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ファンダメンタル分析

ROE(株主資本利益率)

日本語でいえば株主利益利益率、英語でいえばROE(Return On Equity)は株式の収益力を見る代表的な指標です。投資した金額(資本)に対して、どれだけ利益があったかを示す指標です。式で表すと、

ROE=

純利益

(株主)資本

となります。

ここで、注意しなければならないのは、分子の純利益は損益計算書に記載されている内容であり、分母の(株主)資本は貸借対照表に記載されている内容であるということです。つまり、分子は会計年度全体を通じた数値になっているのに対して、分母は会計年度末の一時点の数値になっているということです。そこで、分母の数値については、会計年度全体を表すような数値に修正することが必要となります。よく用いられる方法は、前期末の数値と当期末の数値の平均を使用する方法です。図1はそのことを図示したものです。

図1 貸借対照表と損益計算書と会計年度

この場合、ROEは次のようになります。

ROE=

200

=80%

250

さらに、ROEは、次のように、3つの部分に分解することができます。

ここで、

売上高利益率

売上高のうちどの程度が利益となっているかを示す指標です。純粋な意味での収益性を示す指標になります。

総資産回転率

会社の資産がどの程度効率的に使用されたかがわかります。この数値が高いと、会社の資産を効率的に使って売り上げを伸ばしているということがわかります。

財務レバレッジ

総資産に占める株主の持分(資本)の比率の逆数です。この数値が高いと、負債が多いことを表します。逆にいえば、負債を使って総資産を増やしているともいえます。そういう意味で、“レバレッジ(てこ)”という言葉が使われています。

表1は、東芝について、実際の財務諸表を使ってROEを分解した例です。この表のように、複数年度の分析を比較すると企業のROEの水準の変化と、その原因を把握することができます。

表1 ROEの分解と比較(時系列)

決算年月

平成15年3月

平成16年3月

売上高利益率

0.33%

0.52%

総資産回転率

1.06

1.15

財務レバレッジ

8.34

7.32

ROE

2.9%

4.3%

表2は、同じような業種・規模の企業と比較したものです。このような比較を、時系列に対して、クロスセクションといいます。この比較では、ある企業の収益力を、競合他社と比較して分析することができます。

表2 ROEの分解と比較(クロスセクション)

決算年月

平成16年3月

東芝

NEC

日立製作所

売上高利益率

0.52%

0.84%

0.18%

総資産回転率

1.15

1.20

0.87

財務レバレッジ

7.32

7.62

4.42

ROE

4.3%

7.7%

0.7%

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