世界8資産ファンド 分配コース【世界組曲】を分析する❶

世界8資産ファンド 分配コース【世界組曲】を分析する

みずほ投信投資顧問が設定・運用する世界8資産ファンド(分配コース)というファンドがある。ファンドの評価で有名なモーニングスターからは最上位の★5つの評価を受けている。ところで、実際、このファンドに投資している投資家は満足しているのだろうか?通常のファンドの評価からはじめて、少し通常とは異なる方法も加味してこのファンドの運用を評価してみたい。

通常の運用分析

バランス型ファンド&毎月分配型

このファンドは、世界の株式や債券、あるいは、REIT(不動産)などにも投資するバランス型ファンドである。そして、もう一つの特徴は毎月分配型であること。つまり、毎月ファンドの収益分配金が支払われる。ほかに、安定コース、積極コースも存在するが、純資産残高が最も大きいのは分配コースである。

図表1 10年間の運用をTOPIXと比較する

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図表1は、代表的な日本の株式指数TOPIX(東証株価指数)とこのファンドの基準価額の10年間の推移を表示したものである。縦軸は第1軸(左側)がファンドの基準価額、第2軸(右側)がTOPIXを表している。また、ファンドは分配金があるので、通常の基準価額に加えて、分配金を考慮した基準価額(分配金込基準価額)も表示している。ファンドがベンチマークを明示しているのであれば、月次レポートなどでベンチマークとの比較を表示してあるが、このファンドでは比較されていない。

図表2 期間騰落率でファンドとTOPIXと比較する

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図表2は、ファンドとTOPIXについて期間騰落率を比較したものである。期間騰落率とは、基準価額などが一定の期間で何%上がったり下がったりしたのかを表すものである。ここでは1年という期間で区切って、ファンドとTOPIXの期間騰落率を比較してある。

2008年については、ファンドは約4割ほど値を下げたが、TOPIXは半分以上値を下げる結果となっている。リーマンショックの影響によるものである。2013年には、TOPIXは4割以上値を上げている。これは民主党政権から自民党政権に政権が交代しアベノミクスの効果が表れた年である。ファンドも2割ほど値を上げているが、TOPIXには及ばない結果となっている。

なお、期間騰落率も、通常、ファンドのレポートは掲載されていない。

図表3 リスクとリターンとシャープレシオで評価する

指標 ファンド TOPIX
期待利回り 3.5% -1.6%
予想リスク 12.2% 23.8%
リスクフリーレート 0.5% 0.5%
シャープレシオ 0.24 -0.09

図表3はグラフではなく数字を使ってファンドとTOPIXを比較している。ファンドは収益分配金があるので、収益分配金を加味した日次騰落率を計算し、TOPIXも日次騰落率を計算し、数値を250倍して年換算化している。これが図表3の期待収益率である。予想リスクは、日次騰落率の標準偏差を2500.5倍して年換算化している。シャープレシオは、予想リスクと期待収益率を一度に比較するための指標である。シャープレシオの計算は、「(期待収益率-リスクフリーレート)÷予想リスク」となる。くわしくはこちらを参照。

シャープレシオで比較しても、日本株式全体に投資するより、ファンドに投資していた方が効率的であった(少ないリスクで高いリターンを得ることができた)という結論になる。シャープレシオなどについては、モーニングスターなどが計算結果を開示している。

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ファイナンシャルプランナーが考えるワンルームマンション投資

ワンルームマンション投資について、ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」を使って、その収益をステップ・バイ・ステップで分析してみたいと思います

ここでは1,420万円のワンルームマンションに投資することを考えます。

当初、全額自己資金で投資した場合の計算です。総利回りキャップレートIRR(内部収益率)について利回りを計算します

 

総利回り=7.1%

キャップレート=5.76%

IRR(内部収益率)=4.3%

と計算することができます。

 

計算したIRRは4.3%。投資効率としては魅力的な水準です。

しかし、固定資産税等を加味するとIRRは3.8%に下落します。

そして、売買手数料等を加味するとIRRはさらに3.4%に下落します。

さらに、家賃の低下や空室を見積もるとIRRは1.5%まで下落します。

この水準は、預貯金の利回りよりは高い水準ですが、株式投資信託などの期待利回りよりは低い水準です。

 

 

これまでは、全額現金で購入するという想定でしたが、600万円について不動産ローンを使用することを考えてみたいと思います。自宅を購入するよりローン金利は高くなります。

金利負担は収益を圧迫し、IRRは0%に下落します。

もし、金利負担を減らすのであれば、変動金利ローンを選択することも考えられます。しかし、変動金利ローンは、金利の変動リスクを追加します。うまくいけば利回りが上がり、うまくいかなければ利回りが下がるというのが変動金利ローンです。
ワンルームマンション投資は、実際の数値を使ってしっかり分析したうえで、投資の決断をしたいものですね。

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