10月第1週の市況

2022/10/3    月

米国市場では3日連続の下落となり、四半期ベースでは2015年以降で最悪の下落となった。Fedがインフレで参照する個人消費支出指数が8月予想以上に上昇。NIKEは四半期の決算が予想を超えたが、同時に、在庫の引き下げのために値下げが必要として収益率が下がることを公表し、株価は13%下落。欧州市場では、市場は上昇したが、インフレ率が年率で10%になったと報じられ上昇は限定的となった。すべてのセクターでプラスになったが、最近値を下げていた小売り、石油・ガス、銀行などのセクターがけん引。ロンドン市場ではイングランド銀行が債券市場に介入し、中型株のFTMCは2.3%値を上げた。米国のNIKIEが値を下げたことから、ライバルのプーマやアディダスが5%前後値を下げた

2022/10/4    火

米国市場ではISM製造業指数が2年半のうちで最も緩やかな上昇になった、その影響でイールド下落。株式市場では、すべてのセクターで値を上げる展開となり、中でも、エネルギー株が最も上昇。そのため株式市場は値上がり。Teslaは物流の問題から出荷が予想以下となり、株価は8.6%の下落。欧州では域内の製造業指数が9月より悪化したが、株式市場では株価上昇。英国では物議をかもした減税策が変更され、FTSE、FTMCともに値を上げた。OPEC+が供給削減を決めた原油価格は上昇し、エネルギー株も3.3%上昇し市場をけん引。テレコムや公益などのディフェンシブなセクターも2%以上値上がり

2022/10/5    水

米国市場では、SP500はここ2年で最大の1日の上げ幅を記録した。その理由はオーストラリア中銀が予想以下の利上げ(0.25%)にとどめたこと、8月の新規雇用が下落したことがあげられる。イールドが下落したことにより金利感応度の高いテクノロジー株が上昇。Amazonが4.5%、マイクロソフトが3.4%、アップルが2.6%、Alphabetが3%など、メガキャップが軒並み大きく上昇。欧州市場でも株式は大きく値上がり。3日連続の値上げとなった。英国では所得財の減税が修正され2.6%株価は上昇。欧州議会が携帯、カメラ、タブレットについてシングル充電ポートを認可したことから、ASML,STMicroelectronics、Infinionなどを含むテクノロジー株が大きく上昇

2022/10/6    木

米国市場では堅調な雇用統計がFedの金利引き下げ政策の追い風になるとみなし、株式市場は下落。金利に敏感な不動産や公益といったセクターが2%前後の下落。OPEC+は原油の減産を決定し、エネルギー関連は2%程度値上がり。ニュージーランド中銀が金利を予想以上に引き上げたことや景気減速への懸念から欧州市場では3日ぶりに値を下げる展開になった。米国のADPレポートやISMサービス指数の労働統計で予想以上の雇用が示されたが大きな動きには至っていない。米国のADPレポートやISMサービス指数で堅調な雇用統計が公表されたが、市場は、米政府の雇用統計の発表を待っている状態。セクター別ではテレコムや銀行が2%以上の下落となった。英国の小売りTeslaは通期の利益予想が、予想していた範囲の最低ラインになりそうと公表し、株価は4.1%下落した

2022/10/7    金

米国市場では、明日の雇用統計の公表を前に、主要株価指数は値下がり。セクター別ではエネルギーのみが値上がりし、その他のセクターは値下がり。Googleブランドのスマートウィッチをはじめて公表した、Alphabetは横ばい。欧州市場では、ヨーロッパ中央銀行(ECB)が前回の政策会合の議事録を公開し、ECBがインフレ抑制のために積極的に動くとの懸念から、株式市場は下落。セクター別では公益や鉱業が約2%下落した。石油メジャーのシェルは、天然ガスに関する取引の利幅が極度に下落したことから第3四半期の収益が弱含みであると公表し、株価は2.8%の下落
 

