8月第4週の市況

2023/8/21    月 

米国市場では、Alphabetが1.9%、Teslaが1.7%値を下げるなどメガキャップといわれる銘柄が値を下げたが、ディフェンシブなセクタが値を上げたことからSP500はほぼ横ばいとなった。ダウはわずかであるが値上がり。ウォルマートやエクソンモービルといった銘柄が値上がり。マウイ島の火災で格下げされていたハワイアン・エレクトリックは規模縮小を考えているわけではないとコメントし、株価は10%以上値を戻した。暗号資産のCoinbase Globalは3%、同じくRiot Platformは5.5%値下がり。欧州市場では金利上昇の長期化と中国の減速懸念から引き続き市場は値下がり。中国の恒大グループは米国で非米国企業が倒産を防止する手続きに入った。中国関連の高級品株LVMH、Kering,Hermes、英国の金融株のHSBCやプルデンシャルなどが値を下げる。ヘルスケアでは、ロッシュ、アストラゼネカ、ノボ・ノルディスクなどが値下がり

2023/8/22    火

米国市場では、HSBCがAI関連のNvidiaの目標株価を引き上げ、Nvidiaは8.5%上昇。そのためNASDAQやSP500は値上がり、ダウは値を下げた。ジョンソン&ジョンソンは、分社化したKenvueの株式を9.5%保有し続ける見通しで、ジョンソン&ジョンソン株は3%値下がり。富裕者層ビジネスの一部を売却することになったゴールドマンサックスは0.9%値下がり。欧州市場では4日連続の値下がりの後、リバウンド。エネルギーや鉱業関連が値を上げたほか、ヘルスケア関連も値上がり。Novo Nordiskはモルガンスタンレーが目標株価を引き上げたことから株価は0.3%上昇。LVMHやKeringも1%前後リバウンド。ドイツの自動車部品メーカーContinentalは企業のスリム化を公表し5.9%株価上昇

2023/8/23    水 

米国市場では、S&Pが地銀のいくつかを格下げしたことから銀行株が値下がりしSP500とダウは値下がり。NASDAQは値上がり。昨日大きく値を上げたNvidiaは2.8%の反落。百貨店のMacy’sは年末の商戦シーズンの予想が弱いと予想し、株価は14.1%値を下げた。小売りのKohl’s CorpとNordstromも10%前後の下落となった。欧州市場では、テクノロジー関連がリバウンドしたことにより市場全体も値上がり。テクノロジー関連は2%上昇。欧州第2位のヘルスケア株のNovo Nordiskが0.7%上昇したことから、ヘルスケア関連も値上がり。イタリアのケーブルメーカーPrysmianはドイツのプロジェクトの優先交渉者に選ばれたことから株価が4%上昇

2023/8/24    木

米国市場では、Nvidiaが市場終了後の決算発表を前に上昇。取引中に9%値を上げ、市場外で3.2%値を上げた。マイクロソフトも2%ほど値を上げた。AI関連が市場をけん引した結果、市場は大きく値上がりし、NASDAQは1.6%の値上がりとなった。明日の金曜日にはジャクソンフォールでの中央銀行のミーティングでのパウエル議長の発言に注目が集まっている。スイスの製薬メーカーロッシュがうっかり肺がん製薬の好調なデータを公表してしまい、Gilead SciencesやMerck & Coの株価を引き上げた。ユーロ圏では、域内のビジネス活動指数が予想外に悪化したが、株式市場は上昇。原油価格の下落からエネルギー株は軟化。米国のFoot Locker’sが低い業績予想を公開したことからプーマやアディダスといった競合メーカーの株価下落。スイスのロッシュが3.8%値を上げたことから、競合のNovo Nordiskも2.7%値を上げた

2023/8/25    金

米国市場では、Nvidiaが引き続き値を上げたが、アップル、アルファベット、メタ、マイクロソフトなどの大型株が2%前後値を下げ、主要3指数はいずれも値下がり。ボーイングは737MAXの製造工程を一新したことから出荷が遅れると公表し株価は4%以上値下がり。欧州市場では最近堅調であったテクノロジー株が反落して市場全体も値を下げた。Infineon、Siltronic、Temenos、AMS Osram , VAT , ASML Holdingand ASM International,BE Semiconductorといった半導体関連が1.3%-6.3%値を下げた。金属価格の下落を受けて鉱業株も値を下げたが、ユーロ圏内のビジネス環境の大きな悪化を受けて9月にECBが利上げを停止するとの見方があり、金融株は値を上げた

