5月第3週の市況

2022/5/16    月

米国市場では最近値を下げていたテクノロジー株がリバウンドし、主要3指数はいずれも上昇。NASDAQは4%近く上昇した。ミシガン大消費者信頼感指数は2011年以降で最低の水準になった。Ywitterはマスク氏が買収提案を一時保留にしたことから株価は9%以上下落。Tesla株は5.7%の上昇。トレーディングプラットフォームのRobinhood Markets Incは、暗号資産のFTXのCEOであるバンクマン・フリード氏が大株主であることを公表し、同株は25%弱の上昇。欧州市場では、今秋値下がりが続いていたこともあり、バーゲンハント的な買いが入り上昇。ドイッチェテレコムは通年の利益予想を引き上げ、株価は2.1%上昇。フランスの小売りのCasinoは、その再生エネルギー部門を、TotalEnergiesとEngieが15億ユーロでの買収を目指していると報じられ、Casino株は9.9%の上昇

2022/5/17    火

米国市場では、ダウはわずかに値を上げたが、SP500とNASDAQは値下がり。欧州各国がロシア産原油の禁止を謳ったことにより原油価格の供給不足が懸念され、エネルギー関連は2%以上の値上がり。暗号資産に強いSignature Bankは預金が下落して株価も下落。Teslaは国内外でリコールが発生し株価は5%以上下落。Twitterはマスク氏が1株当たりの買収価格を引き下げることが考えられ、株価は8%以上の下落。JetBlueはSprint Airlinesが買収提案を拒否し、JetBlue株は4%の下落。欧州市場でも株価は下落。中国では4月の小売販売が予想の約2倍となる11%の下落となり、工業生産は2.9%の下落

2022/5/18    水

欧州市場では、上海の検疫地域の外で初めて3日連続して新型コロナの新規感染者がゼロとなり中国の新型コロナの収束に期待して、鉱業株を中心に、銀行や産業株も値を上げた。フランスのエネルギー会社のENGIEは四半期決算が好調で株価が5.3%上昇。Daimler Truck HoldingやスペインのCaixabankは、好調な決算となり、それぞれ6.2%と5.3%の上昇。米国市場では主要3指数がいずれも上昇。AMDとNvidiaがけん引する形でテクノロジー株が上昇し、NASDAQが主要3指数の中で最も値を上げた。公表された小売りの統計は、4月に0.9%上昇とおおむね予想とおり。Walmartは決算を公表したがコスト増から予想を下回る利益となった。Home Depotは四半期決算の上方修正を行い、株価は1.1%の上昇

2022/5/19    木

米国市場ではTargetが予想以下の四半期決算を公表したことから24%以上株価が値を下げ、同業のLowe’sも5%値を下げた。Walmart、Costco、Dollar Treeも大きく値を下げ小売り関連が大きく値を下げた。主要3指数も4%前後の値下がりとなった。Amazonとアップルも、それぞれ、7%、5%と大きく値下がり。ドルが値を上げ、リスク資産に対するセンチメントが落ち込む中でエネルギー株も3%以上の値下がりとなった

2022/5/20    金

米国市場では主要3指数がいずれも下落。iPhoneの予想について好調な外部レポートが出されたにも関わらず、アップルは2%以上の株価下落。生活必需品は値を下げ、一般消費財も市場終了に向けて上げ幅をカットした。シスコ・システムは主要部品の不足から株価を13.7%下げる。経済統計の悪化から米国市場ではイールドが低下。ドイツについても10年物イールドが1.0%以下に下落

