投資家と市場は合理的か

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第2章は「投資家と市場は合理的か」というタイトルである。その概要についてテキストでは次のように案内している。

ファイナンスの基礎的をまとめたのが第2章になります。伝統的なファイナンスの考え方の基礎にあるのが、「合理的な投資家」です。合理的な判断をするとはどのようなことなのか。リスクとリターンの計算方法も一つではありません。そして、投資パフォーマンスを測る尺度も理解してください。一方で、最近、注目されているのが行動ファイナンスです。「投資家は必ずしも合理的ではない」ことも知っておくと理解の幅が広がります。

行動ファイナンスは、数字で説明されるところが少なく、それゆえ、「〇〇効果」など覚えやすいかもしれないが、行動ファイナンスだけを覚えても、批判している相手がわからなければ意味がない。

続く

ファイナンシャル・ゴール

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ファイナンシャル・ゴールという考え方は、Aさんから提供してもらったコンセプトだが、私なりに解釈を加えた。

私が解釈した、ファイナンシャル・ゴールは、“金融面の一里塚”という意味である。かねてより、『FPさんに相談すると、持っている資産を根掘り葉掘り聞かれ、収入も負債も全部聞かれる。どうして全部情報を伝えなければならないのか?』聞く機会が多かった。私もそう思う。40歳の人に、老後の生活を聞いてもよくわからない。けれども、20年後のことであればイメージしやすい。だから、20年後の理想の姿を設定して、それに向かってライフプランを考えればよいと思う。

それゆえ、ファイナンシャル・ゴールを考えるには、キャッシュフロー表と貸借対照表が必要になる。『シニア世代になると貸借対照表がより重要になる』というのが私の考え方であるが、ファイナンシャル・ゴールの考え方は、親和性の高いものであった。

続く