10月第4週の市況

2024/10/21    月

米国市場ではNetflixなどの好調な決算が市場を押し上げ、ダウとSP500は史上最高値を更新。Netflixは聴視者の増加が予想を超え、堅調さは年安津にかけて続くと予想し、株価は11.1%と大幅上昇。また、Appleは中国での新型iPhoneの販売が好調で1.2%株価上昇。ブローカーが目標株価を引き上げたNvidiaも0.8%株高に。一方で、四半期の業績が予想以下となったアメリカン・エクスプレスは3.1%の株安。原油価格の値下がりが続いているためエネルギーは唯一の下落したセクターになった。欧州市場ではテクノロジーセクターがリバウンドして株式市場は上昇。半導体のSoitec SAとBE Semiconductor Industriesは5.6%と2.8%それぞれ値を上げた。また、銅価格が上昇したことから基礎資源関連も上昇。また、LVMH、Kering、Hermesなどの高級品株も上昇

2024/10/22    火

米国市場ではイールドが12週間来の高水準に上昇し、株式市場は値を下げた。金利感応度の高い不動産やテクノロジーをはじめ広いセクターで値下がり。金利感応度の高い小型株のRussell2000も1.6%値下がり。ストライキが終息する見込みになったボーイングは3.1%の株高。CignaはHumanaと合併の交渉を再開したが、Cignaは4.7%、Humanaは2.5%それぞれ株価を下げた。欧州市場でも企業決算の公表を前に方向性のない市場となったが、市場は全体として値下がり。ミュヘン再保険はブローカーの評価引き下げで株価は3%下落。JDE Peet’sは新しいCEOが2024年の見通しを維持したことから株価は16.3%上昇。製薬メーカーのSanofiは消費者ヘルス部門の一部を売却する交渉に入ったことを公表したが、株価は約1%下落

2024/10/23    水

米国市場では、SP500とダウは値を下げたが、NASDAQはわずかに上昇。GMは第3四半期の業績が予想を超え、株価は10%上昇。ベライゾンは利益はわずかに予想を超えたが、売り上げが減少し、株価は5%値下がり。GE Aerospaceは四半期決算で売り上げが予想を下回り株価は9%以上下落。IMFは2024年の米国の成長率を0.2%上方修正し、イールドは上昇。欧州市場ではドイツのSAPが強気の見通しを示し株価が2.1%上昇し、市場にプラスの要因となったが、株式市場は全体として値下がり。ドイツのイールドが上昇し、債券代替としての側面がある公益株は値を下げた。スイスのLogitechは6.5%値下がり

2024/10/24    木

米国市場では、アップルがiPhone16モデルの出荷予想についてアナリストが悲観的な見通しを示し株価は2%以上値下がり。大統領選の影響もあり、イールドが3か月来の高水準となり、アップルのほかにNvidia、Amazon、Metaなども値を下げた。主要3指数はいずれも値下がり。腸管感染症により1名が死亡したマクドナルドは5%以上値下がり。コカ・コーラは売り上げ予想は維持しながら、利益予想を引き下げ、株価は2%以上値下がり。欧州市場も方向性のない市場となったが、市場全体として値を下げた。鉱業株が最も値下がり。また、ドイッチェバンクやロレアルなどの大手企業の決算が芳しくなかったことも影響している

2024/10/25    金 

米国市場では、Teslaが第3四半期の業績が回復し、来年に向けて20%ないし30%の販売増を見込むことを公表したことから株価は21.9%と大幅増。イールドも低下したことも相まって、NASDAQとSP500は値上がり。一方で、IBMは第3四半期の売り上げが予想を下回り、株価は6.2%下落。また、年間の売り上げ予想が期待を下回ることになったHoneywellも5.1%下落。これらの影響もありダウは少し値下がり。工場労働者が会社の提案を否決したボーイングは1.2%株価低下。欧州市場では、株価は横ばい。スウェーデンのEvolutionは、第3四半期の利益が予想水準となり株価は3.2%上昇。 Hermesは第3四半期の売り上げが増加したことから株価が1%上昇。Kering’sも2%株価上昇。四半期決算で予想外に売り上げが増加したルノーは株価が4.7%上昇

