12月第3週の市況

2016/12/12    月

米国株式は6日連続の上昇となり、SP500、ダウはともに史上最高値を更新。OPECが非加盟国とウィーンで会談を行ったことから原油価格が上昇。米国の賃金が堅調で、米ドルは18か月来の高値水準

2016/12/13    火

WTI、Brentともに価格が上昇し原油価格は17か月来の高値となる。銅の価格も上昇し、豪ドルやNZドルなどが上昇。米国ではFedの会合を前に10年物イールドが2.5%をこえ、エネルギー・公益株が上昇。小型株が軟化し大型株が上昇したため、SP500は下落してダウは上昇

2016/12/14    水

ダウが2万を超えSP500も上昇。米国株式はインテル、アップルなどのテクノロジー株がけん引して上昇。CEOがトランプ政権の国務長官に指名されたエクソンモービルも上昇。ユーロと日本円はともに米ドルに対して下落。欧州では、Unicreditが30億ユーロの増資計画を公表し大きく上昇。MediasetはフランスのVivendiが保有比率を20%に引き上げると公表し大きく上昇

2016/12/15    木

FOMCが開催され予想とおり金利を0.25%引き上げ。ただし、今後の金利上昇のスピードは予想より早くなると見積もられる。公益株やエネルギー関連が値を下げ、米国株式は下落。大型株より小型株が下落。米ドルは日本円に対して7か月来の高値。欧州ではJ&JのスイスのActelionの買収話がなくなりフランスのSanofiが保有引き上げで交渉中。同株は大きく下落

2016/12/16    金

米ドルが対ユーロで2003年以降の最高値となり、10年物のイールドはここ2年で最高値となった。GSほかの金融株が下支えしてダウは最高値を更新。欧州でもドイチェバンク、HSBC、BNPパリバ、クレディスイスなどの大手行が大きく上昇し、新首相が指名され150億ユーロの支援が入るといわれているイタリアの銀行も上昇

 

12月第2週の市況

2016/12/5    月

米国市場では11月の失業率は低下したが就労人口は思ったほど増加せず、国債が上昇しドルは下落。株式はおおむね横ばい。ブレント原油の価格が下落。EU圏では、PMI指数が堅調であったが株式市場は下落

2016/12/6    火

イタリアの首相が辞任し、イタリアの銀行株が大きく下落したが、通貨ユーロは国民投票が終了して上昇。イタリアの国債のデフォルト確率は上昇。米国ではISMサービス指数が1年来の高値となりダウは市場最高値を更新

2016/12/7    水

WTIはOPECの減産合意後初めて下落したが、米国株式市場はベライゾンやAT&T、金融株が堅調で上昇。ドルは史上最高値を更新。欧州市場ではECBが次回会合で債券購入を拡大すると見られており、イタリアの銀行株が大きく回復し市場は上昇

2016/12/8    木

ECBの債券購入拡大を前提に債券市場は下げ止まり。そのため、配当利回り期待の公益株やREITが上昇。SP500とダウは史上最高値を更新。トランプ氏が高い薬価に批判的なコメントをしたためにバイオ関連が下落。欧州ではイタリア政府が150億ユーロの借り入れに動くという報道があり、イタリアの銀行は大きくリバウンド

2016/12/9    金

ECBが予想外に債券購入規模を縮小(現在800億ユーロ⇒来年4月から600億ユーロ)することを踏まえて、米国の債券市場は値上がり。欧州の債券は値下がり。SP500とダウは、金融株とエネルギー株にけん引され史上最高値を続伸。欧州ではUniCreditがポーランドの資産を売却して値上がりしたほか、サンタンデール、ソシエテ ジェネラルなども3%以上値上がり