7月第4週の市況

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2018/7/23    月

米国市場ではマイクロソフトが値を上げてSP500とNASDAQに貢献したが、トランプ大統領が中国に対する5000億ドルの輸入品への関税を表明し市場は幾分下落。SP500の構成銘柄の収益は第2四半期に22%増と予想されている。個別銘柄ではGEが決算自体は悪くなかったがキャッシュフロー目標を引き下げたことにより株価は4.4%下落。欧州市場でも関税問題が影響し自動車株が下落して市場全体も下落。製紙会社が大きく値を下げた。

2018/7/24    火

米国ではトランプ大統領の苦言にかかわらずFedは利上げを継続するとみられており、イールドが上昇。金融銘柄がけん引して市場全体を引き上げる。アルファベットは市場終了後に好調な決算を公表し、市場外で4%以上値を上げる。欧州市場では、フィアット社のCEOが辞任することになり、フィアットクライスラー、フェラーリの株価が5%値下がり。ライアンエアーは平均単価が下落したことを公表し6.7%値を下げる。その他、フランスのITサービスのAtosは業績不振で6.7%値を下げた。市場全体でも値下がり

2018/7/25    水

米国ではSP500が2月以来の高値を付ける。昨日、時間外で値を上げたアルファベットのほかに、FBやAmazonといったいわゆるFANG株が上昇。ただし、NASDAQは値を下げる。トランプ政権が関税関連の問題で農家に対する補償を公表したことから、農業関連の銘柄も上昇。決算が好調であったバイオ関連も値を上げた。欧州では、UBSのほかクレディスイスやウニクレディなど金融関連が値を上げ、また、PSAやAMSなども好決算を公表したことから、市場は3か月来の高値を付ける

2018/7/26    木

米国のトランプ大統領とEUユンカー委員長の会談が行われて、米国からの液化天然ガスと大豆の輸出促進を含めた低関税についての合意がなされた。米国市場では、FB、マイクロソフトが史上最高値を更新し市場をけん引。市場全体も上昇。ただし、FBは時間外取引で9%値を下げる。GMは鉄鋼とアルミニウムに対する課税がコスト増につながることを公表し4.6%値を下げる。フォードも4%下落。欧州ではフィアット・クライスラーが中国市場の不振から15.5%値を下げた。ダイムラーやBMWも2%以上値下がり。中国の販売が堅調な高級品ブランドは、LVMH、グッチの親会社のKering、エルメスなどが値を上げた

2018/7/27    金

米国とEUが関税の交渉をしていることが欧米市場に好影響を与える。米国市場では半導体関連をはじめとする産業銘柄が堅調。欧州では輸出主導のドイツのDAXが1.9%上昇し、ダイムラーも2.8%値を上げた。米国市場では、昨日取引終了後に決算を発表したFBが19%下落し、NASDAQを1%以上引き下げることとなった。Amazonは取引中は値を下げたが、市場終了後予想を超える決算を発表し、時間外取引で上昇。欧州では、エアバスがコア利益を倍増させ4.5%の値上がり

7月第3週の市況

先週の市況はコチラ

2018/7/16    月

市場では大きな動きはなく、米国市場では5カ月ぶりの高値水準となった。同時にボラティリティも低下。ボーイング、キャタピラー、3M といった産業銘柄が値を上げたのに対して、シティやJPモルガンといった大手銀行の決算が不調で相殺。市場全体では小幅な値上がりとなった。欧州市場でも、産業、テクノロジー銘柄がけん引して市場は上昇

2018/7/17    火

欧米市場ともに原油価格の下落からエネルギー関連が軟化して市場全体も値下がり。米国ではNetfliexが時間外取引で14%以上値を下げることとなり、その他のFANG株式も1%以上軟化。ただし、バンクオブアメリカが好調な決算を公表し、ゴールドマンサックスも値を上げた。欧州では、中国の第2四半期の経済成長が鈍化するという報告に、資源関連株と自動車株が下落。決算が好調であると公表したドイッチェバンクは7.3%値を上げた

2018/7/18    水

パウエルFRB議長が議会で証言し、米国経済に対する楽観的な見通しを示す。米ドルが上昇し、ユーロは下落。米国債のイールドは上昇。輸出主導のドイツのDAXは0.9%値上がり。米国では、値を下げていたNetfliexが5.2%値を上げ、FB、アルファベット、Amazonがともに史上最高値を更新。FANG主導で市場は上昇。欧州でも、パウエル議長の証言が好感され、方向性のない市場の中、市場は上昇

2018/7/19    木

米国では、ダウが大きく値上がりし、SP500も5か月来の高値を付ける。市場をけん引したのは、産業株と金融株。前者では鉄道会社のCSXやユナイテッドコンチネンタルなどが値を上げ、後者では、バクスシャーハザウェーやモルガンスタンレーが株価を上げた。ただし、新規住宅着工は、材料費の高騰から前月比12.3%減となった。欧州市場では、ユーロ安の効果でEricssonやASMLといったテクノロジー関連が好決算となり上昇。EU大統領が訪米しトランプ大統領と会う予定になっていることから、BMWやフォルクスワーゲンも値を上げた。

2018/7/20    金

米国では新規失業保険給付申請者数が48.5年来の低水準になったが、イールドカーブが平準化して、JPモルガン、シティ、バンクオブアメリカなどが1%以上の値下がり。また、EUが来週の米国での交渉を前に報復関税をちらつかせる。輸入品価格の値上がりによりフォードやGMの株価も下落。eBayは予想以下の決算を発表し軟化。欧州でも個別銘柄の業績が市場を下落させることとなった。フランスのPublicisやドイツのSAPなどが値を下げる。また、金属価格が下落していることから資源関連株も軟調