かつては終身保険がニーズを満たしてくれた

かつては老後のためには終身保険に加入しておくのが合理的でした。終身保険は、加入した時から保険金額の死亡保障がついていて、相当の年数が経つと解約返戻金も貯まっている。死亡保障と老後保障をあわせて、終身保険で賄うことができていたのです。

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しかし、デフレの時代に突入し、予定利率はどんどん悪くなっていきました。その結果、終身保険は、ビックリするくらい保険料が上がってしまい一般の消費者が加入できるような金融商品ではなくなったのです。

その結果、必要な保険金額の終身保険に加入すると保険料が高すぎる、加入できる範囲の終身保険では保障額が低すぎるという事態を招いたのです。

老後のための必要資金の考え方

老後の生活のためにどの程度のお金を用意しておくべきなのかよく話題に上ります。これを計算するには、図のような山を考える必要があるでしょう。この山の頂上は、現役世代からシニア世代へ切り替わる時期、つまり、リタイアの時期です。

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リタイア後の生活を予想して(これが大変なのですが・・・)右側の三角形の部分を計算します。必要資金はこのようにして決まります。毎月の家計の赤字がどの程度なのかどの程度の期間を考えるのかどの程度の利回りで資産を運用できるのかにより金額が決まります。

左側の三角形はそれまでの積み立ての期間を表しています。毎月積み立てられるお金積み立てられる期間運用利回りにより積み立てられる金額が決まります。