12月第2週の市況

2022/12/5    月

米国市場ではダウは値を上げたが、SP500とNASDAQは値下がり。労働統計が予想以上の堅調な数値となり、Fedの金利引き上げへの警戒感から、テクノロジー株が値下がり。エネルギー株は、OPECプラスの会合を前に原油価格が下落したことから、値下がり。欧州市場では市場は下落。不動産と小売りが値を上げたが、テクノロジーとエネルギーが値を下げた。米国の労働統計が堅調であったことから米国のイールドにつられて欧州のイールドも上昇したため金利感応度の高い銘柄が値下がり。フランスの製薬メーカーSanofiはHorizon Therapeutics Plcに対して現金での買収を提案し、株価が1.9%下落。Horizon Therapeutics Plcはジョンソン&ジョンソンとAmgenからも買収提案を受けている。クレディスイスはリバウンドして9.3%株価上昇

2022/12/6    火

米国市場では、サービス部門のデータが予想以上に良かったことからFedの利上げ政策に関心が移り、また、Teslaが値を下げたことおあり、市場は全体として値下がり。Teslaは上海の工場からの出荷が20%以上下落した。温暖な天候が予想されLNGの輸出プラントの遅れから天然ガスの先物が大きく値を下げ、エネルギー株は大きく下落。欧州市場でもユーロ圏のビジネス指数が低下したことから景気後退への不安が増幅し市場は下落。中国での新型コロナの規制の緩和は鉱業や中国関連の輸出株には追い風になった。金利感応度の高いテクノロジー株やネスレやロレアルといった消費財関連が大きく値下がり

2022/12/7    水

米国市場は4日連続の値下がり。メタ・プラットフォームズは、欧州当局がいわゆるターゲティング広告を行わないようにルール化したことから、株価が6.8%下落。アップル、Amazon、Alphabetなども2.5%ないし3%の下落。世界経済の停滞の影響で原油価格が下落しエネルギー株は2.7%下落。欧州市場では、翌週に中央銀行が政策会合を開催するのを前に、オーストラリア連銀がここ10年で最高の金利に引き上げ、金利感応度の高いテクノロジー株とヘルスケア株を中心に市場は下落

2022/12/8    木

米国市場では方向性のない市場の中、市場は下落。モルガンスタンレーがiPhoneの出荷予想を下方修正しアップルが値を下げ、Teslaは生産量減少から値を下げた。ユナイテッド航空は、労働組合が共同して会社との交渉にあたることになり、ユナイテッド航空株は下落。デルタ航空、カーニバルなどの旅行関連株は全体的に下落。欧州市場では、4日連続の値下がりとなったが、ヘルスケア株の上昇が下落を限定的なものにした。米国の原油備蓄が上昇したことから、原油価格が下落し、エネルギー株が下落。GSKとSanofiは米国で訴訟されていたがん治療薬が危害を加えるものではないと判断されたことで、7%前後の株価上昇となった。エアバスはジェット機の出荷の数量的・時期的ゴールを達成できないと公表し、株価は2.2%下落

2022/12/9    金

米国市場では、新規失業保険申請者数が増加し、金利の引き上げペースが鈍化するとの期待感から、6営業日ぶりに株式市場は上昇。アップル、Nvidia、Amazonといったテクノロジー関連が市場をけん引。マイクロソフトに対して米欧局はActivision Blizzardの買収を認めない決定をした。エクソン・モービルは300憶ドルの自社株買いプランを公表したが、原油価格は2022年初頭の水準に下落しており、エネルギーセクターとしては下落。欧州市場では、5日連続の値下がりとなった。特に、銀行が大きく下落。ブリティッシュ・アメリカン・タバコは金利の上昇とドル高で乞うsと増となり16億ポンドの赤字になると公表し、株価が3.1%下落

