手数料を見逃すな~その1

資産運用を行う

手数料を見逃すな

ファンドで資産運用するには、手数料が必要になります。手数料には、主なものとして、購入時手数料と信託報酬があります。

購入時手数料は、申込手数料ともいわれる手数料で、ファンドを購入するときに支払うものです。明示的に支払うのではなく、例えば、1 万円で 購入したとき、手数料が300円だったとすると、差引金額の9,700 円が投資に回されるというしくみです。購入時手数料は、ファンドの取扱金融機関(証券会社や銀行など)に支払う手数料で、同じファンドでも金融機関によって金額が異なることがあります。

図1.22 ファンド(投資信託)と手数料

信託報酬は、ファンドを保有しているときに支払う手数料です。こち らは、運用会社に支払うもので、その一部は、信託銀行や取扱金融機関に還元されます。信託報酬は、どの投資家も同じ割合で負担するもの です。100 万円の金額を運用していて、信託報酬が1% であれば、年間 100 万円×1% = 1 万円の信託報酬を支払っていることになります。

ファンドの比較~その5

資産運用を行う

分散投資を理論的に裏付けるには、「相関」という考え方が必要です。 相関とは、2つの資産クラスがどの程度同じように値動きするのかを表す 概念です。概念ですから、そのままではよくわかりません。そこで、私たちは、「相関係数」という指標を用います。相関係数は、1 から-1 までの 値をとります。「1」は全く同じ値動きをすることを意味し、「-1」は全く 逆の値動きをすることを意味します。実際の市場では、「0」より小さい値になっているととても分散投資の効 果があり、「0.5」付近の値でも分散投資の効果がある程度期待できると考 えられます。そういう目で、図1.21 を見ると、日本債券とリート(不動産投資信託)の資産クラスが魅力的に映るでしょう。

図1.21 資産クラスの相関

しんきん3資産ファンド(毎月決算型)とeMAXIS バランス(8資産 均等型)のポートフォリオ(図1.20)に、リートや債券の部分が含まれて いるのは分散投資の効果を期待しているからなのです。