6月第2週の市況

前週の市況はこちら

2016/6/6 月 米国の労働統計が38,000人の雇用増にとどまり欧米市場に負の影響。ドル安により欧州市場では自動車株が値下がり、商品価格が上昇。米国では次回(14-15日)のFOMCでの利上げの見方が後退。金融株を中心に市場は軟化

2016/6/7 火 イエレン議長が6月のFOMC前の最後のコメントで経済は全体としてよくなっていると発言するが利上げのタイミングについては示唆しなかった。ドル安の影響もあり原油価格が上昇。SP500は7か月来の高値を更新。欧州市場でも石油・資源関連株が大きく上昇し市場を引き上げ

2016/6/8 水 イエレン議長のコメントに市場は利上げのタイミングがずれると判断しドル安、原油高。原油価格は50ドル以上となり欧米市場でエネルギー関連株がけん引して市場が上昇。ただし、米国はバイオ関連が軟化してNASDAQは値下がり

2016/6/9 木 世界銀行が今年の世界の経済成長予想を下方修正し、ECBは電話、公益関連の社債を購入。欧州の金利は低下し、ドイツ国債10年物のイールドはほぼゼロの水準に。米国ではWTIが値上がりし、ドルの軟化も相まってほぼ全面高。欧州ではイタリア、オーストリアの銀行が値下がりし金融株が軟化、市場全体も値下がり

2016/6/10 金 英国のEU離脱投票を前に英国債のイールドが低下し債券価格上昇。ドル高もあり原油価格が低下。欧米市場で銀行株が安く、米国ではイールド低下により電話、公益株が上昇。欧米市場ともに市場全体としては幾分下げる

img4-Jun2016

img5-Jun2016

6月第1週の市況

2016/5/30 月 イエレン議長が、数か月内に利上げをすることと適切であると発言し市場は好感。1QのGDP成長率は予想以下であったが、テクノロジー・金融株を中心にすべてのセクターで値を上げる。欧州ではロッシュの決算が好調で製薬が伸びたが、スペインのBanco Popularが大幅に続落した銀行株、ブレント原油の価格が下がったエネルギー株が弱い

2016/5/31 火 米国と英国が祝日で市場は薄商い。先週のイエレン議長の発言からドル高になりドイツ株は1か月来の高値。支援の対話が順調に進んでいたギリシャがここにきて102億ユーロの支援を含む救済案の条件の一部が達成できなかったとIMF等に通知

2016/6/1 水 米国市場では4月の消費支出が7年来の大幅な上昇になったが、シカゴPMI、消費者信頼感指数が芳しくなく市場は幾分低下。麻生財務大臣が消費税延長に同意した日本円が上昇。米ドルも高止まり

2016/6/2 木 米国ではISM製造業指数が好調であったが、電話、耐久財、テクノロジーなどのセクターが軟調で市場は横ばい。欧州と中国のPMI指数が芳しくなく、欧州では鉱業株が軟化。米当局から欧州の夏のシーズンでのテロの可能性の指摘があり、旅行・レジャー関連株が軟化

2016/6/3 金 OPECが生産調整に失敗し欧州の石油関連株は下落。米国では原油生産が低下したこともあり原油価格はわずかな下落。ECBが予想とおり金利を維持、市場に影響なし。米国では金曜日の雇用統計への期待からSP500は2100超え、7か月来の高値水準

img2-Jun2016

img3-Jun2016