第314号 May 14, 2020

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ライフプラン分析~30歳・世帯【その2】

世帯の情報

ご主人が30歳の家族のライフプラン分析です。

世帯主 川口 拓也さん(30歳) 配偶者 美咲さん(28歳) お子さま 夕夏さん(0歳)

補助金や助成金の情報

修正した情報に基づく結果を修正前の結果と比較しておきましょう。グラフになっているとわかりやすいですね。

図表11 シナリオの比較

国の統一のしくみである児童手当、児童扶養手当等の受給や、市町村独自の手当の受給などをライフプラン分析に含めることは大切です。こういった制度は、時代とともに遷り変ってきていますので、最新の情報を基に分析することが必要です。

補助金等の情報は最新のものを使用しましょう

各種手当や助成金は家計の収支に大きな影響を与えます。こういった制度は、時とともに遷り変りますし、世帯の収入や地域によっても異なります。最新の情報を基に分析するようにしましょう。

【参考】

児童手当【内閣府】 児童扶養手当【東京都保健福祉局】保育料・育成料・補助金等シミュレーション【東京都町田市】

手当の金額はいつ決まる?

公的年金のように毎年年金額が変わるものは、予算がついてから年金額が確定します。国会は1月に開催され予算を審議し、与野党のねじれがなければ年度内に予算が成立し、確定額に基づいて4月から金額が変わるというのが通常のスケジュールです。

新しい手当の創設などにおいても予算がついてから決まることになります。4月から金額が変更になるケースが多いのは、国会の動きに連動してるからです。

金額の変動~インフレなど

72の法則というものがあります。資産運用のセミナーなどで、利回りが高いほうが有利であることを説明するのによく使われるものです。『ある利率を考えて72をその利率で割ってください。答えの数字は、資産が2倍に殖えるために必要な期間です』というのが72の法則です。

これは、インフレにもそのままあてはまります。『あるインフレ率を想定してください。72をそのインフレ率で割った答えは、モノの値段が2倍になるために必要な期間です』というのが、インフレ版72の法則です。

図表12 72の法則を使ってインフレを考える

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」では、インフレ率を0%から2%まで、0.5%刻みで設定できるようになっています。

また、ライフイベントによってインフレ率を異なったものに設定する場合が考えられます。そこで、ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」では、ライフイベントをインフレ率に連動して金額を変動させるライフイベントと、個別に変動率を設定できるライフイベントに分類しています。

図表3 ライフイベントによって変動率は異なる

72の法則を知っていると便利です!!

インフレ率に代表される金額の増減率は、キャッシュフロー表を作成する期間が長くなればなるほど、大きな影響を及ぼすことになります。影響の大きさは「72の法則」を使うと想像することができます。

ライフイベントとキャッシュフロー表がどのようにつながっているのかを図示したものが、図表14になります。生活費以外のライフイベントは、個別に増減率(マイナスの設定も可能です)を設定することができます。例えば、固定金利の住宅ローンの返済額は、毎年、一定額(増減率ゼロ)になりますし、保険料も同じです。

表14 ライフイベントとインフレ率・変動率の関係

インフレを1%と設定して、どの程度の影響があるのかを見てみましょう。かなりの影響があることがわかります。

図表15 収支・金融資産グラフ

『お子さまが育ってきたら食費も増加する』という考えもあると思います。これは、インフレなどによって金額が増加するのではなく、食べる量が増えるので金額も増えるということです。ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」では、こういった金額の変動にも対応しています。例えば、食費を、「お子さまが小学校に行くまでの期間の食費」と「お子さまが小学校に行ってからの食費」と2つのライフイベントに分割すれば対応できます。

家計の支出は価格と消費量できまる

インフレは私たちの管理できるものではありませんが、消費する量は管理できます。

家計の支出=価格(インフレが関係する)×消費量

という関係を覚えておきましょう

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