ファイナンシャルプランナーが考えるワンルームマンション投資

ワンルームマンション投資について、ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」を使って、その収益をステップ・バイ・ステップで分析してみたいと思います

ここでは1,420万円のワンルームマンションに投資することを考えます。

当初、全額自己資金で投資した場合の計算です。総利回りキャップレートIRR(内部収益率)について利回りを計算します

 

総利回り=7.1%

キャップレート=5.76%

IRR(内部収益率)=4.3%

と計算することができます。

 

計算したIRRは4.3%。投資効率としては魅力的な水準です。

しかし、固定資産税等を加味するとIRRは3.8%に下落します。

そして、売買手数料等を加味するとIRRはさらに3.4%に下落します。

さらに、家賃の低下や空室を見積もるとIRRは1.5%まで下落します。

この水準は、預貯金の利回りよりは高い水準ですが、株式投資信託などの期待利回りよりは低い水準です。

 

 

これまでは、全額現金で購入するという想定でしたが、600万円について不動産ローンを使用することを考えてみたいと思います。自宅を購入するよりローン金利は高くなります。

金利負担は収益を圧迫し、IRRは0%に下落します。

もし、金利負担を減らすのであれば、変動金利ローンを選択することも考えられます。しかし、変動金利ローンは、金利の変動リスクを追加します。うまくいけば利回りが上がり、うまくいかなければ利回りが下がるというのが変動金利ローンです。
ワンルームマンション投資は、実際の数値を使ってしっかり分析したうえで、投資の決断をしたいものですね。

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ワンルームマンション投資をキャッシュフロー表で考える

ワンルームマンション投資は、高額な資金を必要としない、保有している物件が目で見てわかる、安定した家賃収入が見込めるということから、魅力を感じるサラリーマン・公務員の方は少なくありません。

投資信託などと違って投資の結果がマイナスになることもないと思っておられる方も少なくないのではないでしょうか。しかし、ワンルームマンション投資も投資信託などへの投資と同じように、投資の結果がマイナスになる(損をする)ことは十分に考えられるのです。

今回の講習では、キャッシュフロー表を使って、損をする可能性を分析してみたいと思います。キャッシュフロー表は、ライフプラン全体を考えるだけでなく、一部分だけを取り出して収支予想をする枠組みとして使っても有効なツールです。

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