保険会社の医療保険の役割

公的医療保険を考え、お金が必要となるタイミングを考えると、民間の医療保険に求めるものが明らかになってきます。

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一つは治療関係で自分が負担する金額です。健康保険などの自己負担分に加えて、差額ベットや食費の自己負担分などが含まれます。そして、先進医療や美容整形など保険の対象外になるコストもあります。

もう一つは、その他の費用です。家族や親族の交通費や宿泊費、あるいは、日用品やお見舞いのお例など医療そのものではないけど、治療に伴って発生するコストです。

さらに、広義の医療保障というのであれば、退院した後、生活を日常に戻すためのコストも必要になります。

頼りになる公的医療保険

公的医療保険(健康保険や国民健康保険など)で知っておきたい給付は、傷病手当金と高額療養費です。

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傷病手当金は、それまでの給与収入がなくなったときに、給与の3分の2を医療保険が支給するしくみです。給与ということになりますから、自営業者が加入する国民健康保険にこの手当金はありません。サラリーマンと自営業者で民間の医療保険に求めるものに少し差が出る理由になります。

もう一つの高額療養費は、一定以上の医療費については、ほぼ全額公的医療保険が負担するしくみです。こちらは、サラリーマンが加入する健康保険にも、自営業者が加入する国民健康保険にも同じように存在する制度です。