7フ月第5週の市況

2021/7/26    月

米国では、各企業の好業績の公表や景気の立ち直りの兆候から、主要3指数が史上最高の終値を付け、ダウは初めて35000を超えた。エネルギー以外のすべてのセクターは上昇。モデルナはEU当局が12~17歳のこどもに接種を認めたことから7.8%上昇。アメリカンエキスプレス、Twitter、Snapなどが好業績を背景に株価を上げた。欧州市場では、自動車関連を中心に値を上げた。ブローカーが評価を引き上げたダイムラーは5.5%株価が上昇し、上半期の利益が予想を上回り、半導体不足も緩和されてきたとコメントしたフランスの自動車部品Valeoは6%の株高。同業のFaurecia、Continental AGなども3%「以上値上がり。今週初めに予想収益の引き上げを公表したASMLは史上最高値をつける。また、ユーロ圏のビジネス指数は7月ここ20年来で最高の上昇となった

2021/7/27    火

米国市場では、アップル、マイクロソフト、アマゾン、Facebook、alphabetなど大手テクノロジー株が堅調で市場は史上最高値を更新した。Teslaは市場終了後に決算を公表したが、時間内取引で2.2%上昇し、時間外取引で1.0%値を上げた。市場では火曜日から開催されるFOMCに注目が集まっている。中国当局がオンラインでの個別教育を禁止したために、アリババ、Baiduといった米国上場中国企業は値を下げた。決算を前に、3Mが0.6%、ボーイングが2%値を上げた。欧州市場では値下がり。中国のIT大手Tencentの3割弱の株主であるドイツのProsusは8.8%の値下がり。フランスの自動車部品のFrareciaは5.7%値を下げた。Ryanairは夏季の予約状況が好調で通年の予想を上方修正し3.5%値上がり

2021/7/28    水

米国市場では、投資家がFedの政策決定と大手テクノロジー株の決算発表に懐疑的な動きを見せ市場は低迷。NASDAQは5月12日以来の低下となり、市場終了後に決算発表をするマイクロソフト、alphabet、アップルなどが値を下げた。Teslaは決算は好調であったが、半導体不足が影響を及ぼすとの懸念から株価は2%下落。Baiduなどの中国関連株も値を下げる。Qualcommの半導体を製造し始めたインテルも2.1%の値下がり。欧州市場でも、中国のテクノロジー企業に対する締め付けが悪影響を及ぼす。Prosusは昨日に引き続き値を下げた。Lysolの製造元であるReckittは高いコストで利益が圧迫されるとして8.4%の値下がり。スイスのコンピュータ部品製造のLogitechは業績がよかったが通年の収益見通しを据え置いたために株価は8.4%下落

2021/7/29    木

米国市場は横ばい。SP500は値を下げたが、NASDAQは上昇。FOMCが終了し、パウエル議長は利上げを検討するにはほど遠いとコメント。アップルは売り上げの鈍化を予想し1.2%の値下がり。マイクロソフトはクラウドサービスが売り上げと利益予想を超えることに貢献したが、株価は0.1%の下落。欧州市場では、個別企業の業績が市場を押し上げた。英国のバークレイズは上半期の利益が予想を上回り復配となり2%上昇。高級品のKeringは主力ブランドのグッチの売り上げが堅調で売り上げがほぼ倍増し株価は3.8%の上昇。フランスのコンサルティング・IT企業のCapgeminiは上半期の利益が予想を上回り3.8%上昇。ハンガリーの格安航空Wizz Airは7~8月の座席占有率がコロナ前の90%~100%にまで回復し株価は8.0%上昇

2021/7/30    金

米国では、GDP成長率は予想以下であったが、GDPの水準はコロナ前の水準を超えることになり市場は上昇。金融、素材、エネルギーなど景気に感応度の高い分野で上昇。フォードは通年の利益見通しを引き上げ株価上昇。ケンタッキーフライドチキンを配下に持つYum Brandsは四半期売り上げが予想を超え株価上昇。欧州市場では、7月、1985年以降で、経済センチメントが最高に達したこともあり株価は史上最高値を更新。ロイヤルダッチシェル、TotalEnergiesはいずれも自社株買いを公表し、3.8%と2.2%株価上昇。エアバスは、通年での航空機の出荷と利益を引き上げ株価が0.6%上昇。Nokiaも通年の利益見通しを上方修正し4.6%株高に  

