3月第2週の市況

2023/3/6    月

米国では、サービス部門の需要が旺盛であることが確認され、Fedが議会に提出したレポートで利上げに慎重な態度で望むことを表明したことからイールドが下落し、株式指数は急上昇した。特に、NASDAQは約2%の上昇。モルガンスタンレーが今年株価が20%以上値上がりすると予想したアップルは3.5%の上昇。第2四半期の収益が予想を上回る見通しのBroadcomは5.7%の値上がり。欧州市場でも、Fedの慎重な政策がテクノロジー株を引き上げ、また、中国の需要の回復を背景に株価は上昇。鉱業株が2.2%上昇した。ドイツではフォルクスワーゲンが、サプライチェーンの問題解消を受けて2023年の見通しがかなり強くだったことから、同株は10%「以上値上がり

2023/3/7    火

米国市場では、投資家は今週のパウエルFRB議長のコメントに注目している中、SP500はわずかに下落。当初はゴールドマンサックスがアップルの株式評価を引き上げたことからNASDAQを中心値値を上げたが、中国が予想以下の経済成長目標を公表したことから素材セクターは値を下げた。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、高金利政策の推進をコメントした。暗号資産関連のSilvergate Capitalはビジネスの維持に疑問が残ることから株価が6.2%下落

2023/3/8    水

米国市場では、パウエルFRB議長がインフレの抑制のために金利を引き上げる必要があると議会で証言し、株式指数は大きく下落。パウエル議長のコメントを受けて次回のFOMCで0.5%の利上げになるとの見方が大きく上昇。2年物のイールドは2007年7月以来となる5%超えとなった。欧州市場では、パウエルFRB議長のタカ派的なコメントから、Fedが予想を超えた利上げに動くとの観測から大きく値を下げた。ECBは「予想インフレは下落したが、賃金は相変わらず上昇しており、価格コントロールの効果を減少させている」と見通しを公表した。中国の貿易統計が芳しくなかったことから中国関連のLVMHや基礎資源セクターなどが下落

2023/3/9    木

米国市場では、パウエルFRB議長の議会での証言が火曜日の証言の繰り返しになり、Fedが利上げに積極的との印象を与えたが、米国の民間部門の就労者数は予想以上に上昇した。結果的に株式市場は幾分上昇することになった。Teslaは米当局がドライブ中にステアリングホイールが下落することに対して予備的な調査に入り、株価下落。欧州市場でも、パウエル議長の証言と米国の雇用統計の綱引きで市場は横ばい。基礎資源やテクノロジー株が値を上げた。欧州では第4四半期のGDPや雇用が幾分下落した

2023/3/10    金

米国市場では、銀行セクターが10月以来の安値となったことから、主要3株価指数はいずれも大きく値下がり。SVB Financial Groupは、2023年の見通しを下方修正し、また、バランスシート改善のために新株発行を行い、株価は63%下落。仮想通過銀行のシルバーゲート・キャピタルが任意整理をすることになったことから、同業のシグネチャー・バンクが下落。欧州市場では、金利引き上げへの懸念から市場は下落。不動産セクターが3.2%下落したほか、不動産関連の個別銘柄ではドイツのLEG Immobilienが配当を停止し、株価は11.4%下落。銅価格が下落したことを受け鉱業セクターも2.7%値を下げた。ドイツのファッションメーカーHugo Bossは2023年の売り上げが低調な増加に終わると予想し株価が2.1%下落

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3月第1週の市況

2023/2/27    月

米国では、Fedが金融政策の指標とする個人消費支出が公表され、1月のPCEは、12月の上昇(0.2%)を超えて0.6%増となった。株式市場は大幅な下落となり、不動産、テクノロジー、一般消費財などのセクターの値下がりが大きかった。イールドが上がったために、Tesla、Amazon、Nvidiaなどが1.6%~2.4%下落。FDAが787の出荷の一時停止を伝えたボーイングは株価4.8%の下落。欧州市場では、米国のインフレ統計が予想以上に上昇したことを受けて、金利引き上げの懸念が引き続き、株式市場は下落。ユーロ圏のイールドはここ10年以上で最高の水準にまで上昇している。また、ドイツの第4四半期のGDPは縮小したことが公表されたが、Gfkの2月の消費者信頼感指数はマイナスながら前月より改善された。IAGは、パンデミック以降に初めての年間黒字になる見通しを公表し、スペインのAir Europaの買収に4億ユーロを支払うことに合意したが、株価は6.5%下落

2023/2/28    火

米国市場では先週の大幅な下落から安値買いが入り市場は幾分上昇。資本財の製造は予想以上に増加し、出荷もリバウンドしている。ウォールストリートジャーナルが、ファイザーがSeagenの買収に動いていると報じ、ファイザー株は2.3%の下落。Seagen株は10%以上値上がり。欧州市場でも利上げへの警戒感から大きく落ち込んだ先週からリバウンドした。英国とEUの間のBrexit後の取り決めについてスナク英首相がコメントしたが、ポンド高を招聘し、FTSEには逆効果であった。セクター別では鉱業が大きく伸びた。ドイツではコメルツバンクがDAXに再編入され株価が4.6%上昇した

2023/3/1    水

米国市場では2月の消費者信頼感指数が予想外に下落し、住宅価格は下落した。メタはAI関連の新規商品グループを創設すると公表し株価は3.2%上昇Targetは年末を含む四半期の売り上げが予想外に上昇したが、景気に不透明感が残ると2023年の収益に警戒を、株価は1%上昇。欧州市場では、フランスとスペインの消費者物価指数の上昇が予想以上で、株式市場は下落。ドイツの10年もの国債のイールドは2011年来の水準に高騰

2023/3/2    木

米国市場では、公表された製造業の統計(ISM)が堅調で高いインフレが当面続くとの警戒感からSP500とNASDAQは下落。10年ものイールドは4%を超える。
中国の製造業がここ10年で最も高い成長率を示したことから、セクター別ではエネルギーと素材は値を上げた。欧州市場ではベルギーのSFPIが保有株の売却を示唆したBNPパリバが4.2%軟化したが、中国関連の株式が値を上げたことから市場全体の値下がりは限定的

2023/3/3    金

米国市場ではアトランタ連銀のボスティック総裁のコメントを受けて、イールドが下落し株式市場は上昇。セールスフォースは予想を超える第一四半期の売上を公表し、自社株プランを倍増し株価上昇
Teslaは廉価版の車を公表したが市場のウケは良くなく株価は下落
欧州市場ではインフレは依然として高かったものの生活必需品やエネルギー関連の株価が上がったことから、市場全体も上昇。中国の需要が回復したことからエネルギーも1.4%上昇ロンドン市場では、DiageoやUNILIVERが1%以上値を上げる

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