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5月第2週の市況

2022/5/9    月

米国市場では、Fedが利上げに対してもっと積極的になるとの懸念から市場は値下がり。NASDAQは2020年以来の水準にまで下落した。4月の非農業就労者数は予想以上に増加し、失業率は3.6%と前月と同水準になった。メガキャップはおおむね値を下げたが、アップルは例外的に値を上げた。アンダーアーマーは2023年の利益予想を下方修正し20%以上の株価下落。ライバルのNIKEも値を下げた。暗号資産のCoinbase Globalは9%値を下げ、上場来の最安値となった。欧州市場では、テクノロジー株や小売株が中心になり売りが先行し市場は大きく下落。Adidasは2022年の売り上げを下方修正し、株価は3.6%下落。EUがロシアからの原油禁輸に踏み切り原油価格は1バレル当たり110ドルを超え、石油・ガス関連株は上昇

2022/5/10    火

米国市場ではFedが金利引き締め政策を維持する中、投資家はインフレや企業業績の動向を見守っており、SP500は2021年3月以来の3%超の下落となった。ドルは値を上げ、20年来の高値となった。ダウも値を下げ、NASDAQは4%以上の値下がり。ドル高と上海のロックダウンによる中国での需要が低下すると見込まれることから、エネルギー関連株は8%超の下落となった。メガキャップについても、Amazonが5%以上下落した他、Meta、Alphabet、マイクロソフト、アップルなどが2%超の下落。医療関連のBioNTechは予想以上の四半期決算となり株価は2%以上値上がりたが、Uber Technologiesは雇用を後退させ、マーケティング関連費のコストカットを公表したことから株価は11%超下落

2022/5/11    水

米国市場ではダウは値下がりしたがSP500とNASDAQは値を上げた。前日、大きく落ち込んだNASDAQではマイクロソフト、Alphabet、アップルなどが1%以上値を上げたほか、AmazonやMetaも値上がり。10年物のイールドは下落。エクササイズ機器のPeloton Interactiveは第3四半期に予想以上の損失を計上し株価は9%ほど値下がり。AMC Entertainmentは売り上げ・利益ともに予想を超えたが株価は5%以上下落した。Biogenはエーザイとともにアルツハイマーに対する薬品の承認申請を提出し、Biogenの株価は4%上昇。欧州市場ではドイツの景況感指数が改善したことを受けて株価は上昇。スウェーデンのMatchABは米国のフィリップ・モリスが買収を検討していることを示し、Match ABは約25%株価上昇。ドイツの医薬品Bayerは四半期決算が予想以上で株価は5%以上上昇

2022/5/12    木

米国ではインフレ統計が公表され、4月の上昇率は0.3%と昨年の8月以来の小幅な上昇になったが、Fedが金利を引き上げるには十分とみられている。株式市場では、アップルが5.2%値を下げ、NASDAQも3%以上値を下げ、ダウも5日連続の値下がりとなった。セクター別では一般消費財、テクノロジーが大きく値下がり。Occiendetal Petroleumがエネルギー価格の上昇から四半期決算が予想を超えたことから、株価が1%以上上昇。エクソンモービルも2.1%株価上昇。エネルギー関連が値を上げたことがダウとSP500の値下がりを限定的にした。暗号資産のCoinbase Globalは市場の低迷で投資家がリスクを避ける傾向にあり、第1四半期の売り上げが予想以下になったことから、株価は26.4%の下落

2022/5/13    金

米国市場ではダウは6日連続で下落。SP500はほぼ横ばいで、NASDAQは上昇。企業物価指数が公表されたが3月に0.5%上昇し、1月、2月に比べて伸び率は鈍化した。マイクロソフトやアップルが大きく下落。セクター別では公益やテクノロジーが下落。TwitterはCEOがマスク氏の買収を考慮して人材雇用を凍結し、2名の幹部が辞めたことを公表し、株価が2.2%下落した。欧州市場では、米国市場の前日の急落に呼応して下落。テクノロジー、自動車、鉱業などが下落。コメルツ銀行は通年の純利益の予想を10憶ユーロで据え置いたが株価は1.7%の下落。シーメンスはロシア市場でのビジネスを中止したことによる四半期の利益が6億ユーロ縮小したことを公表し、株価が4.5%下落

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