8月第5週の市況

2024/8/26    月 

パウエルFRB議長が、9月の利下げについて、”機が熟した”との発言をしたことを受けて、株式市場は上昇。Nvidia、アップル、Teslaなどのメガキャップが堅調。そのほか、小型株が3.2%、地銀が4.9%と大きく値を上げた。11すべてのセクターで値上がり、不動産は2.0%の上昇になった。人材関連のソフトのWorkdayは予想以上の四半期決算となり、10億ドルの自社株買いのプランを公表し、株価は12.5%上昇。ディスカウント小売りのRoss Storesは2024年の利益予想を公表し株価が1.8%上昇。欧州市場でもパウエル議長のコメントを受けて市場は上昇。金利感応度の高い不動産は1.3%値を上げ、公益も1%上昇。ドイツの株式指数DAXは1か月来の高値となり、スペインのIBEXは2か月来の高値となった。オランダのASMLが1.7%値を下げたため、テクノロジーセクターは値下がり

2024/8/27    火

米国市場では、Nvidiaが水曜日の四半期決算の公表を前に株価が下落し、その影響で、マイクロソフト、アップルなども下落。Temuの親会社であるPDD Holdingsは第2四半期の業績が予想以下となり、米国上場株が29%下落となった。また、カナダが中国製のEV車に100%の関税をかけることを公表し、Teslaは3.2%値を下げる。11あるセクターのうち、情報テクノロジーや一般消費財などのセクターでは値を下げ、ダウは値を上げたが、NASDAQとSP500は値下がり。Starlinerが無人で地球に帰還することになったボーイングは株価が0.85%下落。欧州市場でも、Nvidiaに関連してテクノロジー関連が値を下げたが、市場全体ではほぼ横ばいであった。ASML Holding、ASM International、 Aixtronなどは1.6~2.7%値を下げた。金利感応度の高い不動産セクターは1.2%値を上げた。また、原油価格が値上がりした石油・ガスセクターは0.7%値上がり

2024/8/28    水

米国市場では水曜日に四半期決算が公表されるNvidiaが取引量が多くなり株価は1.5%上昇。主要3指数はいずれも上昇し、ダウは史上最高値を更新。アップルは0.4%の上昇となったが、Amazonは1.4%の下落。セクター別ではテクノロジーや金融が値上がり。カンファレンスボードが公表した消費者信頼感指数はここ6か月で最高まで上昇した。Teslaはカナダでの中国製のEV車の関税引き上げの影響で連日となる1.9%の株価下落。欧州市場では、銀行や航空といったセクターが市場を引き上げた。スペインの銀行Banco Santanderは自社株買いプランを公表し株価は2.5%上昇。Ryanairは、下記の運賃予想を引き上げ、株価は4.6%値上がり。同業のeasyJetとWizz Airもそれぞれ6.9%と5.2%上昇。ドイツのGDPは第2四半期の成長率がマイナス0.1%になったが、株式指数のDAXは0.4%上昇

2024/8/29    木

米国市場ではNvidiaが四半期決算を前に2.1%株価が下落し、主要3指数はいずれも下落。BroadcomやAdvanced Micro Devicesなどの同業他社も2%以上株価下落。Alphabet、Amazonなどは1%程度の株安。セクター別では情報テクノロジーや一般消費財が軟化。欧州市場では化学や保険などの銘柄がけん引して市場は7月以来の高値を付けた。Givaudan、Symrise AG、Covestroといった化学関連が3%以上値を上げた。ドイツの保険会社Ageasは上半期の業績が予想を超えたために株価は3.9%上昇。一方で、強いドルや中国での需要に懸念があるため金属価格が下落し、基礎資源は値を下げた

2024/8/30    金

米国では第2四半期のGDP成長率が上方修正され、新規失業保険申請者数も下落した。ダウは値を上げ史上最高値を更新した。米ドルは上昇し、債券価格は下落。Nvidiaの決算発表は芳しくなく株価は約6%下落。BroadcomやAdvanced Micro Devicesもおおむね1%ほど値を下げたが、アップルはシティがAI選別に組み入れ株価は1.5%上昇。SP500はほぼ横ばいとなったが、NASDAQは値下がり。サイバーセキュリティCrowdStrikeは四半期の売上が予想を超え株価は2.8%上昇。欧州市場ではドイツの8月のインフレが2%にまで低下し、ドイツの株式市場DAXが史上最高値を更新し、欧州株式市場全体も値上がりとなった。欧州のテクノロジー関連のASM International、 STMicroelectronics、ASML Holdingが3%以上の株価上昇となり、ソフトウェアのSAPも2%程度の上昇