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況

10月第1週の市況

2024/9/30    月

米国では、個人消費が緩やかに上昇し、ミシガン大消費者信頼感指数は予想よりも高い数値になった。ダウは史上最高値を更新したが、NASDAQは値下がり、SP500もわずかにマイナスとなった。小型株中心のRussell2000は低金利への期待感から上昇。Ndidiaが2.8%値を下げたことからNASDAQは値下がり。FDAが統合失調症の薬を認可したBristol-Myers Squibbは1.6%株価上昇。コストコは第4四半期の売上が芳しくなく株価は1.8%下落。欧州市場では、化学や自動車部品といった中国関連のセクターがけん引して、株式市場は史上最高値を更新。LVMHなどの高級品株も値を上げた

2024/10/1    火

米国市場では、パウエルFRB議長が利下げに急がないとのコメントをしたことから市場は一時値を下げることがあったが、最終的にはSP500は幾分値を上げた。ダウとNASDAQも値上がり。自動車のStellantisは年間の利益予想を下方修正し株価は12%以上値下がり。DirecTVの株式の70%をTPGに売却すると公表したAT&Tは0.5%の値上がり。欧州市場でもStellantisのミラノ上場株が14%以上値を下げ、また、フォルクスワーゲンも金曜日に見通しを下方修正したが株価は4.3%下落。 REA Groupからの買収提案を拒否した英国のRightmoveは株価が7.7%下落

2024/10/2    水

イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことにより株式市場は軟化。NASDAQは1%以上値を下げた。ダウやSP500も値下がり。原油価格の値上がりにより、石油関連が値を上げ、エクソンモービルは2.3%上昇。また、防衛関連銘柄も値上がり。一方、航空株は値を下げ、デルタ航空は1.6%株安。ISM指数は47.2で、予想していた水準より低かった。欧州市場でも、イランの攻撃により軟化した。欧米市場でボラティリティ指数が上昇。欧州では個人・家庭用品や小売りなどが1.5%以上下落した。また、原油価格の上昇によりエネルギー関連株は上昇。ドイツのラインメタルやスウェーデンのSaabなど防衛関連は3%以上値を上げた

2024/10/3    木

米国市場では、テクノロジー株が値を上げたが、中東をめぐる情勢に神経質になっていることもあり、SP500はほぼ横ばいであった。ダウもNASDAQも横ばい。民間部門の雇用統計はADPは14.3万人の新規雇用を報告。第3四半期の出荷台数が予想を下回ったTeslaは3.5%株安に。通年の売り上げ予想を下方修正したNikeは6.8%値下がり。欧州市場でもエネルギー関連は値を上げたが、中東への懸念から市場は横ばい。前日に引き続き防衛関連が堅調で、ドイツのRheinmetall、英国のBAE Systemsが1%以上値を上げ、スウェーデンのSaabは2.5%値上がり。長期を中心にイールドが上昇し、そのため、公益株が値を下げた

2024/10/4    金

米国市場では翌日の労働統計の公表に関心が高まる一方で、イスラエルとイランの緊張が増していることから、主要3指数はいずれも値を下げた。個別銘柄ではジーンズメーカーのLevi StraussがDockersのブランドを売却する可能性を公表し、年間利益予想を下方修正したことから株価は7%以上下落。米当局からリコールが公表されたTeslaは3%株価下落。CEOが次世代のAI半導体に対する需要が極めて高いとコメントしたNvidiaは3%以上の株価上昇。欧州市場でも、中東の紛争が影響して株価下落。独仏の株価指数は1%以上値下がり。StellantisはCEOが来年の配当等の引き下げを示唆する発言をし、株価は4%値下がり。フランスの大手建設会社Bouyguesは2026年の予想を下方修正し、株価は4.8%下落

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況