7月第4週の市況

2024/7/22    月

米国では、クラウドソフトウェアのCrowdstrikeが引き起こしたシステム障害が全世界、全産業的に影響を与え、株式市場は軟化。Crowdstrike株は11%下落した。主要株式指数はいずれも下落し、ダウが最も値を下げた。ボラティリティ指数のCBOE指数は4月以降で最高の水準になっている。ここ最近堅調だったRussell2000も幾分下落。Nvidiaも2.6%下落し、フィラデルフィア半導体指数も3.1%下落。セクター別では、ヘルスケアと公益のみが値を上げた。欧州でもシステム障害のために株式市場は下落し、2週間来の安値になった。スウェーデンのゲームプロバイダーのEvolution ABが第2四半期の利益予想に達しなかったことから株価が8.3%下落し、旅行・レジャーセクターも2.1%の下落になった。中国での刺激策がないことや原油価格が下落したことを受けて、鉱業・石油関連は値下がり

2024/7/23    火

米国市場では、先週値を下げたMeta、Alphabet、Teslaなどの大型株が上昇し、市場全体も値上がり。Nvidiaは政府の中国規制に適合したAI半導体の開発が報じられ、株価は上昇。金曜日の世界的なIT混乱を引き起こしたCrowdStrikeは10%以上値下がり。コンピューターの混乱からオペレーションの乱れで600以上のフライトがキャンセルとなったデルタ航空は3.5%値下がり。欧州市場では、テクノロジーや金融といったセクターがけん引して市場は上昇したが、ライアンエアーを筆頭に航空株は下落した。ライアンエアーは6月に終了した四半期で航空券が平均15%下落し、利益がおおむね半減となったことから、株価は17.2%の下落。スペインのサンタンデール、フランスのBNPパリバ、ドイツのドイッチェバンク、イタリアのウニクレディなどが週の後半に決算を公表する銀行は銀行指数が2%上昇した

2024/7/24    水

米国市場ではメガキャップの四半期決算の前に市場は幾分下落。小型株中心のRussell2000は1%上昇。Teslaは価格低下により予想以上の取り扱いとなり売上が上昇したが株価は下落。Alphabetはデジタル広告やクラウドコンピューティングが堅調で収益は予想以上となったが株価はほぼ横ばい。Amazon、Meta、マイクロソフト、アップルなどは0.3%~2.1%株価上昇。UPSは需要の減少や労働コストの上昇で収益予想を引き下げ、株価は12.1%下落。GMは第2四半期の利益が予想を超えたが株価は6.4%下落。欧州市場ではSAPがけん引して市場は上昇。売り上げの増加とこととカットでSAPは予想以上の四半期利益を計上し株価は7.2%上昇。テクノロジーのサブ指数も1.4%上昇。英国のケータリング Compass Groupも今年2回目の売上・利益予想の上方修正で株価は4.5%の上昇

2024/7/25    木

米国市場では、TeslaやAlphabetが値を下げ、2022年以来の大きな下落となった。Teslaは第2四半期の業績が予想を下回り、株価は12%下落。Alphabetは四半期の業績は予想を上回ったものの、株価は5%近く値を下げた。欧州市場では、LVMHが下落し高級品株が下落した影響で市場全体も値下がり。ドイツの ASM Internationalは四半期の業績が堅調であったにもかかわらず株価は9.4%下落。BESIやASMLもそれぞれ、8.5%、3.4%の値下がりになった。そのため、テクノロジーセクターは2.4%の値下がりとなった。銀行関連のソフトウェアを作るTemenosは年間の見通しを引き下げ、株価は5.6%下落。LVMHは四半期決算で予想を下回り株価が4.7%低下。Christian Dior、Kering、Hermes、Hugo Bossなどの高級株も値下がり

2024/7/26    金

米国市場ではNASDAQとSP500は値を下げたが、予想2%の上昇であったが、実際は2.8%の上昇となった堅調なGDP統計を受けてダウは値上がり。小型株中心のRussell2000も値上がり。メガキャップではAlphabetが2日連続の値下がりとなったが、Teslaはリバウンド。第2四半期の売上が予想以上となったIBMは値を上げ、ダウの値上がりに貢献。アメリカン航空は年間の利益予想を下方修正したが株価上昇。いくつかの手数料を公表したサウスウエスト航空も値上がり。欧州市場では株価は下落。 Universal Music Groupは人員削減や手数料収入が予想以下となり株価は23.5%下落。ドイツのIT関連 BE Semiconductor Industriesは第3四半期の予想を公表したが市場の予想以下となり株価は13.7%下落。ASMIやASMLも4%程度値を下げた。日産の業績低迷を受けてRenaultは7.5%株価下落

