12月第1週の市況

2022/11/28    月 

米国市場では、アップルが中国の生産工場がコロナ関連で制限を受けていることから株価が2.0%下落。ダウは値を上げたが、NASDAQ、SP500は値下がり。Activision Blizzardはマイクロソフトが買収しようとしたことを不正にブロックしたとして反トラスト法で訴訟する見込みで、株価は4.1%下落。欧州市場では、金利引き上げの鈍化への期待と不動産部門の売却やショッピングシーズンへの不安から小売り関連が値を下げ、市場全体としては横ばい。不動産部門は10月の英国で住宅需要が増加し、買い控えから不動産部門の株価が下落。ドイツではGDPが個人消費に支えられて幾分上昇。クレディスイスは資本増強の影響を受けて株価は6.6%下落

2022/11/29    火

米国市場では、中国でのコロナ対策への反発が景気を減速させるとの懸念から、株式市場は急落。アップルはiPhoneの生産への影響への懸念から株価下落。Cupertinoは影響を受けて2.6%株価下落。中国株のPinduoduoは第3四半期の収入が予想を超え株価は12.6%上昇。そのほかバイドゥやティンセントなどの中国銘柄も上昇。中国でのコロナ対策のトラブルから欧州市場も値下がり。原油価格が下落したことでエネルギー関連が値を下げ、さらに、高級品や自動車なども値下がり。クレディスイスは、デフォルトリスクを保険でカバーする保険料が上昇し、株価は4.2%下落。ドイツの化学会社Brenntagは米国のライバルのUnivar Solutions合併の事前交渉を始めたことを公表し、Brenntagの株価は9.7%下落。エアバスは2023年に一部出荷が間に合わないと報じられ株価が5.7%下落

2022/11/30    水

米国市場では、金利動向に影響の大きい予定されているパウエルFRB議長のスピーチを前に、アップルが2.1%値を下げ、AmazonやNvidia、Teslaなどが1%以上値を下げ、市場は値を下げた。生活コストが上昇する中、消費者信頼感指数は下落。中国のコロナ政策が緩和されるのではないかとの予測から原油価格が上昇し、エネルギー関連が値を上げる。欧州市場では、鉱業関連の値上がりが、テクノロジーや化学といったセクターの値下がりで相殺され、市場全体としては値下がり。中国は高齢者へのワクチン接種を加速させると公表。鉱業関連の値上がりは、パリやフランクフルトよりロンドン市場によく効いた。また、スペインやドイツでは価格の上昇圧力が鈍化してきている

2022/12/1    木

米国市場では、パウエルFRB議長が利上げのペースの鈍化を示唆したことから株式市場は急上昇。Nvidiaは8%以上値を上げ、マイクロソフトも6.2%の上昇。アップルも4.9%の値上がり。Teslaは値下げの効果があり中国で販売が好調であったと報じられ株価は7.7%上昇。ADPの雇用統計は12.7万人の雇用増となったが、予想されていた数には及ばなかった。欧州市場では中国関連の銘柄(高級品、自動車、商品)が上昇し、インフレも予想以下となったことから市場は上昇し、月間では2か月連続の上昇となった。個別銘柄ではドイツの医薬品argenx SEが米国のFDA優先審査保証を獲得したとコメントし株価は7.1%上昇。スウェーデンのAvanza Bank Holdingは5.2%の株安

2022/12/2    金

米国市場では、NASDAQは値を上げたが、ダウとSP500は値下がり。セールスフォースのCEOが1月での辞任を公表し、同株は、8.3%の値下がり。ディスカウントストアーのDollar General Corpは年間の利益予想を下方修正し7.5%株安。コストコも11月の売り上げの伸びが芳しくなく6.6%の値下がり。欧州市場では、パウエルFRB議長の金利引き上げの鈍化を示唆するコメントと中国でのコロナ規制の緩和が好感されて市場は上昇。テクノロジー株は米国のセールスフォースが好調な利益見通しを公表したこともあり、セクター全体で3%弱の上昇。2日ほど値上がりが続いていたエネルギー株は下落。さらなるコストカットを模索していると報じられたクレディスイスは4.4%の値下がり
 

