9月第4週の市況

2025/9/22    月

米国市場では、米中対話の進展が、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる主要テクノロジー関連企業の株価を押し上げ、主要3指数は2日連続で史上最高値を更新した。FeDexはコストカットと国内物流が堅調であったことを受け四半期決算が予想を上回り、株価も2.1%上昇。ブローカーが目標株価を引き上げたAppleは3.2%株価上昇。そのほかPalantir TechnologiesやOracleなども値を上げテクノロジーセクターは上昇。前日史上最高値を更新した小型株中心のRussell2000は値を下げた。住宅関連のLennarは第3四半期の業績が予想を下回り株価は4.2%下落。Warner Bros Discoveryを買収すると報じられたParamount Skydanceは5.9%株価上昇。Warner Bros Discoveryも3.4%値上がり。欧州市場では株式指数はほぼ横ばいであったが、銀行、防衛などのセクターが上昇。供給過多が懸念され原油価格が値を下げたため、エネルギー関連は軟化。ヘッジファンドのMan Groupはブローカーの評価引き上げにより株価が5.3%上昇

2025/9/23    火

米国市場ではテクノロジー関連がけん引して主要3指数はいずれも史上最高値を更新。NvidiaはOpenAIへの投資を加速させることを表明し株価が3.4%上昇。AppleはiPhone17の発売によりブローカーが評価を引き上げ株価は4.3%上昇。OracleはTikTokの米国の投資家コンソーシアムに入っていることを、ホワイトハウスが認め、株価は6%以上上昇。Teslaも2025年の最高値を更新した。欧州市場ではテクノロジーや鉱業関連が値を上げたが、自動車関連が値を下げ、市場全体でみると値下がり。ポルシェは電動自動車のロールアウトが遅れ、また、2025年の見通しをを下方修正したことから8%以上株価下落。スペインの銀行SabadellはBBVAが買収提案の価格を引き上げたことから、両行ともに株価下落

2025/9/24    水 

米国ではパウエルFRB議長が、労働市場の悪化とインフレのバランスを考える必要があるとコメントし、市場は次期会合での金利引き下げに対して疑問を持つ形となった。株式市場では、前日、OpenAI関連で値を上げたNvidiaが軟化したほか、最近、過熱気味であったAmazon、マイクロソフト、Appleなどの銘柄も下落。第4四半期の業績が予想以下であった、自動車部品販売のAutoZoneも値下がり。市場全体も値を下げた。トランプ大統領が妊娠期に服薬すると自閉症になるリスクがあるとカンファレンスでコメントし値を下げていたKenvueはリバウンド。欧州市場では市場は上昇。米国での高級品消費が上向いたことでLVMH、L’Oreal、Richemontといった高級品株が上昇。風力発電のOrstedは米国の裁判所の最終判断により、風力発電事業が再開できることになり、株価は4%上昇。英国の住宅関連のKingfisherは年間の利益予想を上方修正し、株価は14.6%上昇

2025/9/25    木

米国市場では最近の株高に対して警戒感が出てきたこととFedの利下げが不透明なことを背景に2日連続市場は値を下げた。Freeport-McMoRanが銅や金の販売が低迷することを公表し株価は10%以上下落。鉱業関連全体も値を下げたが、原油価格が値を上げたことで、石油関連株は上昇。GMはブローカーが評価を引き上げたために株価が2.3%上昇。Oracleは、150億ドルの社債の発行を検討していると報じられ、株価は1.7%下落。欧州市場では、商品や防衛といったセクターは上昇したが、ヘルスケアや高級品が値を下げ、市場全体としても値を下げた。Endiamaが株式の一部を買収する提案を行ったことからAnglo Americanは4.7%株価上昇。トランプ大統領がウクライナの失地を回復できると発言したことからRheinmetallなどの防衛関連株が上昇

2025/9/26    金

米国では新規失業保険申請者数が下落し、第2四半期のGDP成長率が個人消費に下支えされてここ2年間で最も上昇したことから利下げが行われるかどうか不透明感が残り、株式市場は値を下げ、イールドは上昇。主要3指数はいずれも下落。アクセンチュアは四半期の売上が予想を超えたが、株価は2.8%値を下げた。中古車販売のCarMaxは第2四半期の利益っが予想を下回り株価下落。Nvidiaは最近の値下がりからリバウンドし、インテルはAppleに投資を持ち掛けていると報じられ、インテル株は8%以上値上がり。欧州市場ではヘルスケアやテクノロジーを中心に値を下げた。米国が輸入する医薬品関連に対する新たな検査機関を設置したことから、ドイツのSiemens Healthineersが3.4%株価を下げるなどの影響を受けた。同様にデンマークの医療機器ColoplastやオランダのPhilipsなども3%以上の株価下落。第3四半期の利益が大きく伸びたH&Mは9.8%株価上昇


 

