高齢期の医療保険は本当に必要?

img121-ins

保険は性別や年齢により保険料が異なります。そして、年齢が上がるほど保険料が高くなる。これは医療保険であっても例外ではありません。

一方、あなたが65歳になったときに、どの程度の保険料を支払っていくことができるでしょうか。死亡保障、老後保障、介護保障・・・医療保障を考えるのはそれらの後でよいでしょう。

医療の分野は公的保険が充実している分野です。後期高齢者に該当し、住民税非課税の世帯の場合、月々の医療費は2万4千円程度が上限です。通院についても8,000円が上限です。民間の医療保険は公的な健康保険の補完と考えてよいのです。

この分野の保険は、かつて、外資系保険会社が日本に進出してくるときのために、日本の大手保険会社がわざと商品開発を控えていた経緯があります。そのため、外資系保険会社の商品開発の主戦場となり、過度な商品開発競争が行われてきました。その結果、たくさんの種類の保険が開発されたのですが、消費者としては自分たちのニーズを再確認して商品の取捨選択を行いたいところです。

年金保険のチェックリスト

img120-ins

年金保険に加入を勧められたなら、チェックリストを使ってその必要性をチェックしてみるとよいでしょう。

最初は、年金保険は自分たちのため保険であるということです。相続を考えるのであれば終身保険です。

利回りについては期待してはいけません。利殖機能は高くないと覚悟しましょう。

どれだけ投資するのかというより、どれだけ必要かという観点で金額を決めましょう。そのためには家計の収支の予測が必要です。

過去の例を参考にすると、年金保険は会社が破たんしたとき年金額が減額される可能性が高いです。会社の安定性も考慮に入れましょう。

外貨建て年金保険や変額年金保険もありますが、投資信託より、保険の要素が大きいことを理解しておきましょう。