11月第1週の市況

2019/10/28    月

米国市場では、米中協議の第一段階が成功に終わり市場に好影響を与えた。インテルは好調な業績を公表し8.1%値を上げた。SP500は史上最高値の水準にまで上昇。Amazonは、年末の商戦シーズンの予想を公表したが予想以下で1%の下落。マイクロソフトは国防総省の100億ドルに上るクラウド契約を勝ち取った。株価は0.56%の上昇。欧州市場ではBrexitへの不透明感から市場は軟調になり、世界最大のビールメーカーInBeVは芳しくない利益予想を公表し9%の値下がり。高級品ブランド関係は堅調で、グッチの親会社KeringやイタリアのジャケットメーカーMonderが値を上げた

2019/10/29    火

米国市場では市場が上昇しSP500は史上最高値を更新。ダウ、NASDAQも上昇。国防総省のクラウド契約を勝ち取ったマイクロソフトは2.5%の上昇。トランプ大統領は、米中協議の重要な部分が合意に達するだろうとの見通しを示す。中国との関連が高い半導体関連は値を伸ばす。ティファニーはLVMHからの買収提案を受け、株価は3割以上上昇。市場では火曜日から2日間の日程で政策会合を開催するFedへの金利引き下げ期待感が先行

2019/10/30    水

Fedの金利引き下げへの期待感はそのまま残っているが、米中貿易協議の一部締結が遅れる可能性が出てきたことがマイナス要因。米ドルが軟化して、ユーロと円が上昇。米国の株式市場では、アルファベットやアップル、マイクロソフトなどのテクノロジー関連が軟化。一方、Merkやファイザーといったヘルスケア関連が値を伸ばした。SP500は史上最高値を何とか更新したが、NASDAQは値下がり。欧州市場では、Refinitivの最新予想が域内の景気の低迷を示しており、株価は下落。個別銘柄ではフィンランドの新聞Stora Enso’sが5.1%値を下げ、フランスの通信会社Orangeも2.6%値下がり。さらに、BPも四半期利益が下落したことを公表し、石油・ガス関連も軟化

2019/10/31    木

Fedが利下げを行ったことから米国市場は上昇。米国債は上昇し、米ドルは軟化。GDP成長は年率1.9%になり、予想以下の減速となった。中国が米中協議の部分合意のサインを予定していたAPECを欠席することになった。個別銘柄ではジョンソン&ジョンソンがベビーパウダーの問題でFDAの検査で問題なかったことを公表し株価上昇。Yum! BrandsやMolson Coorsは業績悪化のために株価下落。欧州市場ではロレアルが予想を超える売り上げとなり株価を上げ市場全体も何とか上昇したが、サンタンデール、ドイッチェバンクなどが大きく値を下げた

2019/11/1    金

市場では大きな動きはなかったが、米中協議の先行きに暗雲がかかり欧米市場は軟化。米国では9月の消費支出が微増になり経済をけん引できるか不安視された。アップルは年末商戦の売り上げ見通しが市場予想を上回り2.3%上昇、Facebookも3期連続の増収となり1.8%株価上昇。欧州市場では、自動車と鉱業関連がマイナス要因。合併が公表されたフィアット・クライスラーは8.2%株価が上昇したが、相手方のPSAは13%株価下落。エアフランス・KLMも旅行需要減少により1%値を下げた

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況

10月第4週の市況

2019/10/21    月 

欧米市場で株式市場は軟化。米国では、ベビーパウダーのリコールが発生したジョンソン&ジョンソンが6.2%値を下げ、従業員が会社は737MAXの安全性についてFDAをミスリードしたと報じられたボーイングが6.8%の値下がり。また、中国のGDP成長率が過去30年で最低となり、IMFも今年の世界経済の成長率を3%を下方修正したことから株式市場は軟調。欧州市場では、フランスのルノーが減収・減益の予想を公表し11.5%と大きく値を下げたほか、ダノンも8.4%値を下げた。そのほか、欧州最大の防衛関連企業Thalaも5.4%値を下げた

2019/10/22    火

米中の貿易協議に対して米側のトランプ大統領やクロドーホワイトハウスアドバイザーが希望的なコメントを出し、市場も米中協議の進展に期待感が持てるとして反応。中国に感応度の高いテクノロジー株が1.1%値を上げた。SP500は史上最高値を更新し、景気に感応度の高いエネルギーや金融株も上昇。イールドカーブは傾きが大きくなり市場は歓迎。ボーイングは737MAXの運航ができるのか疑念がもたれ3.8%の値下がり。欧州市場でも米中交渉が好感され市場は上昇。Brexitの問題がある英国のFTSEは0.2%の上昇にとどまったが、ドイツのDAXは0.9%の上昇。個別銘柄では、ドイツのSAPが顧客データのクラウド保管についてマイクロソフトと合意し2.5%上昇。WirecardはFT誌に指摘された売り上げ・利益の水増しに対してKPMGに調査を依頼し株価は6%上昇

2019/10/23    水

米国市場では個別企業の値動きがまちまちでダウは幾分値を上げたがSP500は値を下げた。プロクター&ギャンブルとユナイテッドテクノロジーはそれぞれ2.8%、2.4%値を上げ、民間機部門の役員が退任することになったボーイングも2.1%値を戻した。一方、マクドナルドは4.6%値を下げ、トラベラーズも8.4%値を下げた。そのほか、Facebookは顧客情報の管理対応が拡大し3.5%値を下げ、SP500とNASDAQは値を下げた。欧州市場では、英国のBrexit法案が議会で否決されポンドは下落。そのため、海外部門のウェイトの高い企業から構成されるFTSEは値を上げたが、国内株中心のFTMC、さらに、アイルランド株式も値を下げた。ドイツのDAXとフランスのCAC40は値を上げた

2019/10/24    木

米国では個別企業の動きで市場が上昇した。ボーイングとキャタピラーは芳しくない四半期決算であったが株価は1%以上上昇。テキサスインスツルメンツが売り上げが予想以下となり7.5%値を下げた。フィラデルフィア指数も下落することになったが、アップルとFacebookという大型株がともに上昇したことにより市場は上昇。欧州市場では、英国のBrxitの懸念から市場は軟化。英ポンドも下落したが輸出主導のFTSEは0.7%値を上げる結果となった。今期の業界の売り上げ予想が芳しくない、IT関連では、Infinion、STMelectronics、Dialogなどが0.4%から2.8%の下落

2019/10/25    金

英国ではジョンソン首相が12月に国民投票の実施を呼びかけ、EUはBrexitの3か月延長を認めるかどうかの判断を保留。英ポンドは対ドルで軟化。ユーロも対ドルで軟化。米国市場では昨日と逆でDOWが値を下げ、SP500が値を上げた。マイクロソフト、Tesla、Twitterなどが値を上げた。ペンス副大統領は香港の自由と人権が制約されていることを非難したが、米国が中国とこの点で対決するということはないとコメント。米国の原油の在庫が予想外に低下したので、原油価格が上昇。欧州市場では、ダイムラーやアストラゼネカなどが市場をけん引しDAXは16か月来の高値となった。

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況