7月第4週の市況

2020/7/20    月

米国では、失業給付を含む現在の対策が7月末で期限切れになることから、その後の景気対策に期待が寄せられている。Netfliexが第3四半期の視聴者数の伸びが予想以下になるとみられており6.5%値を下げる。一方、公益、不動産、ヘルスケアなどのディフェンシブな銘柄は強い。資産運用のブラックロックは債券ファンドなどへの資金流入などで増益となり株価は3.7%上昇。SP500、NASDAQは値を上げたがダウは値下がり。欧州市場では、7500憶ユーロのリカバリーファンドの組成の議論の前に市場は横ばい。メルケル首相は「差異はとても大きい」とコメント。自動車、商品、テクノロジーなどのセクターは値を上げたが、銀行、旅行・レジャー、エネルギーなどは値を下げる。ロシアがオックスフォード大学で開発を進めるコロナウィルスワクチンと契約したことから製造元のAstraZenecaは3.9%高。スウェーデンのエリクソンはコア利益が予想以上となり株価は11.4%値上がり

2020/7/21    火

米国市場では、テクノロジー株式がけん引となりNASDAQは史上最高値を更新。Amazonは7.9%、マイクロソフトは4.3%の価格上昇。石油関連のハリバートンはコストカットによりキャッシュフローが改善し2.5%株価上昇。シェブロンがNoble Energyを買収することが報じられ、しぇべ論は2.2%株価下落。Noble Energyは5.4%の上昇。コロナウィルス対策ワクチン開発に対して、AstraZeneca,Can Sino Biologics、Pfizer、BioNTechなどの試験が好調で市場は期待感を寄せる。欧州市場でも子の期待感を背景に株価上昇。ヨーロッパリカバリーファンドは新たな基準で検討中とメルケル首相がコメント。ヘルスケア関連は値を上げたが、旅行・レジャー、石油・ガスは値を下げる

2020/7/22    水

米国では、投資家は引き続き政府による新たな景気刺激策を期待している。景気循環株が値上がりし、DOWとSP500は値を上げたが、NASDAQは値下がり。金融、産業、エネルギーの各セクターが上昇。特にエネルギー関連は原油価格が値を上げたこともあり6.2%上昇。コカ・コーラは需要の回復により収益が予想を上回り2.3%値上がり。テスラはJPモルガンが格下げを行ったことから4.5%の値下がり。欧州では7500憶ユーロの復興ファンドと1.1兆ユーロの2017-2021予算を合意し、株式市場では4か月来の高値となった。ノルウェーのAdevintaは米のEBayから広告部門を購入することになり株価は26%上昇。コア利益が予想以下の下落となった人材会社のRandstad Holdingが9%株価上昇

2020/7/23    木

米国では方向性のない市場となったが最終的には市場は上昇。議会で検討されている次期の景気対策は1兆ドルかそれを超える水準になる模様。フィラデルフィアでは家庭用物価指数が3%上昇。原油価格が下落したエネルギーと金融は株価が下落したが、公益関連は上昇。米政府がワクチンの購入で19.5憶ドルを支払うと報じられたドイツのBioNtechと提携関係にあるPfizerは5.1%株価上昇。ユナイテッド航空は四半期の純損失が26憶ドルになったことから株価は4.2%下落。マイクロソフトは四半期決算を公表し株価が2%以上下落。欧州市場では、米中の緊張が高まったことを受けて株価下落。原油価格が下落したため、BP、RDS、Totalのメジャー3社は3%以上値を下げた

2020/7/24    金

米国市場ではテクノロジー関連を中心に大きく値下がり。アップルは複数の州で顧客保護の目的での査察を受けており4.6%価格下落。マイクロソフトやAmazonも4%前後の値下がり。Teslaは4期連続の黒字となったが株価は5%下落。アメリカン航空は8月と9月の就航数を再考することを公表し3.7%株価上昇。欧州市場では市場は横ばい。ユーロ圏の消費者信頼感指数が下落したが、自動車は株価上昇。ダイムラーはメルセデス・ベンツ部門の売り上げがるバウンドすることを予想し、収益が回復すると予想。株価は4.3%上昇。第2四半期の売り上げの落ち込みが予想以下であったユニリバーは7.9%株価上昇

