11月第4週の市況

2023/11/20    月

米国株式市場はわずかに上昇。 Applied Materialsは中国への半導体輸出規制に違反したとして司法省の査察を受け、同株は約4%下落。Alphabetとマイクロソフトが値を下げたことにより、コミュニケーションサービスセクターは値下がり。アレクサ部門を縮小し、AI関連に人員をシフトすると公表したAmazonは株価上昇。格安小売りのRoss Storesは第3四半期の売上・利益がともに予想を超え、年間利益予想を引き上げたことから株価は7.2%上昇。同様に、第3四半期の利益が改善したGAPも値上がり。欧州市場では、市場は2024年の末までにECBは1%の利下げをするとみており、ドイツのイールドはここ2か月で最低になった。それを受けて株式市場では株価上昇。金利感応度の高い不動産セクターは1.7%上昇。また、米ドルが値下がりしたことにより銅価格が上昇し、そのため、鉱業株も値上がり。ヘルスケアセクターでは、AstraZeneca、Novo Nordisk、Sanofiなどの大手株が軒並み上昇

2023/11/21    火 

米国市場ではマイクロソフトが史上最高値を更新し、その影響を受けたアップルやNvidiaなども値を上げ、テクノロジーセクターやNASDAQを引き上げた。ダウとSP500も値上がり。公益や日用消費財は下落。感謝祭を前に市場の取引は薄商い。製薬会社のBristol Myers Squibbは、ドイツのBayerが血液凝固薬の開発を中止したために同様の薬を開発している製薬株に影響を及ぼした

2023/11/22    水

米国ではFOMCの議事録が公開され、理事たちが金利の引き上げに慎重であることがわかったが、市場は下落。第3四半期の業績を公表したNvidiaは市場終了後0.9%株価下落。格安家電のBest Buyは年間の売り上げ予想が大きく下がり株価下落。第3四半期の売り上げが予想以下となった Kohl’s Corpも値下がり。欧州市場ではイタリア市場の下落が重荷となり株式市場が下落。Monte dei Paschi di Sienaは政府が25%の株式を放出し株価は7.9%下落。Banco BPMはドイッチェバンクが評価を引き下げ4%株価下落。また、金利感応度の高い不動産セクターは2.1%値下がりとなった

2023/11/23    木

米国では、各種データから市場に楽観論が先行し、株式市場は上昇。新規失業保険申請者数は予想以上に下落したが、耐久財の注文は予想以上に下落。米国経済は減速しているが、一定の耐久性はある状態と見られている。セクター別ではコミュニケーションサービスが市場を牽引。個別銘柄ではNvidiaが、米国の中国向け半導体の輸出制限の影響を受けるとみて、株価は2.5%下落。欧州市場では、米国のFedが金利の引き上げに対して慎重であることが判明し、金利感応度の高い不動産セクターが上昇して2ヶ月来の株高の水準になった。英国のSageは今期の利益が18%上昇することを公表し、株価は13.3%上昇。ドイツのティセンクルップも今期のキャッシュフローが増加することを公表し株価が6.6%上昇

2023/11/24    金

米国市場は休日で休場。欧州市場ではエネルギー株がけん引して市場は上昇。デンマークの製薬会社 Novo Nordiskは、肥満薬や糖尿病薬の開発に23億ドルの投資を行うと公表し株価は1%上昇。スウェーデンは中央銀行が4%と金利を据え置いたことから株式市場は0.5%上昇。スペインの公益企業Endesaは2023年の利益見通しを引き下げたことから2.4%株価下落  