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9月第5週の市況

2022/9/26    月

欧州市場ではエネルギー関連と素材関連の株式が6%近く下落し、市場全体も2年来の安値となった。英国市場では株式が下落したがポンドも下落したことで下落幅は2%に限定された。ドイツの株式指数DAXも2%下落し、2020年11月以来の低水準になった。原油価格は5%下落し、BP、TotalEnergies、Shellなどが4.9%~7%下落。銀行株も、クレディ・スイスが12.4%下落し史上最安値になったほか、全体としても3.6%も下落

2022/9/27    火

米国市場ではFedのインフレに対するタカ派的な態度を懸念して市場は大きく下落。為替市場では英国が打ち出した財政政策が同国の金融を脅かすと懸念され、英ポンドが史上最安値をつける。米国市場は、不動産やエネルギーの下落が大きかった。一方で、Amazonやコストコが値を上げたことからNASDAQの値下がりは幾分緩やかになった。約3年ぶりに、マカオを中国本土の中国人グループに対してオープンにする計画があることからWynn ResortやLas Vegas Sands、Melco Resortsなどのカジノ運営会社が11%~25%程度値を上げた。欧州市場では右派政権がおおむねすべてで勝利したイタリア市場で金融株主導でプラスになったが、ほかの市場ではマイナス。英国での金利引き上げは直ちにポンド安を誘発。FTSEは横ばいであったが、中型株で構成されるFTMCは下落。ドイツ市場は景況感指数が予想以上に下落し市場も0.5%の軟化

2022/9/28    水

米国市場では主要3指数がいずれも下落。当初、テクノロジー株は目押し買いで値を上げたが、その後、イールドが上昇につれて値を下げた。アップルは横ばいであったが、Alphabet、マイクロソフトは最終的に値下がり。消費者信頼感指数のカンファレスボード指数は上昇し、Fedが利上げを続ける可能性が上がったと市場はみなした。原油価格が上昇したことからエネルギー株は値上がり。欧州市場では中央銀行の金融引き締めの中で景気後退の懸念から、株式は下落。ドイツは0.7%、イタリアでは1.2%の下落。エネルギー、ヘルスケア、鉱業などが値を上げたが、銀行や公益が値下がりして相殺された。英国ではポンドが上昇し株式市場は0.5%下落した

2022/9/29    木

米国市場では、英国が債券購入を公表したことから、イールドが低下し、市場は大幅高になった。アップルは、今年のiPhoneの増産の計画を中止したと報じられ株価は1.3%下落。セクター別では、エネルギーやコミュニケーションサービスが値を上げた。Biogenは日本のエーザイと開発していたアルツハイマー薬が任地の低下を遅らせる効果が認められた年、同社の株価は40%上昇。欧州市場では、英国が債券購入を表明したことからFTSE指数が上昇し、市場全体も上昇した。ポンドは上昇し、英国債も値を上げた。市場では、鉱業、ヘルスケア、エネルギーなどが0.4%~2%上昇したが、銀行や生活日用品が値下がり。ノードストリームが攻撃されたことについて、ドイツ、スウェーデン、デンマークが調査に乗り出した。ノルウェー政府が魚に関する資源税を発案したことから、Mowi、Leroy Seafood、SalMarなどの漁業関連株が18%~30%下落

2022/9/30    金

米国市場は、市場が急落。個別株ではアップルやNvidiaが4%以上株価下落し、Meta Platformsは、Facebookが新規雇用を控え、従業員の縮小を予告したとレポートし株価は3.7%下落。セクター別では公益や一般消費財の下落が大きかった。NASDAQは2022年の最安値近くまで下落。欧州市場ではドイツのインフレが対前年同月比で10.9%の上昇とここ25年で最悪となり、ドイツの株価指数DAXは1.7%下落。H&Mが予想以下の利益を公表したことから株価が5.9%下落し、英国の衣料小売りのNextも収益予想の下方修正をしたために12.2%の株価下落。小売りはセクターとしても4.4%の大幅な下落になった。プラスになったセクターはない。英国でもイールドが再び上昇をはじめ、FTSEは1.8%の下落、中型株のFTMCは3.1%の下落となった

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