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7月第3週の市況

2024/7/15    月

米国市場ではパウエルFRB議長のコメントを受けて9月の利下げを織り込みSP500とダウは史上最高値を更新。前日値を下げたアップルやNvidiaなどの大型株も1%以上リバウンド。JPモルガン・チェースは投資銀行部門の手数料収入が上昇したが株価は1.2%下落。ウェルズ・ファーゴは四半期の利息収入が予想以下となり株価は6%下落。シティも投資銀行部門の収入が上昇したが株価は1.8%上昇。小型株中心のRussell2000は連日の値上がりとなり1.1%上昇。欧州市場でも米国の9月の利下げに期待して株式市場は上昇。スウェーデンのテクノロジー株Addtechは次期四半期の見通しが明るく株価が16%上昇。また、Ericssonも北米での需要が支える形で売上・利益ともに予想を上回り株価は4.3%上昇

2024/7/16    火

米国ではトランプ氏への狙撃が失敗し、同氏が共和党の候補に正式に決まったことや、Fedが9月にも利下げをする可能性が上がったことから、株式市場は上昇。景気感応度の高い小型株や輸送関連が値を上げた。主要3指数はいずれも値上がり。ゴールドマンサックスは第2四半期の利益がほぼ倍増し株価は2.6%上昇。百貨店のMacy’sは買収提案を拒否し株価は11.7%下落。暗号資産関連は10%以上の値上がりとなった。欧州市場では高級品株が値を下げ、市場残体も値を下げた。英国のバーバリーは利益に懸念があることを示し、配当を中止したため、株価は16.1%下落。スウォッチは上半期の売上・利益ともに大きく下落し、株価は9.8%下落。また、米国でトランプ氏が当選する可能性が高まったとして、再生エネルギー関連株は値下がりした

2024/7/17    水

米国では小売り統計が公表されたが、堅調な小売販売を確認することができ、景気後退への懸念を払しょくすることになった。株式市場では、ダウが大きく値を上げ終値ベースで史上最高値を更新したほか、SP500やNASDAQも値上がり。Nvidiaやマイクロソフトといった大型株は軟調でNASDAQの上値を重くした。セクター別では輸送関連が堅調であった。ユナイテッドヘルスケアは利益が予想を超え株価は6.5%上昇。バンクオブアメリカは利益も好調で堅調な株式市場に支えられて手数料収入も堅調で株価は5.3%値上がり。欧州市場では商品価格が下落したことから商品関連株が下落し、また、高級品株も軟化して、市場全体も値下がり。リオティントは鉄鉱石の出荷が予想以下となったことを公表し、株価は2.3%下落。ドイツのヒューゴ・ボスは英国や中国の需要減から売上・利益が低くなると予想し、株価は7.5%下落

2024/7/18    木

米国では、バイデン政権が中国に対して半導体関連の規制を強化する動きを見せ、米中の半導体紛争が拡大する恐れがあり、フィラデルフィア半導体指数は6.8%の下落となった。これを受けてSP500とNASDAQは大きく下落。ダウは幾分値を上げ3日連続で史上最高値を更新。ダウは、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルスケア、インテルなどが値を上げ上昇した。セクター別では、テクノロジーやコミュニケーションサービスが値を下げ、日用品が値を上げた。欧州市場でも、米中半導体紛争への懸念から市場は値を下げ、テクノロジー株指数は4.5%値を下げた。オランダのASMLは11%値を下げた。 ASM InternationalやBE Semiconductorも7%以上値を下げた。アディダスは第2四半期の高業績を背景に通年の利益予想を上方修正し株価は2.1%上昇。競合会社のPUMAも2.2%値を上げた

2024/7/19    金

米国市場ではメガキャップの成長株が売られ、主要3指数はいずれも軟化。小型株中心のRussell2000も2日連続での下落となった。ボラティリティ指数は5月以来の高水準になっている。セクター別ではエネルギーが上昇したが、ヘルスケアは大きく値下がりした。四半期ベースで、同一店舗の売上が下落したドミノピザは13.6%株価下落。建築会社のD.R. Hortonは、四半期の利益が予想を上回り、予想以上の住宅を建築したが、年間の利益予想は引き下げた。株価は10.1%上昇。欧州では、ECBが予想とおり金利を据え置いた。前日同様に半導体関連が軟化し、株式市場は下落した。昨日に続きASML,ASM International,BE Semiconductorなどが下落。四半期のEBITが予想を超えたスウェーデンの Volvo Carsは11%値上がり

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