1月第5週の市況

2021/1/25    月

米国市場ではインテルが9.2%、IBMが9.9%と大きく値下がりし、マイクロソフトやアップルの株価が上昇したものの値下がりとなった。さらに、エネルギーと金融が下落し、ディフェンシブな公益、不動産といったセクターが値を上げた。ただし、1月の製造活動は、予想外に、ここ3.5年で最高の水準になった。欧州では、購買担当者指数はが12月より低下し、引き続き50を下回る水準となった。旅行・レジャーセクターは2.5%の下落となり市場全体も値を下げた。コロナウィルスの拡散により、ルフトハンザ、エールフランス、IAGは2.5%以上値を下げ、英国のTUIは17.2%の下落となった。フォルクスワーゲンは中国での高級車の販売が堅調で株価が1.9%上昇

2021/1/26    火

米国では景気循環株が下落し、ディフェンシブな銘柄が上昇。スティ・アット・ホーム関連のIT大手、マイクロソフト、アップル、Facebookなどが値を上げ、SP500とNASDAQは史上最高値を更新。ダウは値を下げる。市場はコロナウィルス関連の景気刺激案がいつ議会を通過するかに注目している。Merck&Coはコロナウィルスワクチンの開発を断念。株価には大きく影響なし。欧州市場では、ドイツのIfo指数が下落したもののテクノロジー関連が堅調で市場はわずかに値を上げる。Porsusは半導体の世界的な不足に反応して株価が6%上昇。シーメンス・ガメサは売り上げ・利益の目標を維持し株価が2.6%上昇。IAGなど航空大手は大きく値を下げる

2021/1/27    水

米国ではNASDAQ、SP500が史上最高値の水準から下落。3Mはコロナウィルスの影響でマスクが好調で3.3%株高、J&Jは来週にもコロナウィルスワクチンのデータを公表すると発表し2.7%上昇。マイクロソフトはスティ・アット・ホーム政策の影響でクラウドサービスのAzureが好調で5.2%の株高。アメリカンエキスプレスは四半期利益が下落して4.1%の株安、ベライゾンはプリペイド式電話の購入者が予想以下であったことから3.2%の株安となった。Fedは2日間の会合に入ったが政策に大きな変更なないとみられている。欧州市場は株価上昇。UBSは純利益が137%増となり株価が2.4%上昇。スウェーデンのM&A会社のEQTはExeter Property Groupを18.7億ドルで購入すると公表し、EQTは14.6%の株高。イタリアではコンテ首相が辞任したが、新連立に期待が寄せられ株式市場は1.2%の株高。新しいCEOを迎えるウニ・クレディトは5.4%の株高

2021/1/28    木

米国市場では、ここ3か月で最大の下落となった。ビデオゲーム小売りのGameStopやAMGエンタテイメントは2倍以上の株価になったが、ボーイングはコロナのパンデミックや737MAXの問題が777Xに影響お及ぼし65億ドルの引き当てを計上し株価は下落。マイクロソフトはわずかに値を上げたが、Facebookやアップルは史上終了後に四半期決算を発表する予定。欧州市場も株価は下落。ドイツが2021年の経済成長予想を引き下げDAXは1.8%下落。ECB理事がさらなる利下げに言及したことから銀行株が下落。景気に感応しやすい鉱業や自動車も値下がり

2021/1/29    金

米国市場では、時価総額の大きいマイクロソフト、Amazon、alphabetなどが値を上げたことから市場は上昇。アップルは四半期の販売・利益ともに予想を上回ったが株価は3.5%の下落。Facebookも同じように売り上げは予想以上であったが株価は2.6%の下落。Teslaは、四半期業績が予想以下となり株価は3.3%下落。昨日、SNSベースのうわさで大きく値を上げたGameStop CorpとAMGエンターテイメントは40%以上の下落となり、一時制限がかかった。商務省がGDP統計を公表したが年率4%増とほぼ予想とおりの水準。欧州市場ではルフトハンザ、TUI、IAGなどの旅行関連が4.7%ないし7.2%の上昇。Wizz AirやEasyJetなども四半期の売り上げが2桁の下落になったが株価は4.5%以上上昇

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1月第4週の市況

2021/1/18    月

米国では、銀行の4半期の業績が芳しくなくウェルズ・ファーゴが株価を7.8%下げたのを筆頭に大きく値下がり。エクソンモービルは、シェルサンド関連の資産を不当に高く評価しているという内部告発があり、SECが調査に入る。株価は4.8%下落。バイデン次期大統領が1.9兆ドルの景気対策を表明したのは良いニュースだが、SP500、NASDAQは1.5%程度値下がりし、ダウも値下がり。欧州市場でも、コロナウィルス関連の懸念から市場は下落。ドイツはコロナ関連の死者が史上最高になり、また、フランスは国境の管理を強化すると公表。ドイツのDAX指数は1.4%、フランスのCAC40指数は1.2%の下落。中国で2800万人に対して新たなロックダウンが発生し、そのため、欧州市場の鉱業、石油・ガス関連銘柄は3%前後の値下がりとなる

2021/1/19    火

米国ではキング牧師記念日で休場。欧州市場では、中国が2020年のGDP成長率が年間で2.5%と予想を超えたが市場は軟化。フランスのカルフールは、カナダのアリマンタシォン・クシュタールとの経営統合を断念し株価は5.9%の下落。フィアット・クライスラーとPSAが合併したStellantisがIPOを迎え約3%の株価上昇

2021/1/20    水

米国市場ではイエレン次期財務長官が大規模な景気対策を主張し株式市場は上昇。エネルギー関連が上昇したが、公益、生活消費関連、不動産といったディフェンシブな銘柄は下落。GMは株主になっている自動運転自動車製造のCruiseにマイクロソフトが協力することになり、株価上昇。テスラはブローカーの予想引き上げにより株価上昇。ボーイングはカナダ当局による737MAXの飛行禁止が解除されることで株価上昇。欧州市場では、ドイツの景況感指数ZEWは上昇したが、ドイツでロックダウンの範囲を拡大することで合意がなされ、小売り、旅行、銀行などを中心に値下がり

2021/1/21    木

米国ではバイデン氏が第46代大統領に就任し、FANNG株はすべて上昇。Netfliexはスティホーム効果により株価上昇。モルガンスタンレーは、四半期の業績が予想以下となり株価下落。P&Gはコロナウィルス感染の影響で衛生関連品が堅調で通年の利益予想を上方修正。株価上昇。ユナイテッドヘススケアは利益が約4割下落して株価下落。欧州市場では中国関連株が上昇。カルティエの需要が中国で堅調であったためRichmontが2.8%値上がり。バーバリーもアジアでの需要が堅調で3.8%値を上げ、LVMH、Keringもそれぞれ1%と3%上昇

2021/1/22    金

米国ではバイデン政権誕生で景気刺激対策などへの期待感から、alphabet、Apple、Amazonなどを中心に値上がり。SP500とNASDAQは史上最高値を更新。グロース株式がバリュー株式より堅調。ユナイテッド航空は4期連続で四半期の赤字を計上し下落。フォードはドイッチェバンクが目標株価を引き上げたことから上昇。失業保険の新規申請者数は依然高水準であるが低下。欧州市場ではECBの政策会合でほぼ変化がなかったが、コロナウィルスの影響を懸念して市場は下落。原油価格が下落したことからBP、RDS、Totalなどが2%以上値下がり。フランスでは、ウニベイル・ロダムコ・ウェストフィールドなどのショッピングセンター向けのREITが下落。ユーロがドルに対して強くなり、銀行株も下落

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