6月第3週の市況

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2017/6/12    月

米国市場では市場をけん引してきたテクノロジー株が大きく値を下げNASDAQは1.8%下落。ダウ、SP500も二中最高値を付けたものの下落。欧州市場では方向性のない市場となった。ポンドが下落した英国では、アントファガスタやBPといった輸出関連株が値を上げ、マーク&スペンサー、ロイズなどの国内関連株が値を下げた。

2017/6/13    火

欧米市場でテクノロジー株がバリュエーションの観点から値を下げた。アップルが2.5%値を下げ、マイクロソフトも0.8%値を下げた。その他、サムソンやASML、欧州市場ではSTMicroが10%、Dialog Semicondutorが7%超下げるなどテクノロジー株が大きく値を下げ、テクノロジー株のウェイトの高いNASDAQも下落。原油価格が値上がりしたエネルギー株や通信株は値を上げた

2017/6/14    水

昨日下落したテクノロジー株が欧米市場でリバウンドし、米ドルは下落。Fedは明日の政策会合で利上げを決定する見通し。欧州では、Dialog Semiconductor,Infinion,ASMといったテクノロジー株が値を上げ、イタリアでは銀行の救済に目途が着いたと大臣が発言し銀行株が上昇。債務問題にめどがついたギリシャ株も上昇

2017/6/15    木

欧州では4月の工業生産が伸びたが、その後公表された米国のインフレと小売り統計が予想以下となり市場に負のインパクト。Fedは予想とおり金利を引き上げ。イエレン議長は短期的にインフレの鈍化があっても金利引き締めを継続することを示唆。米国では債券が上昇し、大型株を中心としたDOWは値を上げ、引き続き中心となるテクノロジー株が軟調だったNASDAQと小型株は値を下げた

2017/6/16    金

米国では昨日に引き続きテクノロジー株が軟調で、原油価格も7か月来の安値となり資源関連を中心に値を下げた。昨日のFedのコメントがタカ派的なものであったことから、イールドと米ドルが上昇。不動産・公益株関連が値を上げる。欧州では英国のインフレが上昇し消費支出を直撃。原油価格の下落の影響のあるエネルギー関連に加えて、消費関連株も値を下げる

 

6月第2週の市況

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2017/6/5    月

米国の労働統計は雇用・賃金の伸び共に予想以下で市場に負の影響をあたえた。イールドは低下、そのため銀行株も軟調。エネルギー関連も弱かったが、通信、ヘルスケアが上昇して主要株価指数はいずれも史上最高値を更新。欧州株式は、ドイツの自動車メーカーが米国での販売が堅調でドイツ株が上昇したが、米国の労働統計の影響で上昇は限定的となった

2017/6/6    火

銅・亜鉛・スズといった金属価格が下落し、原油価格も下落した。その影響で欧米市場でエネルギー関連が弱くなった。英国のテロはポンドを弱くし、米ドルも安い。米国では銀行株が値を上げたが、公益株、素材関連が弱く史上最高値を更新することはなかった。欧州ではスペインの銀行の経営不安から銀行株が安くなった

2017/6/7    水

米国市場では前FBI長官のコミー氏の証言を前にして市場は消費関連株、産業株を中心に値を下げる。米ドルは8か月来の安値を付け、日本円は1か月来の高値。欧米市場で国債の価格が上昇。欧州市場では、中東カタールと各国の断交の問題が市場に影響し値を下げた。その他、試験結果が思わしくなかったロッシュ、大株主が株式を売却したConvatecを中心にヘルスケア関連が値を下げた

2017/6/8    木

米国市場では国債価格が下落し銀行株が上昇。原油の在庫が大きく上昇したため原油価格が大幅にダウン。欧州では、スペインのBanco Popularがサンタンデールの支援を受けることになり銀行株が上昇。ドイツでは原子力課税が不法との判断が下され、E.ONやRWEが5%以上値を上げる

2017/6/9    金

前FBI長官のコミー氏が証言をした影響もありダウ、SP500は横ばい。ただし、NividiaやYahooといった個別銘柄が堅調であったテクノロジー株中心のNASDAQは史上最多家値を更新。欧州ではECBが経済成長の見通しを上方修正し、ドイツのイールド上昇。メイ首相が率いる保守党が過半数を取れなかった英国ではポンドが大幅な下落

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