1月第2週の市況

2023/1/9    月

米国市場では2%以上の株高となった。労働統計は賃金の上昇スピードが鈍化したが、雇用者数は予想以上に増加。ISMサービス指数はここ2年半で初めて下落。素材やテクノロジーといったセクターが市場をけん引。コストコは12月の売り上げが好調で、株価は7%上昇。欧州市場では、エネルギーや鉱業関連が値を上げて、3か月来の高値水準にまで上昇。銅価格と原油価格の上昇が原因。また、ウクライナへの侵攻開始以降初めてユーロ圏内の景況感が向上。金利感応度の高いテクノロジー株も当初は下落したが、最終的には1.8%の値上がり

2023/1/10    火

米国市場ではインフレに対する懸念が残る中で、Fedが金利引き上げに慎重になるとの期待が相まって、わずかに値を上げた。イールドが下落したことによりテクノロジー株が上昇し、今年の下半期価格上昇圧力が弱まったとベゾフCEOがコメントしたAmazonが値を上げた一般消費財も上昇。欧州市場では、中国が入国を緩和し、欧米の中央銀行が利上げに慎重になっているとの見方から株価上昇。金利感応度の高いテクノロジー株は3.4%の上昇。ドイツの11月の工業生産高は予想を少し上回った。株式指数のDAXは1.4%の上昇

2023/1/11    水

パウエルFRB議長が今年初めてコメントしインフレに対するFedの独立性を強調した。市場では2月の政策会合では0.25%の利上げにとどまると見ており、株式市場は値を上げた。原油価格が値上がりしたためエネルギーセクターが値を上げたが、コミュニケーションサービスが最も値を上げた。インベストメントバンクのJefferies Financial Groupは、過去2番目の年間収益を計上し、株価上昇。欧州市場でも、パウエル議長のコメントとドイツのバイエルの株価上昇が追い風になったが、それ以上の値下がり要因があったために市場は下落

2023/1/12    木

米国市場ではFedが金利引き上げ策を緩和するとの期待感からNASDAQを中心に株高になった。ゴールドマンサックスはコストカットのために人員削減を実施し始めた。Bed Bath & Beyondは四半期決算は芳しくないが、買収の対象になるとみなされ株価が大きく上昇。欧州市場では、年初来より株価が上昇しているが、暖かい天候で天然ガスの価格が下がっていることやユーロ圏の景気が予想以上によいことが原因。英国の保険会社ダイレクトラインは通年の無配となり株価は23.5%の下落したが、テクノロジー株やエネルギー株が上昇

2023/1/13    金

米国市場では、台湾のTSMCが四半期利益が約8割上昇したことを受けて、同業のASMLなどが上昇し、テクノロジー株は0.4%上昇。消費者物価指数は2年半ぶりに下落した一方で、新規失業保険申請者数は下落。マイクロソフトは1.2%株価を上げ、エネルギー株は1.9%上昇。欧州市場でも、米国の消費者物価指数の下落が影響して株価上昇。特に、小売りについては1.9%の上昇。英国ではクリスマスシーズンに多くの小売り企業が利益を上げ株価が上昇

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1月第1週の市況

2023/1/3    火

米国市場では、主要3指数がいずれも値を下げた。アップルとメタ・プラットフォームズは値を上げたが、マイクロソフトとAmazonは前日に続いて続落。半導体関係も、需要に対する懸念から下落。Taiwan Semiconductor Manufacturingが2%値を下げたほか、NovantaやMicron Thecnologyも1%以上値下がり。電気自動車メーカーのNikola Corporationは劣後転換社債を発行し、1.25憶ドルの資金を調達し、株価は10%近く下落。中国系の電気自動車のLi Autoは、12月の出荷台数が増加し、株価も約5%上昇

2023/1/4    水

米国市場では、Teslaが四半期の出荷見通しを下回り、株価が2020年8月以来の水準に低下。アップルも日経アジアがiPhoneの需要が弱いことを報じ、株価は下落。そのため、全体としての株式市場も低迷した。欧州では、Novo Nordisk, AstraZeneca,Novartisなどの大手製薬株が2.8%ほど上昇し、また、ドイツでは12月のエネルギー価格の下落によりインフレが緩和されたことを受けて株式市場は上昇。また、ユーロ圏の製造業のデータを見ると最悪期は脱したとみられている。ドイッチェバンクはリストラが計画通りに進んでいることを公表し、2025年の目標を維持したことから、株価は1.6%上昇

2023/1/5    木

米国では前回のFOMCの政策会合議事録が公表され、インフレを抑制することから、経済成長に対するリスクを低減する方向が示されたことから、株式市場は値を上げた。金利に感応度の高いテクノロジー株は値を下げ、銀行株は値を上げたが上昇は限定的。前日大きく値を下げたTeslaは5%の値上がり。Bath & Body Worksはブローカーが目標価格を引き上げたために株価は10%上昇。クルーズ関連では、Carnivalが4月乗船分からの価格引き上げを公表し、9%の株高。同業他社も値上がり。欧州市場では、フランスのインフレが予想以下となり、株式指数のCAC40は2.3%の上昇。ビジネス活動指数も予想していたほど低下しなかった。中国関連のLVMHやRichemontも上昇し市場を引き上げた

2023/1/6    金

米国市場では、ADP労働レポートが好調な雇用統計を公表し、NASDAQを中心に値を下げることとなった。また、新規失業保険申請者数も減少。セクター別では、債券の代替機能がある、不動産が2.9%、公益が2.2%それぞれ値を下げた。倒産を含めた選択肢を模索すると公表したBath & Beyondが約30%の値下がり。欧州市場では、英国の教育関連のPeasonsが、バンクオブアメリカが評価を引き下げ、5.9%下落し。米国市場の労働市場が堅調なこともあり、市場全体で値下がり。ファースト・アブダビ・バンクから買収提案を受けたスタンダード・チャタード銀行は6.8%株価上昇

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