シニア世帯の収支を考える

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老後保障とは、毎月の生活費をまかなうために収入を増やすという意味です。そして、その前提は、シニア世代の家計は毎月赤字になっているということです。

そこで最初に考えておきたいのは、収入と支出の内訳を考えることです。老後保障を少なくしたいということは、毎月の赤字額を縮小したいということと同じなのです。

赤字を縮小するためには、収入を増やすか、支出を減らすか、いずれかになります。

収入は公的年金のほかに企業年金や事業所得、あるいは、給与所得などが考えられます。支出を見積もるときには租税公課(所得税・住民税や固定資産税など)、社会保険料(国民健康保険料など)も考えるようにしましょう。

高齢期&老後保障

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縦軸に保障の内容、横軸に年代をとった必要保障マップで、高年期における老後保障を考えてみましょう。老後保障とは、長生きしたときの生活費をまかなうという意味です。

生命保険で考えるときは、年金保険がこの分野の保険になります。財産を次の世代に引き継ぐというのは、死亡保障の部分です。また、退職金などを受け取ったシニア世代の場合、保険料を一括して支払ってしまう一時払保険が主力商品となります。

しかし、一時払年金保険は、私たちが思うほど素晴らしい保険ではありません。保険に加入する前にもう一度その用途を確認したほうがよいでしょう。