、2月の輸入価格は予想外に上昇。グロース株の値下がりが大きく、セクター別ではコミュニケーション・サービスが2%以上の値下がり。Alphabetは320億ドルでサーバーセキュリティのWizを買収すると公表し、Alphabetは2.2%の株価下落。Nvidiaも3.5%値下がり。Teslaはブローカーの目標株価引き下げで5.3%の値下がり。欧州市場では、ドイツの債務改革プランが国会で承認されたことからDAXは1%上昇。ドイツにけん引され欧州全体の株式指数も上昇。セクター別では銀行が2.5%の上昇となり2011年以来の高水準になった。また、エネルギーや自動車部品なども上昇

2025/3/20    木

米国では、おおむねの予想通りFedが金利を4.25-4.5%に据え置いたことから株式市場は値上がり。また、同時に、Fedは膨れ上がったバランスシートの縮小化のペースを減速させた。パウエル議長は関税問題が輸入に影響を与えるかを判定するには時期尚早との見方を示す。個別銘柄では関税の影響がないとコメントしたボーイングの株価が6.8%上昇。すべてのセクターが値上がりしたが、一般消費財は2%上昇し市場をけん引。欧州では、Fedが金利を据え置くとの予想のもとに、株式指数はわずかに値を上げた。前日に大きく値を上げたドイツ市場では値下がり。セクター別では小売りが大きく上昇。ITサービスのSoftcatは年間の営業利益の伸びを上方修正し、株価が6.5%上昇

2025/3/21    金

米国市場では上下を繰り返しながら、最終的には幾分値を下げた。カンファレンスボードは将来の活動指数について2月に下落したことを報じた。米国がイランに新しい制裁を課したことから原油価格が上昇しエネルギーセクターは値を上げたが、テクノロジーセクターは値を下げた。欧州ではイングランド銀行、スウェーデン国立銀行が金利を据え置き、スイス国立銀行は0.25%金利を引き下げ。株式市場では、英国とスウェーデンで値下がり、スイスでは値上がりとなったが、全体としては値下がり。銀行セクターは2.2%値を下げた。航空・防衛関係も2%の値下がり。フランスのケータリング業者 Sodexoは2025年の見通しを下方修正し株価は17%以上値下がり。コメルツ銀行は、ウニクレディが同行の株式を30%以下で保有することをEUが認めた以降話し合いは進んでいないことを公表し、コメルツ銀行株は3.3%下落

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3月第2週の市況

2025/3/10    月

米国市場では主要3指数がいずれも値上がり。パウエルFRB議長が「経済はよいペース、FRBは早急に利下げしいない」と発言したことが追い風になった。労働統計では2月就労者増になったが、最近の連邦政府職員の解雇は含まれていない。欧州市場では株価は下落。米国の中国製品に対する課税は実行されており、Burberryが6.8%、Keringが3.9%値を下げるなど高級品株は値下がり。防衛関連を含む産業品・サービス全体でも1.8%値を下げ、銅価格が下落したことから鉱業も1.6%値下がり

2025/3/11    火

米国では、関税の問題が大きくなっておりまた、連邦政府が一時閉鎖になる可能性があり、株式市場は大きく値を下げた。市場では米株式市場が調整期間に入った可能性が指摘されおり、HSBCは米国の株式全体の評価を引き下げた。ボラティリティ指数は2024年8月以来となる高水準に達した。マスクCEOが連邦政府で要職についているTeslaは株価が15.4%の下落。CoinbaseやMicroStrategyなどのビットコイン関連もいずれも17%前後の株価下落。欧州市場でも米国の関税関連の不透明さが影響し、ここ1か月で最大の下落となった。テクノロジーはセクターとして3.8%の下落。銀行や防衛株を含む産業といったセクターも2%代の値下がりとなった

2025/3/12    水

米国市場ではトランプ大統領がカナダからの鉄鋼やアルミニウムの輸入に対して関税を2倍にするとしたことから不安が拡大し、主要3指数はいずれも下落。テクノロジーと一般消費財のセクターが大きく下落。Kohl’sは年間の売り上げ予想を下方修正し、株価は24.1%下落。また、上半期の利益予想を下方修正したデルタ航空は株価7.3%下落。欧州市場でも米国の関税問題への懸念から株式市場は下落。ボラティリティ指数はここ7か月で最高に上昇。米国のデルタ航空が米国の経済の不透明感を理由に四半期利益の予想を引き下げたことが影響し、IAGやルフトハンザ、Entainなどの航空関連が値下がり

2025/3/13    木

米国市場では、予想よりインフレが低くなったことを受けてSP500とNASDAQは値上がり。ダウは幾分値を下げた。セクター別ではテクノロジーが上昇したが、一般消費財やヘルスケアは値下がり。インテルは4.6%株価上昇。PepsiCoはブローカーの評価引き下げにより2.7%株価下落。欧州市場では4日連続の値下がりの後、ウクライナに対して米国が支援を再開したことやウクライナがロシアとの30日間の停戦に合意する可能性が出たことなどを受けて、株式市場はリバウンド。デンマークのバイオ企業Zealand Pharmaは同社の肥満治療に関する権利をスイスのロッシュが53億ドルで買収したことから、Zealand Pharmaは37%上昇。Zaraを運営するInditexは第1四半期の業績が思わしくなく株価が7.5%下落。また、Pumaも第1四半期の見通しが芳しくなく株価は19.9%下落

2025/3/14    金

米国では、トランプ政権の関税政策がインフレの再燃や景気後退を起こす懸念があるとして、株式市場は下落。コミュニケーションサービスや一般消費財といったセクターが最も下落。インテルは新しいCEOを指名し、株価は14.6%上昇。欧州市場ではトランプ大統領がEUからのワインなどのアルコール飲料の輸入に対して新たに課税するとコメントし、株式市場は幾分値を下げた。アルコール飲料会社のPernod Ricardは4%、Campariは4.3%値を下げた。自動車のStellantisと自動車部品のValeoはそれぞれ2.3%、6.4%値を下げた。そのため自動車セクターも値下がり。ブローカーの評価が上がったためNovo Nordiskは3.4%価格上昇  

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