12月第2週の市況

2024/12/9    月 

米国では、公表された労働統計がおおむね予想通りとなったこと受けて、Fedが今月も利下げを続けるとみられている。株式市場ではSP500とNASDAQは史上最高値を更新したがダウは値下がり、イールドは低下。スポーツウェアのLululemon Athleticaは通年の予想を引き上げ、株価は15%以上上昇。化粧品小売りのUlta Beautyも通年の利益予想を上方修正し、10%近く株価上昇。欧州市場ではマクロン大統領が数日以内に新たな首相を指名することになっているフランスで、株式市場がここ3週間来最高の値上がりとなり、市場全体も値を上げ。ドイツもわずかに値を上げ、史上最高値を更新。イタリアの高級品株Monclerは、ブローカーの評価上げにより株価が上昇。フランスのVivendiはグループの分離を株主に求めることになり、株価は1.9%上昇

2024/12/10    火

 米国では、Nvidiaについて中国当局が独占禁止法に違反しているとの調査を始めたことから、同株は1.9%下落。AMDについてはブローカーが評価を引き下げたことから株価は5%下落。主要3指数はいずれも値下がり。第4四半期で視聴者数の減少を予想したComcastは9.2%下落。欧州市場では中国の景気刺激策が予想通りのものとなり、鉱業や高級品を中心に6週間来の高値となった。LVMHとKeringはいずれも3%以上の株価上昇となった。イタリアの銀行ウニクレディの買収により株価は2.2%上昇した。同行に関する投資を引き上げたとフランスのクレディアグリコルが公表。買収した側のウニクレディは株価は1.2%値下がり。米国が児童労働を調査していると報じられたドイツの食肉関連のHellofreshは9.8%値を下げた

2024/12/11    水

米国市場では主要指数はいずれも値を下げた。Googleが新世代のAI半導体を公表し、Alphabet株は5.3%の上昇。そのおかげで、コミュニケーションサービスはセクターとしても2.3%上昇。金利感応度の高い不動産が1.4%の値下がりとなったほか、オラクルの四半期決算が予想以下となり株価が7.7%の下落となり、テクノロジーはセクターとしても値下がり。また、消費者物価指数が公表され、物価の上昇は先月から幾分上昇した。プライベートエクイティに売却を検討している Walgreens Boots Allianceは18%株価上昇。欧州市場では中国の貿易統計が芳しくなかったことから高級品銘柄が値を下げ、市場全体もわずかに値下がり。英国の機械レンタル会社Ashteadは主上場をロンドンから米国に変更することを公表し、また、年間利益が予想以下になることを公表し、株価は14%値下がり

2024/12/12    木

米国では、消費者物価指数がここ7か月で最大の上昇となり、Fedの金利引き下げへの期待感が高まった。株式市場は、NASDAQとSP500は値を上げたが、ダウは値下がり。セクター別では、コミュニケーションサービス、テクノロジー、一般消費財などが上昇。Teslaは大統領関連で6%上昇し、Nvidia、Amazon、Alphabetなども上昇。超党派の議員が医療保険ビジネスと製薬ビジネスを分離させる動きをしていることからCignaやCVS Healthなども値下がり。欧州市場では、当初値を下げたが、その後上昇し、市場は全体としては値上がり。航空・防衛セクターが値を上げた。ドイツのCarl Zeissは通年の利益が芳しくなく、株価は12.2%下落

2024/12/13    金

米国では、生産者物価指数が予想以上の上昇となり、新規失業保険申請者数も予想外に上昇。株式市場では主要3指数はいずれも値を下げた。NASDAQは20,000を割れる水準に戻った。Adobeが2025年の売り上げ予想を公表したが市場の予想以下の水準で株価は13.7%下落。ケーブルTV事業を切り離すと公表したWarner Bros. Discoveryは株価が15.4%上昇。調剤機器メーカーのNordsonは2025年の売り上げ予想が市場の予想以下となり、株価は8.2%下落。欧州市場では、当初値を下げたが、その後上昇し、最終的には値を上げた。ECBは金利を0.25%引き下げた。ZaraブランドのInditexは四半期の業績が予想以下となり株価は6.5%下落した。通年の利益が予想以下となったドイツのCarl Zeissも12.2%の株安に

