3月第1週の市況

2025/3/3    月

トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談が行われたが、ウクライナの天然資源の開発に関する書面にはサインすることはなかった。また、1月の個人消費支出(PCE)は対前年比で2.5%の上昇となった。株式市場は方向性のない展開となったが主要3指数ともに上昇。2026年の利益率が低下すると公表したDellは4.7%値を下げ、HPも四半期の業績が予想以下となり株価は6.8%下落。NvidiaとTeslaはいずれも4%以上の株高になりSP500をけん引した。欧州市場では株式指数は横ばいであったが、週単位では10週連続して値上がりとなった。前日の米国のNvidia株が下落したことの影響でテクノロジー株は軟調であったほか、鉱業関連も値下がり。一方で、米国のPCEの上昇が鈍化したことから、Fedの6月の利下げへの期待感が上がる

2025/3/4    火

米国ではISM指数が低下し、株式市場では主要指数が下落。セクター別ではエネルギーやテクノロジーが大きく下落した。不動産、ヘルスケア、日用消費財などのセクターは上昇。トランプ政権の政策の影響で中国系のNioやJD.comは、6%、1%値を下げた。Teslaは当初値を上げたが最終的には2%下落。欧州市場では、軍事支出が増加するとの観測の元、株式市場は史上最高値に上昇。ドイツでは2022年11月以来の1日の上昇となった。ドイツのRheinmetall は13.7%、イタリアのLeonardoは16%、英国のBAE Systemsは14.5%、フランスのThalesとDassault Aviationは16.0%と14%、それぞれ値を上げた。ドイツではイールドが上昇し、金利感応度の高い不動産、公益などのセクターは値下がり

2025/3/5    水

米国市場では、中国、カナダ、メキシコに対する関税が効果を発揮したことからダウとSP500は値を下げたが、NASDAQは値上がり。セクター別では金融と産業が大きく値下がり。シティとJPモルガン・チェースは、それぞれ、5.4%、3.1%株価下落。ボラティリティ指数は12月20日以降の最高の水準に上昇。自動車メーカーのGMとフォードはそれぞれ1.7%と2.8%株価下落。欧州市場も米国の関税問題から、株式指数はここ6か月で最大の下げとなった。すべての地域の株式市場では赤字になり、特にドイツでは3.5%の値下がり。自動車メーカーのStellantisが10.2%、BMWは5.9%、Ferrariは4.4%ぞれぞれ株価下落。セクターでも自動車及び部品のセクターは5.4%の値下がり。金融サービス、銀行のセクターもそれぞれ3.7%、3.8%の値下がり。またボラティリティ指数は2024年8月以降で最高に上昇

2025/3/6    木

米国市場では、方向性のない市場となったが、株式指数は上昇。ISMサービス指数は予想外に上昇。一方で、ADPレポートでは、2月の民間部門の就労者数増のペースが7か月来で最低になった。フォードやGMは株価上昇。欧州市場では、前日の下落から回復した。ドイツでは防衛支出や成長を促進させるために5000億ユーロのファンドを創設することで合意ができ、代表できな株式指数DAXは3.4%上昇。セメントメーカーのHeidelberg Materialsは17.5%株価が上昇し、建築会社のHochtiefは15.5%株価上昇。防衛関連の RheinmetallやRenkは、それぞれ、7.2%と6.8%の株価上昇

2025/3/7    金

米国市場では、主要3指数がいずれも値を下げたが、NASDAQが最も大きく値下がり。トランプ大統領はメキシコとカナダからの輸入について25%の課税を延期すると公表。セクター別では、一般消費財、不動産、テクノロジーが大きく値を下げた。自動車関連ではフォードやGMのほか、Teslaが6.2%と値下がり。半導体関連のMarvellが19%値を下げ、BroadcomやNvidiaなども値下がり。欧州市場では当初値を下げていたが、ECBが金利を引き下げ、銀行株が値を上げたため、株式市場は横ばい。特に、英国の銀行が値を上げた。そのほか、検知器や産業といったセクターも値上がり。自動車メーカーも、フォルクスワーゲンが3.9%、BMWが4.3%、Stellantisが2.1%株価上昇