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8月第3週の市況

2024/8/12    月

米国市場では、ボラティリティ指数のCBOE指数が低下し、テクノロジーセクターがけん引して市場は上昇。ビデオゲームのTake-Two Interactive Softwareは2026-2027年にかけてグランド・セフト・オートVIの新作を発売を加速されることを公表し株価は4.4%上昇。Expediaは第2四半期の利益が予想を超えたことから株価は10.2%上昇。欧州市場では引き続きヘルスケア関連がけん引して市場は上昇。製薬会社のNordiskは前日に引き続き6.3%上昇。ドイツのインフレは2.6%の上昇となり予想とおり、イタリアのインフレは前月比で低下した。ドイツの不動産会社 LEG Immobilienは四半期決算で損失が予想以下であったことから株価は5.5%上昇

2024/8/13    火

米国では、7月の生産者物価指数の上昇が予想以下となったことから、金利引き下げへの期待感が高まり、株式市場では主要3指数がいずれも上昇。中でも情報テクノロジーと一般消費財が大きく値上がり。スターバックスはChipotle Mexican GrillのトップであるBrian NiccolをCEOに指名したことから、スターバックス株は24.5%上昇し、Chipotle Mexican Grill株は7.5%下落した。Home Depotは年間の利益予想を下方修正し、当初は値を下げたが、その後値を上げることになった。メディアのBuzzFeedは第2四半期の赤字が縮小し株価は25.9%の上昇。欧州市場でも、米国の生産差物価指数の上昇が予想以下であったことが、金利の引き下げにつながるとの期待感から株式市場は値を上げた。ボラティリティ指数も2週間で最低の水準になっている。ドイツでは消費者信頼感指数のZEWが予想以上に低下した

2024/8/14    水

米国では、消費者物価指数が公表され、2021年以降初めてその上昇が3%以下となった。市場ではFedにより利下げへの期待感が高まり、SP500、ダウは上がり。NASDAQはほぼ横ばい。当局がその解体も検討しているGoogleの親会社Alphabetは2.3%株価下落。そのほかのメガキャップ、Tesla、マイクロソフト、Nvidia、Metaなども値下がり。最近水準が上がっていたVIX指数は20以下にまで下落した。金融株では、Progressive、Charles Schwabは7月の業績が良かったことから株価が上昇し、Allstateは一部を売却することになり株価が上昇。欧州市場でも、米国の金利引き下げの道筋が見えたことから、旅行・レジャー、金融といったセクターがけん引して値を上げた。世界最大のオンラインくじのFlutterは通年の見通しを引き上げ、株価は10%以上上昇。スイスの銀行UBSは四半期の利益が予想の倍になったことから株価は5.3%上昇

2024/8/15    木

米国では、小売販売が1%増となり、景気後退への不安を緩和させ、株式市場は値上がり。NASDAQは2%以上の上昇となった。通年の利益予想を上方修正したウォルマートのほか、Targetやコストコなども値上がり。四半期業績の予想を上方修正し、全世界で7%人員削減をすることになったCisco Systemsは7%近く株価上昇。ナイキはアクティベストのAckman氏が保有株式を増加させ、株価は5%上昇。欧州市場では、テクノロジーや銀行といったセクターがけん引して、市場は1%上昇。ASML HoldingやASM Internationalなどの半導体関連は、いずれも4%以上値上がり。オランダの銀行Adyenは半期のコア利益が予想を超え、株価は12%上昇。英国の保険会社Admiralも上半期の好業績を予想し、株価が6.5%上昇

2024/8/16    金

米国では、、ミシガン大消費者信頼感指数が公表され指数は将来の期待感が上昇し、指数全体も上昇。株式市場ではSP500とNASDAQは7日連続の値上がりとなった。週次でみると、主要3指数ともに2023年10月以来の大きな値上がりになった。フォードは8.5万台のSUV車のリコールを公表したが、株価は0.5%上昇。第4四半期の売上が堅調であると予想したApplied Materialsであったが、株価は1.9%の値下がりになった。欧州市場でも株式市場は上昇したが、小売販売が0.5%上昇した英国のFTSEは値を下げた。消費者をだましたとして米国で訴えられたStellantisであったが、株価は1.9%上昇。フェラーリも3.1%値を上げたことから、自動車関連が上昇し市場をけん引。ラウンドアップ関連の訴訟で勝訴したBayerは株価が10.9%上昇

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