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12月第1週の市況

2024/12/2    月

米国では、年末の商戦が始まり小売り関連が注目を集める中、NvidiaやTeslaがそれぞれ2%、3.7%と値を上げ、SP500とダウンは史上最高値を更新した。小売り関連ではTargetが1.7%株価を上げ、Macy’sも1.8%値を上げた。イールドが数か月来の高水準から下落。欧州市場ではテクノロジー株が主導して値を上げた。また、市場ではインフレ統計から大大規模な利下げが12月あると予想している。テクノロジー株は1.6%の値上がりとなった

2024/12/3    火

米国では、ISM製造業指数が予想以上に好調で、SP500とNASDAQは上昇。ダウは値下がり。テクノロジー、コミュニケーションサービス、一般消費財の3セクターのみが上昇した。Teslaはブローカーが目標株価を上げたことから株価は3.2%上昇。人工知能のサーバー製造のSuper Micro Computerは特別委員会会の求めに従い新しいCFOを探し始め株価は28%上昇。欧州ではフランスの極右・左翼政党が不信任案を提出したことを受けてフランスの株式市場は横ばい。一方で、ドイツの株式市場は史上最高値を更新し、欧州全体では株式市場は値上がり。フランスの銀行クレディ・アグリコルやBNPパリバは1%前後値下がり

2024/12/4    水

米国市場では、NASDAQとSP500は何とか史上最高値を更新。ダウは値下がり。セクター別では前日に続いて、テクノロジー、コミュニケーションサービス、一般消費財のみが上昇。Amazonは人工知能を使ったサービスを公開し株価は1.3%上昇。また、韓国のユン大統領が非常戒厳令を発したことにより、米国上場の韓国関連株は値を下げた。Teslaは11月に中国で生産されたEV車が4.3%下落したこと受けて株価も1.6%値下がり。欧州市場では、DAXが20,000の水準に達し、1か月来の高値となった。小売りや防衛といったセクターが1.4%以上値を上げる。個別銘柄ではASMLやHugo Bossなどが株価を上げたが、韓国関連でDelivery Heroは5.5%株価値下がり

2024/12/5    木

米国市場ではいくつかの要因が重なり主要3指数はいずれも史上最高値を更新。パウエルFRB議長は経済が予想以上に堅調であることから、が金利の引き下げに対して、Fedが少しだけ警戒的になっているとコメントしたが市場は、ポジティブに反応した。クラウドコンピューターサービスのSalesforceは四半期の売り上げが予想を超え、年間の予想も引き上げたことから、株価は11%上昇。テクノロジー株のMarvell Technologyは第4四半期の売り上げが予想を超えると予想し、株価は23.2%上昇した。欧州市場では、フランスの内閣不信任案が可決されるのか注目が集まる中、CAC40は上昇。またドイツのDAXは20000を超え、欧州市場全体でも1か月来の最高値を更新。小売り関連が市場をけん引。デンマークの風力発電Vestaは2024年末までにCFOが退任することが報じられ株価は10.9%下落

2024/12/6    金

米国市場では、史上最高値を更新した昨日から、主要3指数はいずれも値を下げた。金曜日の労働統計を前にテクノロジー株が軟化し、保険会社のUnitedHealthやCignaも値を下げる。半導体ソフトウェアのSynopsysは中国での販売の低迷により、年間の売り上げが予想を下回る予想を公表し、株価は10%以上下落。欧州市場では、フランスで政府が退任したにもかかわらず株式市場が上昇し、全体としても6日連続の値上がり、ボラティリティ指数は3か月来の低水準になった。また、フランスの銀行である、BNPパリバ、ソシエテジェネラル、クレディアグリコルは2%以上の株高に
 

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