4月第4週の市況

2020/4/20    月

米国ではトランプ大統領が経済活動を少しずつ再開させる計画を披露し株式市場は上昇。ボーイングはワシントン州で商用機の生産の再開を行うと公表し15%近く株価上昇。ライバルのエアバスも6.8%株価上昇。Gilead Scienceはレムデシビルがコロナウィルスの治療に効く可能性があると公表し株価が10%程度上昇。アップルはブローカーが評価を引き下げたために1.2%値下がり。欧州市場では、中国の四半期GDPがここ30年で最悪の下落となったが、米国のトランプ大統領の計画に反応して、株式市場は上昇

2020/4/21    火

米国市場では原油の需要の落ち込みから5月限月のWTI先物がマイナスの価格に陥り、市場全体も値下がり。Amazon、Netfliexといったステイホーム政策により恩恵を受ける銘柄は上昇。IBMは決算を公表し利益が予想を上回ったために株価上昇。欧州市場ではヘルスケア関連がけん引して市場は上昇。ノバルティスは抗マラリア薬をコロナウィルスの治療に使う実験をFDAから承認され2%株価上昇。Philipsは2020年、増収増益の予想を公表し6%以上株価上昇。エアバスはエアアジアが英当局から不正の操作を受けたことに関連し2.1%株価下落

2020/4/22    水

米国市場では、昨日WTIの5月限月の先物価格がマイナスになったが、市場の取引の中心である6月限月の先物も一時的に10ドル以下まで値を下げた。米国の上院ではコロナウィルス対策の4840憶ドルの追加予算を承認。NetflixやSnapといった企業が市場終了後に決算を公表し、売り上げ、ユーザの上昇ともに市場の予想を上回った。ただし、市場自体は大きく値下がり。欧州市場でも、米国市場の原油価格の下落が影響。BHPが6.4%値を下げるなど、基礎素材が6%程度の下落。BP、RDS、Totalといった原油メジャーも2.5%ないし3.5%の下落。ドイツでは消費者信頼感指数のZEWが予想外に上昇したが、株式市場は4%と大きく値下がり

2020/4/23    木

米国では失業申請者数が550万人に上っているが、上院が全会一致で5000憶ドルの支援を承認したこと、さらに、小規模事業者に対しては追加で支援策が講じられる見込みであること、加えて、原油価格がリバウンドしたことにより市場は上昇。すべてのセクターが値を上げたが、エネルギーは3.6%の上昇。メキシカングリルはネットからの自宅配達が堅調で株価が14%上昇。小型株中心のRussell2000も1.4%上昇。欧州市場でも原油価格のリバウンドを受けて市場は値上がり。昨日値を下げた石油メジャーのBP、RDS、Totalは4.8%以上の値上がり。Rio Tinto、BHPなども3%以上値を上げる。イタリアではコンテ首相が5月4日以降ロックダウンを緩和する見込みであることを公表し、市場は上昇

2020/4/24    金

米国市場では株式市場は幾分値を下げた。Gilead Sciencesは中国でのレムデシビルのコロナウィルス治療の試験が失敗に終わったことを公表し、同株は4.3%値を下げた。エネルギー関連は原油価格のリバウンドで、欧米市場でともに3.0%の値上がりとなった。欧州市場では、エネルギー関連のほか、銀行株が堅調で市場全体も上昇。クレディスイスは利益が予想を上回り2.3%の値上がりとなった。一方、消費関連は弱くユニリバーは2020年の利益目標を引き下げ5.5%値下がりとなったほか、トラック需要が停滞しているスウェーデンのVolvoは5.6%の値下がりとなった

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4月第3週の市況

2020/4/13    月

欧米市場とも4月10日はGood Fridayで休日

2020/4/14    火

欧州市場はイースター日曜日の翌日で休場。米国市場では日頃より取扱高が上昇。明日、JPモルガンやウェルズ・ファーゴが決算を公表し、よくない決算が予想されている銀行は、セクター指数が4.1%下落。カーニバルやロイヤル・カリビアン・クルーズなどのクルーズ船運営会社は米当局が販売禁止期間を延長したために株価が7%~14%下落。Amazonは71,000人を新たに雇用し株価が6.2%上昇。そのため、SP500やダウは値を下げたが、NASDAQは上昇

2020/4/15    水

欧米市場でコロナウィルスの拡散収束への期待感から市場は上昇。米国市場ではトランプ政権が都市のロックダウンを緩和するのではとの期待感から値上がり。ただし、決算を公表したJPモルガンとウェルズ・ファーゴはともに、コロナ関連でローンの不良債権化が進むと見越して積立金を突き立てたことで収益悪化。株価は下落。ジョンソン&ジョンソンは予想以上の収益となり株価上昇。アップルも中国の輸出が少し改善したことにより株価上昇。欧州市場では、中国の輸出が予想ほど落ち込まなかったことから市場は値を上げた。特に、コロナウィルス関連でアストラゼネカ、Sobiといったヘルスケア関連が上昇。ただし、原油価格の低迷により石油関連の株式等が軟調であったロンドン市場は値を下げた

2020/4/16    木

米国市場では、昨日公表されたJPモルガンとウェルズ・ファーゴの決算から、バンクオブアメリカやシティといった同業株式が大きく下落。3月の小売り販売も9%近くの下落となり市場全体も値下がり。小売りのJCペニーは倒産の準備をしていると報じられ株価は27%下落。一方、利益予想が横ばいのゴールドマンサックスは株価は変わらず、ユナイテッドヘルスケアは4%の株価上昇。欧州市場では、世界的に需要が低迷することが予想されている原油に関連して、Total、RDS、BPなどが6%以上値下がり。市場全体も値を下げた

2020/4/17    金

米国では、AmazonとNETFLEXが、ステイホームによって需要が増加し、株価がそれぞれ4.4%と2.9%上昇した。いずれも史上最高値を更新。ニューヨーク州の閉鎖は5月15日までは延長されたが、新規失業保険申請者数も幾分低下し、株式市場は上昇。大手銀行の決算発表の最後になったモルガンスタンレーはコロナウィルスの影響で利益を下げたが株価はほぼ横ばい。ライバルのエアバスが航空機納入の延期を公表したボーイングは8%値を下げた。エアバスは2.9%の値下がり。欧州市場では、スペインとイタリアのコロナウィルスでの死亡数が減少したこともあり株式市場は上昇。ドイツのオンラインファッションZalandoは6.2%の上昇。フランスの電力会社EDFは、原子力発電の需要が低迷し、株価は5.8%値下がり  

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