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11月第3週の市況

2023/11/13    月 

米国では、前日から一転してイールドが下落し、Nvidiaやマイクロソフトを含むテクノロジー株を中心に株式市場は反発。NASDAQは2%以上の上昇。バイオ関係のIlluminaは2期連続して通年の利益予想を引き下げ、株価は8%下落。欧州では、昨日のパウエルFRB議長の金利引き上げの余地を残すコメントに反応し、株式市場は下落。酒造メーカーの Diageoはラテンアメリカなどの売上増が芳しくなく、株価は16%下落。高級品ブランドのRichemontは利益が予想以下となり5.2%株価下落。同業のLVMH、Kering、Hermesなども下落。フランスの再保険会社のScorは、第3四半期の利益が予想以下となり、株価は3.5%の下落

2023/11/14    火

米国市場では火曜日の消費者物価指数のデータ公表の前に市場はほぼ横ばい。ムーディーズは米国の格付けを“安定的”から“ネガティブ”に見通しを修正した。セクター別ではエネルギーがもっとも値を上げ、公益が最も値を下げた。個別企業ではTeslaが4%以上値を上げたが、アップルやマイクロソフトが値を下げた。中国がボーイング737MAXの購入を再開するとブルームバーグが報じ、ボーイング株は4.3%値を上げた。欧州市場ではイタリアの銀行や Siemens Energyが市場をけん引して市場は上昇。イタリアの銀行Monte dei Paschiは複数の格付け機関から格付けや見通しが引き上げられ2.8%株価上昇。 Siemens Energyは、プロジェクトに関連して数十億ユーロの保証をドイツ政府から受けることを報じられ、株価は6%上昇

2023/11/15    水

米国市場では公表された消費者指数物価の上昇が、対前年同月比3.2%増と予想以下であったことから、Fedが利上げを行わないとの観測から、NASDAQは2%以上の上昇。金利感応度の高い不動産セクターは5.1%の大幅な上昇となった。公益セクターや小型株中心のRussell2000も、それぞれ、3.2%、4.7%の上昇。Snap Incは米国でAmazonが同社のアプリを使ってAmazonの商品を変えることを容認したことから、同株は6.7%上昇。Home Depotは四半期決算が堅調であったことから株価上昇。欧州市場でも、米国のインフレの沈静化が市場を引き上げた。米国同様金利感応度の高い不動産セクターが7%の上昇。カナダの鉱業関連Teck Resourcesの過半数を買収することで合意したGlencoreは4.5%の値上がり。Vodafoneは上半期の収益が低下したことから株価は5.5%の下落

2023/11/16    木

米国市場では、小売りのTargetが第4四半期の利益が予想を超えたことから株価は17.4%上昇し、小売り統計も予想ほど下落しなかったこともあり、Macy’sやKohl’sといった同業株も値を上げ、小売セクターも値を上げたことから、市場は全体として値を上げた。市場では12月の会合でFedは金利を据え置くものと見積もっている。ウォルト・ディズニーは、アクティベストが株式を購入したことから株価は3.8%上昇。格安小売りのTJXは、コストを吸収できず、今四半期の利益が予想以下となる見通しとなり株価は2.7%下落。欧州市場では、昨日の米国に続き、英国でもインフレが鎮静化したことが確認され、また、景気刺激策で中国の工業生産や小売販売が堅調であることが影響して、株式市場は値上がり。半導体製造の Infineonは2023年の利益が予想以上となり、株価は9.7%上昇

2023/11/17    金

米国市場では、主要3指数はいずれも下落。通年の売上・利益予想を下方修正したシスコ・システムズは株価が11.6%下落。テクノロジー企業のPalo Alto Networksは第2四半期の請求が予想を下回ったことから株価は5.8%下落。ウォルマートは年間売上・利益の予想を上方修正し史上最高値を更新した前日から8.1%下落。また、原油価格の下落からエネルギーセクターも下落。欧州市場でも、米国の増産と中国での需要が弱いことを受けて原油価格が下落したエネルギー関連を中心に株価が値下がり。Kering、LVMH、Richemontなどの高級品株は1.8%ないし2.7%の株価下落。食品関連のHelloFreshは年間の利益予想を引き下げ、株価が22.4%下落

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