登記事項証明書【FP受験対策】

不動産の内容を知るには登記事項証明書を見ます。登記事項証明書は、登記簿といわれていたものです。

FP試験対策で覚えておくのは以下の3点です。

(1)表題部の所在に記載される住所は、郵便物を郵送するときなどに使う住所表示とは異なる場合があります

(2)権利部(甲区)には所有権が記載されています。所有者が変わったときは、新しい所有者が上書きされるのではなく、新たに順位番号が付けられて、新たな所有者が書き加えられていきます

(3)権利部(乙区)には所有権以外の権利が記載されます。代表的なものは、住宅ローンの債権者によって設定される抵当権です

 

不動産価格(収益還元法)【FP受験対策】

不動産価格の計算の方法に「収益還元法」という方法が出てきます。この方法、イメージが付きにくいので、図を使って説明します。

ある住宅を賃貸にすると月額8万円の家賃が見込まれるとします。あまり、面倒なことは考えずに、8万円は全部収入になると仮定します。そして、家賃収入は20年間入ってくるものとします。20年後、この建物の価値はゼロになってしまうとします。

そうすると、この建物を貸し付けたことによって得られる家賃収入の合計が、この不動産の価格とみなすことができます。これが「収益還元法」です。将来の家賃ですから、現在の価値に換算するときには割り引く必要があります。年金現価係数がわかっていれば、不動産の価格を計算することができます。

図の例の場合、

8万円×217.4(年金現価係数)=1,739.2万円

と計算できます。