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況

7月第3週の市況

2020/7/13    月

米国市場では、金融関連指数が3.5%と大きく上昇。バンク・オブ・アメリカが5.5%、シティグループが6.5%、JPモルガンチェースが5.5%と、来週の第2四半期決算の公表を前に大きく上昇した。Gilead Scienceはレムデシビルの追加検証データを公表し同株は2.2%上昇。クルーズ会社のカーニバルは段階的に運航を開始すると公表し10.8%の上昇。NetfliexはGSが目標株価を引き上げたために8.1%の上昇。欧州市場でもイタリアやフランスで工業生産が回復し株価上昇。銀行、自動車、食品・飲料のセクターがけん引。個別企業ではデンマークのカールスバーグが第1四半期の利益の落ち込みが予想以下であったことを公表し株価は6.4%上昇。英国のグラクソスミスクライアンはFDAが多発性骨髄腫新薬の副作用に懸念が残ると判断し、株価は1.1%下落

2020/7/14    火

米国市場では最近値を上げていたIT関連の大型銘柄、マイクロソフト、Facebook、Amazon、Nvidiaなどが2%以上値を下げることになり市場全体も値下がり。Teslaは3.1%値を下げる。カリフォルニアでは知事が、経済活動の制限を求める。FDAはファイザーとBioNtechによるコロナウィルスワクチンの開発について、”ファストトラック”を認め、それぞれ株価を4%、10%引き上げた。欧州市場では、ファイザーとBioNtechによるワクチン開発に期待して上昇。ノルウェーの銀行DNBは収益が予想を上回り9.9%値を上げ、セキュリティ会社のG4Sも利益が予想を超え9.3%の値上がり。スウェーデンのAlfa LavelはバルブメーカーのNeleに17.3億ユーロの現金での買収を提案し、Neleは37.6%値上がり

2020/7/15    水

米国市場ではエネルギーと産業株が堅調で全体では上昇した。JPモルガンの決算は予想ほど利益が落ち込まなかったので0.6%株価が上昇したが、シティやウェルズ・ファーゴは、決算が低調で、それぞれ3.9%、4.6%値を下げた。欧州市場では、米国のカリフォルニア州がロックダウンを再開したことからテクノロジー株が軟化し、欧州内のIT銘柄、SAP,ASML、Prosus、Infinion Technologiesなどが2.6%ないし5%の値下がりとなった。旅行・レジャー関連も軟化。ジョンソン首相が、Huawei機器の使用を禁止した英国では、BTやボーダフォンが値を上げた。ドイツのZEWは大きくかわることはなくDAXは0.8%軟化

2020/7/16    木

米国市場では、カーニバルやマリオットインターナショナルなどの旅行・レジャー関連の銘柄が大きく値を上げ、航空関連指数も10%以上値を上げた。一方で、Amazon、Netfliex、マイクロソフトなどが値を下げたためにNASDAQは値を上げたものの上値は重かった。コロナ関連ではModernaのワクチンの実験で良好な結果を得られたことから、同株は6.9%上昇。ゴールドマンサックスは良好な決算を公表し1.4%値を上げ、決算前のモルガンスタンレーやバンク・オブ・アメリカは2%ほど値を上げた。欧州市場でも株価は上昇。IAG、ライアンエアー、ルフトハンザなどの航空銘柄は10%前後値を上げる。オックスフォード大学でのワクチンが同社にライセンスされたとアナウンスし同株は5.2%上昇

2020/7/17    金

米国では、新規失業保険申請者数が130万人と予想より少し悪くなり、小売販売は5%増と予想とおりとなった。株式市場では、利益確定の売りもあり市場は軟化。決算を公表したバンク・オブ・アメリカは利益が半減し2.7%株価を下げたが、モルガンスタンレーは債券取引が好調で2.5%の株価上昇。コロナウィルスの拡散によりウォルマート、Krogerなどでも、マスクの着用が求められることになった。欧州市場では、中国の国内諸費が芳しくなかったため、Richmont、LVMH、Keringなどの高級品銘柄が値を下げた。市場全体も値下がり。ただし、イタリアではテレコムイタリアが4.4%、Intesa Sanpaoloが1.4%値を上げ、市場全体も値を上げた

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況