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8月第3週の市況

2023/8/14    月

米国では企業物価指数の上昇が予想以上で、イールドを引き上げ、金利感応度の高いメガキャップといわれるグロース株、Tesla、Meta、マイクロソフトなどが値を下げた。その結果、SP500とNASDAQは値を下げたが、ヘルスケアやエネルギー関連が値を上げたため、ダウは値を上げた。メディアの News Corpはコストカットの効果があり四半期利益が予想を超えたために株価は4.6%上昇。欧州市場でも金利感応度の高いテクノロジーや不動産関連を中心に値下がり。英国では第2四半期の予想しない成長がイングランド銀行の利上げにつながるとの見方から株式指数のFTSEは1.2%下落。欧州市場も金利の上昇が長期化するとの懸念から市場は下落。スイスでは、クレディスイスの救済をするUBSが政府の支援が必要ないことが判明し、UBSの株価は4.7%上昇

2023/8/15    火

米国市場では半導体メーカーのNvidiaが売り上げ予想を24%引き上げ株価が7.1%上昇。Micron Technologyも6.1%の上昇。AlphabetやAmazonも値を上げたためにテクノロジー関連が最も値を上げ、主要3指数も上昇。Teslaは中国での価格引き下げを公表し株価が1.2%下落。欧州市場では、ヘルスケアや小売株が値を上げ、鉱業、エネルギーの値下がりを埋め合わせて、市場全体としては値上がり。ヘルスケアでは、ドイツの投資会社Exorが Philips株式を保有していることがわかり、 Philipsは4.4%値上がり。小売り関連では、ドイッチェバンクが木曜株価を引き上げた B&M European Retailが0.8%上昇

2023/8/16    水

米国では小売販売が対前月比0.7%増と予想外の高い増加となり、金利が長期にわたって引き上げられる懸念から、株式市場は大きく下落した。SP500は1.1%下落し、3月以来初めて50日間の移動平均の値を下回ることになった。連邦預金保険公社が規制上の点検要請があった地方銀行では4%前後の大幅な株価下落があった。銀行セクターは全体として2.7%の下落。Nvidiaは複数のブローカーが評価を引き上げ、株価は0.4%上昇。11のセクターすべて値を下げたが、原油価格が下落したためにエネルギーセクターは最も値を下げた。欧州市場では英国とスウェーデンが金利引き上げへの懸念から値を下げたほか、中国で市場センチメントが改善しないことから、中国関連株が値を下げた。基礎素材の価格も値下がり。中国でのビジネスが大きいHSBCは3.4%株価下落

2023/8/17    木

米国市場ではFedが前回の政策会合の議事録を公表したが、理事の間で利上げのスタンスが分かれていたことが判明し、市場は値下がり。銀行株は、バンクオブアメリカが1.9%値を下げるのを筆頭に、セクター別でも値下がり。小売りのTargetは第2四半期の利益が予想を上回り株価は3.3%値上がり。欧州市場では中国経済の減速の懸念から値を下げ、英国では利上げの懸念から値下がり。中国関連ではHSBCが1.7%の値下がりとなり、5日連続の下落。LVMNやKeringといった中国関連の高級品ブランドも値下がり。英国の損害保険 Admiral Groupは上半期の利益が増益となったことを受けて株価は7.2%の上昇

2023/8/18    金

米国市場では、ヘルスケア関連が下落し、市場全体は値下がり。Blue Shield of CaliforniaがCVS Healthに対する依存度を引き下げることを計画していることから同株は8%値を下げた。UnitedHealthやシグナなどの同業他社も値下がり。一方、原油価格が値を上げたことからエクソン・モービルやシェブロンは値上がり。10年物のイールドは前年10月以来の高水準になっており株式市場の上値を重くしている。Cisco Systemsは第4四半期の業績が予想を上回り株価は3.3%上昇。ワクチン関連のModernaとNovavaxはCOVID-19の入院率が上昇したことから株価上昇。欧州市場では、米国のFedの議事録が公開されたことからイールドが上昇し、株式市場は下落した。オランダンの金融会社Adyen NVは、第1四半期の業績が予想を下回ったことから株価が39%下落。また、中国関連のLVMHやHermesは引き続き2%以上値を下げる
 

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