7月第2週の市況

2016/7/4 月 日銀からECBまで更なる金融緩和に踏み切るとみられることから欧米市場は好転。米国では6月のISM指数が1年以上ぶりに大幅上昇、長期イールドが史上最低を更新

2016/7/5 火 米国市場は祝日のため休場。日銀からECBまで景気刺激策を深化させると予想されることから、資源価格が高騰。銀は2年来、ニッケルは8か月来の高値。ナイジェリアでの供給不安のある原油も値を上げる。イタリアのMonte PaschiがECBから不良債権の処理案を示せと指摘され史上最低まで値を下げる

2016/7/6 水 ユーロ圏の製造・サービス指数の伸びが緩やかで、イングランド銀行カーニー総裁の発言も加味され、欧州では資源関連銘柄を中心に値を下げる。原油価格も下落。英国のAviva、Standard Lifeなどの保険銘柄が値を下げる

2016/7/7 木 米国ではISM非製造指数がここ7か月で最大の上昇となり、Fedの議事録が公開されBrexitの結果にかかわらず利上げの方針を維持していることがわかった。米国市場は幾分上昇。欧州ではBrexitの懸念から、ドイチェバンクやクレディスイス、自動車、不動産といった銘柄が軟化し市場全体も軟化

2016/7/8 金 米国では原油の在庫が予想以上に積み上がり原油価格が下落してSP500は幾分軟化。ADRレポートは予想以上の就労人口増となり明日の労働統計を前に市場は期待感。国債と金が値を下げる。欧州市場ではダノンほか消費者関連株がけん引して市場は上昇

img4-Jul2016

img3-Jul2016

7月第1週の市況

2016/6/27 月 英国のEU離脱決定によりバークレイズ、RBS、ロイズといった銀行が20%以上値を下げ、銀行・保険を中心に欧州市場は8%程度の値下がり。米国市場も連動して値を下げたが、相対的に安心ということで値を戻し小幅な下落にとどまる。イングランド銀行は2500億ポンドの追加供給を表明し、ECBも所要の対応を取るとコメント

2016/6/28 火 Brexitから週が明け、RBS-15%,バークレイズ-17%など銀行株が大幅安。イタリアの銀行については資本注入が検討されているとの報道。ブリティッシュエアウェイズを傘下に持つIAGも-16%。米国市場でもSP500が-1.8%、資源関連、銀行が安い

2016/6/29 水 欧米市場で英国の投票以降初めて株価が上昇。米国市場では、カンファレンスボード指数が予想以上に良かった。原油価格の値上がりによりエネルギー関連株が上昇し、銀行株も堅調。欧州市場も銀行・保険関連を中心に上昇。日本では、自民党が20兆円の景気刺激策を提出し株価上昇

2016/6/30 木 米国では原油価格が49ドルを超えエネルギー関連が回復、英国の影響も限定的と判断。欧州ではイールドの低下により銀行株が恩恵。英国ではアストラゼネカ、グラクソスミスクライアンといった大手製薬株が大幅にリバウンド

2016/7/1 金 米国ではシカゴ購買マネージャー指数が1年半ぶりの高水準になり、欧州の中銀がBrexitのリスクを波及させないように緩和政策を推進することを示唆していることを好感して上昇。ポンドとユーロは下落。欧州ではドイッチェバンクが米当局とIMFからリスクを指摘され値下がり

img1-Jul2016

img2-Jul2016