資産運用を行う~その3

資産運用を行う

ファンドを探せ

月次の騰落率のデータがそろうことにより、私たちは、式1.3 のように、 期待リターンと予想リスクを想定することができます。

ここで、n はサンプルを抽出した月数を、rfはファンドの年換算期待リ ターンを、σfはファンドの年換算予想リスクを表しています。

実際のファンドを使って計算していましょう。「eMAXIS バランス(8 資産均等型)」というファンドについて、2014 年10 月から2019 年9 月ま での5 年間のデータを使って計算してみましょう。

表1.5 ファンドのリスクとリターン

 

期待リターン

予想リスク

eMAXIS バランス
(8 資産均等型)

4.1%

9.1%

資産運用を行う~その2

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ファンドを探せ

幸いなことに、多くの運用会社は、データを提供してくれています。何のデータかといえば、基準価額と収益分配金のデータです。この2つがあれば、自分で、騰落率を計算し、期待リターン(平均的な騰落率)を計算することができます。騰落率は、次のようにして計算します。

ここで、Stはt日の基準価額を、Dtはt日の収益分配金を表します。式 1.1 は、1 日の騰落率の計算ですが、対数を使っていますので、複数の日にわたる期間の収益率は簡単に求めることができます。

基準価額と収益分配金のデータから、月次の騰落率のデータを作成する と、図1.18 のような情報を作り上げることができます。

図1.18 私たちが欲しいのは連続したデータ