7月第1週の市況

2019/7/1    月

欧米市場では2019年上半期の株式市場は好調で終了した。米国では、Fedが銀行に対するストレステストの結果を公表し、問題がなかったことから欧米の銀行は株価上昇。米国では、5月の個人収入が緩やかに増加して利下げには好環境。その他、G20の米中会談を前に、関税に感応度の高い産業株が上昇。エネルギー関連も上昇。アップルはCDOの辞任とMacの生産拠点を米国から中国に移すことが報じられ0.9%値下がり

2019/7/2    火

欧米市場では米中の貿易対話が再開されるということからいずれも上昇。Huaweiに対する制裁が一部緩和される見通しから、欧米市場で関連するテクノロジー株が上昇。Huaweiのサプライヤーであるマイクロンテクノロジーは3.9%上昇。アップルも1.8%上昇し、SP500は史上最高値を更新。ただし、6月のISM製造業指数は5月より0.4ポイント低下。ボーイングは787についても当局から資料の提出を求められ2.1%値を下げる。欧州市場でもテクノロジー株がけん引して市場は上昇。貿易に感応度の高いドイツのDAXは1%上昇

2019/7/3    水

米国のトランプ大統領が、中国に代わってEUからの輸入品40億ドルに対する関税を引き上げるとコメントし、市場は影響を受ける。米国市場では不動産や公益株といったディフェンシブな株式が値を上げ主要指数は2日連続上昇。原油価格は3%値を下げたために、エクソンモービルやシェブロンといった大手石油銘柄が1%以上下落。欧州では、米国の関税引き上げに対して輸出比率の高いドイツのDAXが反応して横ばいとなったが、市場全体では公益株や消費関連が上昇して値上がり。米国から補助金を名指しされたAirbusは0.4%値下がり

2019/7/4    木

米国ではIMFの非製造業指数が下落し、Fedアトランタが第2四半期のGDP予想を下方修正し、市場はFedの金融緩和スタンスが進むと予想。10年物イールドは1.93%にまで下落。不動産や公益株といったディフェンシブな銘柄が値を上げ、主要株価指数は史上最高値を更新。Broadcomのシマンテック買収により、Broadcomは3.9%値下がり、シマンテックは13.5%値上がり。欧州では、DCB次期総裁のラガルド氏が金融緩和政策を引き継ぐとみられイールド低下。ヘルスケア、食品・飲料、消費財などのディフェンシブな銘柄が上昇。イールドは低下し、イタリア株式が2%以上値を上げる

2019/7/5    金

米国は独立記念日で祝日。欧州市場も取引は薄商いであったが、イタリアがEU当局からの制裁を免れる見通しとなったことから、イタリア株式は前日に引き続き続伸。その他、世界的に金融緩和政策が目立ち株式市場は約2年来の高値水準となった。フランスの自動車部品Valeoは大型受注に成功し値上がり。スペインの公益株である、Enagas、Naturgyは、当局が反トラスト法の立場からネットワークの縮小を求め、株価はいずれも3%以上の下落

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6月第4週の市況

2019/6/24    月

ペンス副大統領が中国に関するスピーチを延期し、米イランの緊張が市場にマイナスの影響を与えた。原油価格は値上がりし、その関連でエネルギー株は上昇。中古車販売のCarMaxは利益が予想を超え上昇したが、クルーズのカーニバルは昨日に続き続落。欧州市場でも中東地区の緊張から投資家は資金を引き揚げ市場は軟調。ヘルスケアとメディアが弱い。英国の半導体IQE Plcは2019年の収益が低下するということで株価は約25%下落

2019/6/25    火

米国市場では週末のG20でのトランプ・習会談を前にテクノロジー株が上昇。ただし、M&A関連で株価が下落したヘルスケア株が重荷となり、SP500は下落。ダウは幾分値を上げた。Hauweiの荷物を誤配達したFedexは中国当局から信頼されない企業とレッテルを貼られる可能性があり2.7%値下がり。欧州市場では、ダイムラーが2019年の利益見通しを下方修正し3.8%値下がり。フォルクスワーゲンやBMWも値下がり。さらに、ドイツではIFO景況感指数が2014年11月以来の水準に低下し、株式市場はドイツ市場を中心に値下がり

2019/6/26    水

米国では新規住宅販売が低調で、カンファレンスボード指数も低下。トランプ大統領の金利引き下げ要求に対して、Fedのパウエル議長がFedの独立性を主張し押し返した形になる。イールドは2%以下に低下して、銀行株は軟化。テクノロジー株を中心に株式市場は値下がり。欧州でも米国とイランの緊張の高まりを受けて株安の動き。ただし、原油価格と銅価格は上昇したためエネルギー、資源関連は上昇。エネルギー関係のウェイトが大きい英国のFTSEは幾分上昇。ルノーは日産との微妙な関係から2%値下がり。テクノロジー株のCapgeminiは同業のAltranを36億ユーロで買収することを公表し、いずれも株価上昇

2019/6/27    木

米国株式市場は、ヘルスケア関連が値を下げ、テクノロジー関連が値を上げた。ダウは値を下げ、NASDAQは上昇。原油価格が値を上げたためにエネルギー関連も上昇。ムニューシン財務長官は米中協議は9割がた完了しているとコメント。マイクロンテクノロジーは、利益の上方修正を行い、同株は13.3%値を上げる。EU当局はBroadcomに対して排他的な条項を外すように求めたが、トランプ大統領はEU各国の足並みがそろっていないとコメント。同株は1.8%値を上げ、アップルも2.2%値を上げた。EU市場では、不動産、ヘルスケア、公益といったディフェンシブなセクターが値を下げ、市場全体も値下がり

2019/6/28    金

米国ではG20での米中協議への期待感から中国依存度の高い半導体関連などが上昇。フィラデルフィア半導体指数は1.2%上昇。フォードは欧州で1.2万人の人員削減を公表し株価は2.9%上昇。SP500は値を上げたが、ボーイング737Maxに新たなリスクが見つかったボーイングは2.9%値下がり。その影響でダウは値を下げる。欧州市場では、米中協議について何ら事前合意がないことから株価は横ばい。ただし、ドイツについてはBayerが訴訟関連で対応を公表し株価が8.7%上昇したことから、ドイツ株式市場は上昇

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