老齢年金か障害年金か選べるなら、障害年金がお得

私たちは、年金といえば、年を取ってから受け取るものと思いがちですが、国民(基礎)年金には、老齢・障害・遺族の3つの年金があります。あまり比較されませんが、実際に受け取る額は、老齢<障害<遺族の関係にあります。

その理由は、老齢基礎年金は、年額で780,100円(令和元年度)と決まっていますが、保険料を払っていない月があると、その月数に応じて年金額は減額されるしくみなのに対して、障害基礎年金や遺族基礎年金は、受け取る場合には、780,100円の満額を受け取れることになるからです。

なお、老齢・障害・遺族の3つの年金はどれかを受け取ると、ほかの年金は重複して受け取ることはできません。遺族基礎年金を受け取らない人はいないでしょうが、障害基礎年金を受け取るかどうかで迷っている人はいるのではないでしょうか。でも、このグラフを見ると、障害基礎年金のほうがたくさん年金を受け取る可能性がありそうですね

気を付けていただきたいのは、障害基礎年金を申請できるのは、20歳から65歳までの人で、65歳になる前々日までに申請しなければならない場合があることです。

 

 

2019年の市況のまとめ

2019年の市況をまとめました。騰落率のグラフは米国株式の円建て騰落率です。

1月 FRBがトランプ大統領の求めに応じる形で利上げを中止。株式市場は好調

2月 米中協議が終結するとの期待感から中国株式が上昇

3月 FRBが2019年に利上げしないと宣言。米国では一時逆イールドに。ECBも利上げの延期を表明

4月 FRBが利下げに向かうとの観測、米中協議への期待感、好調な企業業績が株式市場を引き上げる

5月 パウエルFRB議長が利下げを否定。トランプ大統領が対中関税の引き上げを主張。英国でメイ首相が辞任しBrexitが混迷

6月 市場は米独市場を中心に回復。FRBの2回の利下げを織り込む

7月 FRBは利下げしたが、トランプ大統領が求める大幅なものではなかった

8月 中国が元安の操作を行い、欧米から非難を受ける

9月 米中協議への期待感とECBが金融緩和政策に言及し市場は好感。ただし、米国の消費者信頼感が下落し月末には軟化

10月 中国が元安の操作を行い、欧米から非難を受ける

11月 米中双方が協議の進展を報告し市場は最高値を更新する日が続く

12月 米中が第1段階の合意に至ると公表し、英国の総選挙で保守党が勝利しBrexitの道筋が見えたことが好感され市場は最高値を更新

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