介護保険と障害年金の関係

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要介護になったときの公的な保障といえば介護保険です。介護保険は、一定の要介護状態になったときに、介護給付に要した費用の9割を負担してくれる保険です。

介護保険の給付は現物給付です。一方、障害年金は一定の現金を受け取るしくみです。給付の方法が異なります。

給付の方法が異なるだけでなく、認定する組織も異なりますし、その区分も全く違います。介護保険の保障は受けられたけど、障害年金の給付は受けていないというケースもあります。

たとえば、老齢年金と雇用保険の給付を同時に受ける場合には、どちらかの金額を減額される取り扱いがあるのですが、障害年金と介護保険にはそのような調整のしくみもありません

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障害給付と年金

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公的年金は、老後の保障を提供してくれるだけでなく、一定の障害状態になったときにも保障を提供してくれます

公的年金とは、日本に居住する人のすべてが加入している国民(基礎)年金とサラリーマンや公務員が加入している厚生年金保険です。公的年金では、一定の障害状態になったときには、年金を受け取ることができます。そして、大切なことは支払った保険料以上の年金を受け取ることができるしくみになっていることです。

一方、公的年金の上乗せ部分である企業年金である確定給付企業年金では、障害給付は任意になっています。また、最近、加入者が増加している確定拠出年金では、障害給付がありますが、これは自分の積み立てたお金を年金として受け取るだけです。いざというときの備えという意味では公的年金に及びません。

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