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9月第3週の市況

2025/9/15    月

米国市場では、マイクロソフトやTeslaが上昇し、NASDAQは5日連続の史上最高値を更新。SP500はほびょ横ばいで、ダウは値下がり。公表されたミシガン大消費者信頼感指数では予想以上に数値が下落。関税問題が将来の予想インフレを引き上げた結果。マイクロソフトはEUの課徴金を逃れることができ、株価が1.8%値上がり。Teslaの会長がマスク氏の政治活動が業績に悪影響を及ぼしたが社業に復帰していると話し、株価は7.4%上昇。セクター別ではヘルスケアや素材が値を下げた。Paramount Skydanceが買収を検討していると報じられたWarner Bros Discoveryは株価が17%上昇。欧州市場では、フィッチがフランスの格付けをどうするのかに注目が集まっており、株式市場は値を下げた。スイスの製薬会社のNovartisはブローカーが格付けを下げたことから2.8%株価下落。同業のZealand Pharmaも4.1%値を下げた。防衛関連株は上昇

2025/9/16    火

米国では、市場は週後半の政策会合でFedが金利を引き下げることを予想しながら、Tesla、Alphabetが値を上げたことから、主要3指数はいずれも上昇。NASDAQとSP500は史上最高値を更新。オラクルは、クラウド関連の収入予想を引き上げ、また、AI関連の大型契約を締結したことを公表し、株価は3.4%上昇。ニューヨーク州の製造業指数は前月より下落。反トラスト法に違反しているとして中国当局の検査を受けているNvidiaは株価下落。マクドナルドやProcter & Gambleなどが値を下げたことからダウの値上がりは限定的となった。欧州市場では、高級品株や防衛関連株が値を上げ、市場は3週間来の高値になった。高級品のBrunello Cucinelliはブローカーの評価が上昇し株価が5.6%上昇したほか、LVMH、L’Oreal、Keringなども上昇。BESI、ASML、ASMIといった半導体関連も5%前後値を上げた

2025/9/17    水

米国市場では、方向性のない市場となったが、主要3指数はいずれも値を下げた。8月の小売販売は予想以上に上昇。中国でのAI半導体の需要が思ったほどではないと報じられたNvidiaは1.6%株安に。UnitedHealthも2.3%値を下げた。セクター別では、公益や不動産が値下がり。Webtoon Entertainmentはディズニーとデジタルコミックのプラットフォームを作成することになったことで株価は39%上昇。欧州市場では、米国の政策会合を前に、金融、銀行、保険といったセクターが2%前後値を下げ、市場全体も値下がりとなった。個別銘柄では英国の人材会社のSThreeが予想利益の達成の困難さを公表し、株価は26%値を下げた

2025/9/18    木

米国では予想通り0.25%の利下げを行ったが、株式市場は方向性のない動きとなり、NASDAQとSP500は値下がり、ダウは値を上げた。パウエルFRB議長はコメントの中で、インフレリスクよりも労働市場が悪化するリスクを指摘。中国でインターネット当局が大手テクノロジー企業にNvidiaのAI半導体を購入しないように指示したことから、Nvidia株は2.6%下落。Alphabetの子会社のWaymoがLyftと来年にも自動運転タクシーを立ち上げることが報じられ、Lyft株は大きく値を上げ、ライバルのUberは株価下落。欧州市場では、米国の金利決定の前に市場が終了したことから、株式市場は横ばい。原油価格の値下がりに伴い、石油・ガスセクターは値を下げた。個別企業ではドイツのスポーツウェアPumaに対して、2つのグループが買収提案を行っていると報じられ、Puma株は16.7%上昇。ライバルのAdidasやJDSportsも値を上げた。コメルツバンクのCEOがイタリアのUniCreditの“非友好的な”合併提案に不快感を示し、コメルツバンクは2.7%、UniCreditは3.5%株価下落

2025/9/19    金

米国市場では、Nvidiaがインテルに50億ドル投資することを決め、インテルは20%以上株価上昇。競合するAMDは値を下げ、Nvidiaは3%以上の株高になった。主要3指数はいずれも史上最高値の終値を付けた。Fedの利下げ決定の影響で小型株中心のRussell2000も11月来の高値を付けた。サイバー関連のCrowdStrikeはブローカーの評価引き上げに伴い株価上昇。レストランチェーンのDarden Restaurantsは四半期決算が芳しくなく株価が7.7%下落。欧州市場では、米国の金利引き下げによりテクノロジー関連が値を上げ、市場全体も値を上げた。BE Semiconductorが7.9%値を上げたほか、ASML、 ASMIもそれぞれ7.7%、8.7%株価上昇。Novo Nordiskは今週のウィーンでのカンファレンスを受けて投資家がポジティブな考えに変わったことから株価が6.2%上昇。フランクフルトに分社化したAumovioを上場させたContinentalは22%株価下落

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