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2月第4週の市況

2025/2/24    月

米国ではビジネス活動指数が17か月来の低水準に低下し、株式指数はいずれも下落。景気に感応度の高い、輸送、半導体、小型株、一般消費財などが2%以上の値下がりとなった。ボラティリティ指数は2月4日以来の高水準に上昇。ウォールストリートジャーナルが司法省が請求方式を査察することになったと報じられたUnitedHealthは株価下落。欧州市場では株価が上昇しほぼ史上最高値付近まで上昇。米国のFDAがNovo Nordiskの肥満・糖尿病薬の不足を報じたことから、同社株は5.8%上昇。英国の銀行Standard Charteredは利益が上昇したことから自社株買いを公表し、株価は3.7%上昇

2025/2/25    火

米国市場では方向性のない市場となったが、データセンターの建築を取りやめたマイクロソフトが値を下げたこともありNASDAQは値下がり。ダウとSP500はわずかに値上がりとなった。セクター別では、テクノロジーのほかに公益も値を下げたが、ヘルスケアは値上がり。アップルは米国で今後4年間に5,000億ドルの投資を行うことを公表し、株価は1%以上上昇。年間の利益を公表したバクスシャー・ハザウェイは5%以上の株価上昇。欧州市場ではドイツの選挙で保守派が勝利したことから、ドイツの株式市場が上昇したが、欧州市場全体は幾分値を下げた。ドイツの10年物イールドは上昇。セクター別では公益や食品・飲料が上昇。国別ではポルトガルやスイスの株式市場も値上がり。Just Eat Takeaway.comを41億ユーロで買収することを公表したProsusは8.8%株価下落

2025/2/26    水

米国株式市場は値下がり。カンファレンスボードの消費者信頼感指数が2021年8月来の大きな下落となったこともあり、NASDAQとSP500は1か月来の安値となった。同時にボラティリティ指数も上昇。四半期決算を前に、米国当局がNvidiaの半導体の中国への輸出を制限すると報じられ、Nvidiaの株価が2%下落。Zoom Communicationsは、年間の収益予想が期待外れだったために株価は9.3%下落。欧州市場では、銀行とヘルスケアがけん引して市場はわずかに上昇。一方で、テクノロジー株は値下がり。ASMLが2.2%値を下げたほか、AI関連のSchneider ElectricとSiemens Energyはそれぞれ、3.6%と7.3%の値下がり。鉱業関連も値下がり

2025/2/27    木

米国市場ではNvidiaが2.6%値を上げ、テクノロジー関連は上昇したが、ヘルスケア関連が値を下げ、主要3指数はほぼ横ばいとなった。UnitedHealthは上院議員から集金システムの詳細の報告を求められ株価は1.7%下落。TurboTaxの開発会社のIntuitは、第3四半期の売り上げが予想を超え、株価は12.4%上昇。欧州市場では、米国とウクライナの合意が近いことを受け、株式市場は史上最高値を更新。銀行が2日連続で市場をけん引したほか、Munich Reの営業利益が予想を超えたことから保険株も上昇。ドイツの情報サービス会社Wolters Kluwerはトップの辞任を公表し株価は10.9%下落。Anheuser-Busch InBevは四半期の営業利益が予想以上となり、株価は8.9%上昇

2025/2/28    金

米国市場ではNvidiaが6%値を下げたほか、半導体関連のBroadcomやAdvanced Micro Devicesも値を下げ、NASDAQとSP500は値下がり。トランプ大統領がChevronのベネズエラでの運用免許をキャンセルしたことから原油価格が上昇。エネルギー関連株も値上がり。データ分析のSnowflakeは2026年の売り上げが予想を超える見込みとなり、株価が9%上昇。欧州市場ではトランプ大統領の関税に対する影響で自動車株が軒並み値下がりし、市場全体も値下がり。主要投資家のExorが株式を売却したことからFerrariは7.9%値下がり。Stellantisも5.2%値を下げた。また、米国のNvidiaの株安に影響を受けてSAP、ASMLなどのIT関連が値下がり

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