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12月第1週の市況

2022/11/28    月 

米国市場では、アップルが中国の生産工場がコロナ関連で制限を受けていることから株価が2.0%下落。ダウは値を上げたが、NASDAQ、SP500は値下がり。Activision Blizzardはマイクロソフトが買収しようとしたことを不正にブロックしたとして反トラスト法で訴訟する見込みで、株価は4.1%下落。欧州市場では、金利引き上げの鈍化への期待と不動産部門の売却やショッピングシーズンへの不安から小売り関連が値を下げ、市場全体としては横ばい。不動産部門は10月の英国で住宅需要が増加し、買い控えから不動産部門の株価が下落。ドイツではGDPが個人消費に支えられて幾分上昇。クレディスイスは資本増強の影響を受けて株価は6.6%下落

2022/11/29    火

米国市場では、中国でのコロナ対策への反発が景気を減速させるとの懸念から、株式市場は急落。アップルはiPhoneの生産への影響への懸念から株価下落。Cupertinoは影響を受けて2.6%株価下落。中国株のPinduoduoは第3四半期の収入が予想を超え株価は12.6%上昇。そのほかバイドゥやティンセントなどの中国銘柄も上昇。中国でのコロナ対策のトラブルから欧州市場も値下がり。原油価格が下落したことでエネルギー関連が値を下げ、さらに、高級品や自動車なども値下がり。クレディスイスは、デフォルトリスクを保険でカバーする保険料が上昇し、株価は4.2%下落。ドイツの化学会社Brenntagは米国のライバルのUnivar Solutions合併の事前交渉を始めたことを公表し、Brenntagの株価は9.7%下落。エアバスは2023年に一部出荷が間に合わないと報じられ株価が5.7%下落

2022/11/30    水

米国市場では、金利動向に影響の大きい予定されているパウエルFRB議長のスピーチを前に、アップルが2.1%値を下げ、AmazonやNvidia、Teslaなどが1%以上値を下げ、市場は値を下げた。生活コストが上昇する中、消費者信頼感指数は下落。中国のコロナ政策が緩和されるのではないかとの予測から原油価格が上昇し、エネルギー関連が値を上げる。欧州市場では、鉱業関連の値上がりが、テクノロジーや化学といったセクターの値下がりで相殺され、市場全体としては値下がり。中国は高齢者へのワクチン接種を加速させると公表。鉱業関連の値上がりは、パリやフランクフルトよりロンドン市場によく効いた。また、スペインやドイツでは価格の上昇圧力が鈍化してきている

2022/12/1    木

米国市場では、パウエルFRB議長が利上げのペースの鈍化を示唆したことから株式市場は急上昇。Nvidiaは8%以上値を上げ、マイクロソフトも6.2%の上昇。アップルも4.9%の値上がり。Teslaは値下げの効果があり中国で販売が好調であったと報じられ株価は7.7%上昇。ADPの雇用統計は12.7万人の雇用増となったが、予想されていた数には及ばなかった。欧州市場では中国関連の銘柄(高級品、自動車、商品)が上昇し、インフレも予想以下となったことから市場は上昇し、月間では2か月連続の上昇となった。個別銘柄ではドイツの医薬品argenx SEが米国のFDA優先審査保証を獲得したとコメントし株価は7.1%上昇。スウェーデンのAvanza Bank Holdingは5.2%の株安

2022/12/2    金

米国市場では、NASDAQは値を上げたが、ダウとSP500は値下がり。セールスフォースのCEOが1月での辞任を公表し、同株は、8.3%の値下がり。ディスカウントストアーのDollar General Corpは年間の利益予想を下方修正し7.5%株安。コストコも11月の売り上げの伸びが芳しくなく6.6%の値下がり。欧州市場では、パウエルFRB議長の金利引き上げの鈍化を示唆するコメントと中国でのコロナ規制の緩和が好感されて市場は上昇。テクノロジー株は米国のセールスフォースが好調な利益見通しを公表したこともあり、セクター全体で3%弱の上昇。2日ほど値上がりが続いていたエネルギー株は下落。さらなるコストカットを模索していると報じられたクレディスイスは4.4%の値下がり
 

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