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11月第4週の市況

2022/11/21    月

米国市場では方向性のない市場の中、ヘルスケア、不動産、公益などのディフェンシブな銘柄にけん引され市場は上昇。ボストン連銀のコリンズ総裁は金利上昇圧力が低下している証拠はないとコメント。セントルイス連銀のブラッド総裁は金利の引き上げによるインフレへの影響は限定的とコメント。中国市場の需要が先細りする懸念と米国の金利引き上げの観測の中で原油価格が下落し、エネルギーセクターは0.9%下落。GAPは予想を超える業績を公表し株価は7.6%上昇。欧州市場では、小売りや自動車はいずれも2%以上値を上げ市場は上昇。10月のインフレは史上最高の上昇水準となり、ユーロ圏の購買マネージャー指数は11月は10月よりさらに低下することが予想されている。オーストリア政府が一時的にガス・石油会社の税率を40%を上限にすることを公表し、オーストリアの水力発電Verbundと環境サービスのEVNは、それぞれ、8.9%、6.4%上昇

 

2022/11/22    火

米国市場では、中国が感染地区の学校や企業を閉鎖し、感染懸念が高い地域の規制を強化するなど、コロナウィルス対策を再開する懸念から市場は下落。米国企業で中国でカジノを運営するWynn Resorts、Las Vegas Sandsなどが2%以上の下落となった。OPECプラスが次回の12月の会合まで生産を引き上げると表明したことと、中国での需要減の予想が相まって原油価格が下落し、エネルギー株も下落。中国への輸出が多いTeslaも7%程度値下がり。欧州市場でも、中国関連で鉱業関連が値を下げたが、ディフェンシブな食品・飲料、ヘルスケアなどのセクターが下落幅を補い、市場全体ではほぼ横ばい。石油・ガスは2.7%下落

2022/11/23    水

米国市場では、Best Buyが、年間売り上げ予想について、前回予想していたより低い下落を予想し、株価は12.8%上昇。一方、Dollar Treeは年間利益の予想を2回目の下方修正。株価は7.8%下落した。小売りセクターはBest Buyの貢献が大きく1.2%上昇。エネルギー株は原油価格の上昇で3.2%値上がり。欧州市場では、前日と変わり、原油価格が値上がりしたことから市場全体も上昇。OPECプラスで生産国が減産に執着していることから原油価格が上昇し、石油・ガスセクターは4.8%上昇。イタリアでは府は政権が初めての予算を承認し、インフレ対策や減税が盛り込まれ、市場は1%上昇。ティッセンクルップは投資家のCevianが保有株を売却したことで株価が4.3%下落

2022/11/24    木

Fedが11月の政策会合の議事録を公開し、金利上昇のペースが鈍化すると見られることから、米国市場は上昇した。シティが評価を引き上げたTeslaは7.8%の株価上昇。予想以上の四半期利益を計上した農耕機メーカーのDeere &Coは5%株価上昇。衣料品の小売りのNordstromは消費者がインフレを警戒する中、大幅な値下げを行い、利益予想を下方修正したことから4.2%株価下落。欧州市場では、クレディスイスは、富裕者層の大口の解約から、15億スイスフランを上限とする赤字になることを公表し株価は6.1%値を下げた。ただし、鉱業、旅行・レジャー、小売りなどが堅調で市場全体は値上がり

2022/11/25    金

米国市場は祝日のため休日。欧州市場では前日公開されたFedの議事録が利上げペースの鈍化を予想させるものだったことから、金利感応度の高い不動産株が2.5%上昇し、市場をけん引して市場は3か月来の高値をつけた。ドイツ国債のイールドは下落。世界最大の新聞広告会社のAdevintaとポーランドの保険会社PZUが、好調な四半期業績を公表し、それぞれ、7.2%、6.6%株価上昇

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