ライフプランニング~その1-2

ライフプランニング~その1

資産は2,000万円で足りるか?

森永様世帯の現在の貯蓄額が2,000万円だとします。「これから先、暮らしていくのに、2,000万円で足りるのだろうか?」という不安があるでしょう。2,000万円で足りるのかを計算してみようと思います。“2,000万円で足りるのか?”という言葉には、貯蓄を取り崩すということが前提になっています。

毎月5万円ずつ取り崩すとしたら、2,000÷5÷12=33年と計算できます。

毎月5万円ずつ取り崩すとすれば33年は大丈夫ということになります。33年後、正彦様は98歳、薫子様は96歳ということになります。

90歳代の後半まで残っているのであれば大丈夫ですね?…本当でしょうか?

収入を確認しよう

収入を確認してみましょう。リタイア後の主な収入は年金です。公的年金といわれる年金が主なものになります。公的年金で覚えておいたほしいことは、年金は、原則として、世帯で受給するものではなく、一人ひとりが受給するものということです。ですから、正彦様と薫子様の年金は、原則として、それぞれが受け取るものなのです。

公的年金は、基礎年金(国民年金)厚生年金保険に分類されます。日本に住んでいる人であれば、だれでも加入しているのが基礎年金。そして、サラリーマンや公務員の人が加入しているのが厚生年金保険です。

つづく

ライフプランニング~その1-1

ライフプランニング~その1

退職直後の世帯

ライフプランニングの立場から考えてみることにしましょう。退職直後の世帯を考えてみたいと思います。世帯主は、森永正彦様。65歳の方です。ちょうど、勤めていた会社を退職したところです。退職といっても、正彦様の退職は2回目。60歳になったときに、一度退職をして、その時に退職金も受け取っています。そのあと、嘱託として会社に残り、後進の指導に当たって65歳になったのを機会にリタイアしました。

奥様は、薫子様。63歳です。若いとき、少しだけ、正彦様と同じ会社で働いていましたが、結婚を機に退職して、それ以降は、専業主婦をしてきました。森永様ご夫妻のお住まいは東京都内です。

お子様は、博人様。現在30歳で独身です。博人様は、お仕事の関係で名古屋市にお住まいです。

ご家族の関係をまとめると、図1.1になります。点線で囲った部分は同居している人です。

図1.1 家族の構成

つづく