1月第1週の市況

2018/12/31    月

米国では方向性のない市場となったがわずかに上昇して終えた。11月の中古住宅の販売は予想外に下落したが、市場では今月に入って資金を債券市場から株式市場に移動しつつある。個別銘柄ではTeslaがオラクルの共同創業者をボードメンバーに加えたことで5.6%値を上げた。欧州市場でも株式市場は値上がり。最近値を下げていたAMSが10.2%の値上がりとなった

2019/1/2    水

米国では薄商いの中株価が上昇した。トランプ大統領はTwitterで中国との貿易問題が前進しているとコメントし、ボーイングやキャタピラーなど関連する銘柄が上昇。ヘルスケア関連も値を上げた。欧州ではドイツ市場が休日であったが、フランス市場は米中の貿易問題解決への期待感から、Valeoが3.9%、LVMHが2.4%など、輸出で恩恵を被る自動車や高級品関連が上昇。英国市場はポンド高から値を下げた

2019/1/3    木

米国市場では、少しだけ株価が上昇した。アップルが中国での販売不振を原因に第4四半期の売り上げの下方修正を行い8%値を下げた。同時にアップルのサプライヤーの株式も軟化した。Teslaは第4四半期のModel3の納車が予想以下となり、米国内での販売価格を引き下げたこともあり6.8%の下落。原油価格が上昇したためエネルギー株は堅調であった。一方、ヘルスケア、公益、不動産といったいわゆるディフェンシブな株式は軟調。欧州では、中国とユーロ圏の製造業統計が悪化したことを受けて市場は下落した。

2019/1/4    金

米国ではアップルのティムクックCEOが投資家に対して中国市場の落ち込みについて手紙を公開し、フィラデルフィア半導体指数は5.9%下落した。テクノロジー株が大きく値下がりしNASDAQは3%の下落。ダウとSP500も2%以上値を下げた。12月のISM製造業指数が2008年10月のリーマンショック以来の下落となり、フォードやGM、さらに、中国関連のボーイング、3M、キャタピラーなども下落。欧州市場でも、アップルの下落の影響が大きく、サプライヤーであるAMSが23%値を下げたほか、STMicroelectronicsなども大きく値下がり。また、中国市場に敏感な、LVMH、Kering、バーバリーなどの高級品関連も値を下げた

 

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況

12月第5週の市況

2018/12/24    月

米国では政権のナバロー貿易アドバイザーが、中国が根本的に貿易の方針を変えなければ90日間で紛争は妥結しないとコメント、さらに、メキシコとの国境に壁を建設することを条件に下連邦政府の一時閉鎖の可能性が市場にマイナスの影響。米国株式は大きく落ち込む。特に、テクノロジーや通信などの高バリュエーション株が値下がり。Facebookが6%以上値を下げたほか、FAANG株式は少なくとも3%は値を下げる。欧州市場では、ニューヨーク連銀のウィリアム総裁が2019年の利上げの速度が鈍化するというコメントに好反応し、市場はわずかに値を上げた

2018/12/25    火

米国市場はクリスマスの休暇を前に1時に終了したが、主要3指数はいずれも2%以上の下落となった。下落の原因はムニューシン財務長官が相場急落防止チームの招集をかけたこと、連邦政府の一部の営業停止、さらに、トランプ大統領がパウエルFRB議長の更迭を検討していることなどが不安材料となっているからである。為替市場は円高ドル安。クリスマス前で個別企業の動きは少なかったが、欧州市場でも米国の懸念から市場は下落

2018/12/26    水

欧米市場はクリスマスのために休場。日本では日経平均が5%値を下げ、TOPIXも4.9%値下がり。2016年6月以降の値下がりとなった

2018/12/27    木

米国市場では、クリスマスシーズンの売り上げが8500億ドルを超え、最近6年間で最高の売り上げとなった。小売り関連が値を上げ、Amazonは9.4%の値上がり。株式市場のセンチメント改善で原油価格も上昇しエネルギー関連も上昇。株式市場は大きくリバウンドし、ダウは1,000ポイントを超えてや5%値を上げ、1日の上げ幅としては最高となった。欧州市場は祝日のため休場

2018/12/28    金

米国市場では、カンファレンスボード指数が2015年7月以来の低水準に落ち込み、株式指数は当初は落ち込んだが、市場終了前の2時間足らずでダウは800ポイント回復。結果的に市場は2日連続しての上昇となったが、値上がりの主たる要因はなし。パウエルFRB議長が任期を全うしそうなことがプラスの要因。原油価格は46ドル以下に値を下げたが、国債はイールドの低下により価格は上昇。欧州市場では、世界的な経済減速、米中の貿易対話への懸念、米国のカンファレンスボード指数の低下などを要因に値下がり

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況