障害給付と年金

img127-ins

公的年金は、老後の保障を提供してくれるだけでなく、一定の障害状態になったときにも保障を提供してくれます

公的年金とは、日本に居住する人のすべてが加入している国民(基礎)年金とサラリーマンや公務員が加入している厚生年金保険です。公的年金では、一定の障害状態になったときには、年金を受け取ることができます。そして、大切なことは支払った保険料以上の年金を受け取ることができるしくみになっていることです。

一方、公的年金の上乗せ部分である企業年金である確定給付企業年金では、障害給付は任意になっています。また、最近、加入者が増加している確定拠出年金では、障害給付がありますが、これは自分の積み立てたお金を年金として受け取るだけです。いざというときの備えという意味では公的年金に及びません。

ad-estimate

高齢期&介護保障

img126-ins

縦軸に保障の内容、横軸に年代をとった必要保障マップで、高年期における介護保障を考えてみましょう。

高年期における介護保障のニーズは高まってきていますが、このニーズの範囲を絞り込むことが一番大切です。そして、そのためには、公的な保障のことを知ることが最初に必要なステップです。

なぜなら、「介護⇒認知症⇒困る」という考え方の先には、「お金でカバーする=保険にたくさん加入する」という結論しか待ち受けていないからです。保険にたくさん加入すると、たくさん保険料を支払うことになります。しかし、かなりのお金持ちでなければ、この解決策は実行不可能です。

そこで、考えておきたいのが公的な保障のしくみを理解しておくことです。公的な保障では不足する部分を、例外的に、民間の介護保険でカバーすると考えるとよいでしょう。