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7月第4週の市況

2021/7/19    月

米国市場ではロサンゼルス地裁が今週末にマスクの着用を義務付け、クルーズ観光のカーニバルやNorwegian Cruiseは5%程値を下げた。アップル、Amazonが1%以上値を下げ、Nvidiaが4.2%値を下げるなどテクノロジー関連が大きく値を下げ市場は値下がり。エネルギーも3%程値を下げた。モデルナは7月21日付でSP500に組み入れられると報道があり、同株は10.3%値を上げた。欧州市場では市場は上昇。バイデン大統領がEU圏からの旅行者の規制の時期について再考することを表明し、旅行・レジャー関連がリバウンド。英国のWhitbreadやIAGも約3%上昇。Swedbankはモーゲージと手数料収入が好調で収益が予想を上回り2.5%上昇。エリクソンは第2四半期のコア収益が予想以下となり株価は8.5%下落

2021/7/20    火

米国市場では大きく値を下げた。コロナウィルスへの懸念からSP500とNASDAQは5月中旬以来の大きな下げとなった。ダウは9か月来の値下がり。債権が値を上げ、イールドが下がり、銀行株は3.3%の値下がり。航空やホテル・レストランといったセクターも3%前後の値下がり。原油価格が下落したためにエネルギー関連も3.6%の値下がり。個別銘柄ではIBMが予想を超える収益を計上し、時間外取引で3%以上の値上がり。Zoomは電話オペレーターのファイブ9を147億ドルで買収し、zoomは2.1%の値下がり。Five9は5.9%の値上がり。欧州市場でも、商品関連、旅行、銀行などのセクターがいずれも3%以上下落。英国では、Carnival,EasyJet,IAGなどが5%ないし8%程度下落。OPEC+で原油の増産に合意したために原油価格が下落し、BP、Total,RDSは3.8%から4.7%の下落

2021/7/21    水

米国市場では前日の急落から大きく回復した。景気に感応度の高い小型株や輸送関係が大きく上昇。イールドは5か月来の低水準から回復し、そのため銀行株は2.6%上昇。原油開発のハリバートンは原油価格が需要を押し上げたかたちになり株価が2.6%上昇。SP500に組み入れられることになったモデルナは、取引が急増し株価は2%下落した。Netflixは市場外取引で、市場の予想を下回る予想を公表し、株価が3%下落。欧州市場でも、前日の急落から、鉱物関連の生産増と個別企業の好調な収益を背景に市場は上昇。BHPビリトン、Anglo Americanは生産量が増加する見通しを公表し株価上昇。UBSは第2四半期の純利益が63%上昇することを公表し株価は5.3%上昇。英国ではeasyJetやCarnivalが客足の回復を公表し、それぞれ、09%と3.3%株価が上昇した

2021/7/22    木

米国市場では2日連続で上昇。小型株、半導体、金融といった分野が上昇。ユナイテッド・エアラインは収益が予想を超えて3.8%の上昇。イールドが上昇したことから銀行株も上昇。Chipotle Mexican Grillが予想小超える収益となり11.5%値を上げる。コカ・コーラも通年の見通しを上方修正し1.3%値上がり。ジョンソン&ジョンソンは今年のコロナワクチンの販売が25億ドルになると予想を引き上げ、株価は0.8%上昇。欧州市場も上昇。オランダではASMIやBesemiconductorなどが3%程度上昇。スイスの医薬品ノバルティスは第2四半期のコア利益が予想を上回り1.8%の株高に。SAPは第2四半期の業績見通しを引き上げたが株価は1.9%下落

2021/7/23    金

米国市場では、新規失業保険申請者数が予想外に増加して2か月来最高となり、小型株には悪影響を及ぼしたが、マイクロソフト、アップル、Amazon、Facebookなどの大手テクノロジー株が堅調。バリュー株も値上がりしたが、グロース株の値上がりの方が大きかった。エネルギー関連はも最も値を下げた。医薬品のBiogenは通年の収益見通しを引き上げ株価が1.1%上昇。サウスウェスト航空は赤字が予想以上に拡大し株価が3.5%の下落。決算を公表したアメリカン航空も1.1%の値下がり。インテルは通年の収益見通しを引き上げたが株価は1%以上の下落。欧州市場では、ECBが目標としているインフレ2%に到達するまで金利を引き上げないと明言し、好調な企業収益と相まって値上がり。旅行・レジャー関連は2.7%値を上げる

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