4月第2週の市況

2019/4/8    月

米国では雇用統計が公表され、非農業就労者数が19万6千人の増加となり予想を上回り市場に好影響を与えた。ドイツでは2月の工業生産が予想を上回り株式市場に好影響を与えた。米国の好調な雇用統計とリビアが原油生産を減産する見通しであることから原油価格が上昇し、米国市場ではエネルギー株が値上がり。欧州市場では、Brexit関連でアイルランド株式が上昇

2019/4/9    火

737MAXの製造縮小を公表したボーイングが4.4%値を下げたが、原油価格が上昇したためエネルギー関連が値上がり。不動産、公益、産業の各セクターは値下がりし、ブローカーの格付けが下がったGEも値下がり。SP500とNASDAQは値を上げたが、ダウは値下がり。ドイツではコメルツバンクとドイッチェバンクに合併のためのくわしいロードマップをEU当局が要請。両行ともに値を下げる。ボーイングの競合、エアバスは値を上げるが、欧州市場全体では値下がり

2019/4/10    水

IMFが世界経済の成長予想を引き下げ、また、今週後半から始まる企業の四半期決算が減益予想であることを受けて米国市場は軟化。キャタピラーやボーイングといった銘柄が値を下げダウの下落に拍車をかけた。また、トランプ政権がEUがエアバスに110億ドルの補助金を支給していることのへの反動として関税の引き上げをちらつかせ、エアバス株は1.6%値を下げ、サプライヤーの株式も下落した。欧州株式市場も軟調

2019/4/11    木

米国ではインフレが緩やかなペースで上昇し、公開されたFedの議事録も注目されるようなものではなかった。市場はテクノロジー株にけん引されて上昇。デルタ航空は増益となり収益予想の上方修正を行ったため市場終了後1.6%値を上げた。また、決算が好調だったBed&Bath Beyondは市場終了後8%値を上げた。欧州市場では市場全体はわずかに値を上げたがECBのドラギ総裁のコメントに警戒感が含まれていたため銀行株が軟化。ドイツのコメルツバンクとドイッチェバンクの統合には時間がかかるとの予想から両行ともに値下がり。一方で、不動産、基礎資源、ガス&石油などは値上がり

2019/4/12    金

米国市場は方向性のない市場となった。新規失業給付申請者数は1969年以来最低の水準にあるが、生産者物価指数は10月以降で最大の上昇となった。来週の月曜日と火曜日に大手行の決算発表が集中している金融株は期待感から0.6%値を上げた。一方、上院の金融委員会が薬価決定に関してヒアリングを行うこととなり、ユナイテッドヘルスケアが4.3%値を下げるなどヘルスケア関連は最大の値下がり。欧州市場ではLVMHが予想以上の四半期売り上げを計上し4.6%値を上げた。銀行ではコメルツバンクとドイッチェバンクが揃って値上がり。市場全体でも上昇

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4月第1週の市況

2019/4/1    月

米国のムニューシン財務長官は北京での米中貿易協議について建設的な対話になったとコメントし、欧米市場ともに好感。米国では貿易感応度の高い工業株や半導体関連が値を上げる。個人消費の上昇は予想以下となり、イールドは逆イールドが解消された。欧州では米中協議に加えて、アパレル大手のH&Mが利益の減少が予想以下になったことなどから市場は上昇。ドイツの旅行代理店テュイはボーイング737MAX関連で2億ユーロの利益減になったとして9%近く下落。Nordea BankとSwedbankは、ニューヨーク当局からマネーロンダリングの照会を受けいずれも10%以上下落

2019/4/2    火

米中で製造業関連の統計がよかったおかげで欧米市場は上昇。米国ではISM製造業指数が55.3%となり予想以上に良い数字となった。中国でも製造業の統計がここ4カ月で初めて上昇。米国では10年物のイールドが上昇し、不動産、消費財、公益の3つのセクターは下落した。欧州では、ドイツの製造業指数が60か月来の低い水準になったが、Continental AGやダイムラーなど車関連の銘柄は大きく上昇。フィアットクライスラーとプジョーは合併の話題でいずれも上昇。ただし、EU圏の工業生産は6年の中で最悪の水準

2019/4/3    水

米国市場では、国債が再び値上がりし、NASDAQは上昇し、SP500は横ばい。2月の製造業統計は受注は下落したが出荷は横ばい、1月分のデータは上方修正されたので製造業関連は安定。OPECが減産をアナウンスしたことから原油価格は4か月来の高値となった。欧州市場では、昨日に引き続き自動車関連がけん引して値を上げた。ロンドン上場のプルデンシャルやオールドミューチュアルといった保険会社も堅調であった

2019/4/4    木

米中対話の進展への期待感が増し欧米市場で半導体銘柄を中心に値を上げ、市場をけん引。米国ではフィラデルフィア半導体指数は3%上昇。ADPレポートは12万9千人の増加となり、予想を下回った。個別銘柄ではボーイングが収益の予想を下方修正され値下がり。欧州市場では米中対話のほか、ユーロ圏の小売り統計が強かったこと、中国のサービス部門の活動指数がが14か月来の高値を更新したことなどがけん引要因。輸出主導のドイツDAXは5日連続の上昇

2019/4/5    金

米国ではトランプ大統領が中国の副首相と面会する予定が公表され、新規失業給付申請者は49年来の最低水準となり、SP500とダウは値を上げた。ただし、テクノロジー関連が値を下げたことからNASDAQは値下がり。個別銘柄では、ボーイングがリバウンドし、FBも値を上げた。反対に、四半期の出荷が約3割減少したTeslaとマイクロソフトが値下がり。欧州市場では、資源関連が7日連続の値上がりの後、息切れとなったほか、英国のロイズが3.5%の値下がり。市場全体も値下がり。ドイツのコメルツバンクに対してイタリアのUnitCreditが買収の意思を持っていると報じられ、コメルツバンクは値を上げ、UnitCreditは値下がり

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