4月第5週の市況

2021/4/26    月

米国市場では主要3指数ともに史上最高値付近まで上昇。市場のリスクを示すVIX指数は10程度と安値で安定している。Markitの製造業PMI指数が2007年5月来の上昇となり、また、戸建て住宅の売り上げも予想以上に上昇し、市場ではテクノロジー、金融関連を中心に値上がり。アメリカンエキスプレスとHonewall internationalはともに業績が芳しくなく株価下落。欧州市場ではヘルスケアと消費関連株を中心に値下がり。インドがコロナウイルスの感染で世界最高になり、日本で緊急事態宣言が出されたことが影響。スペインの投信販売Allfundがアムステルダム市場でIPOを行い、株価は20.4%の上昇。高級品ブランドのMonclerは売り上げが前年比割れとなり株価は4%下落。LVMHが保有比率を10%に引き上げたイタリアの高級品Tod11.4%の株価上昇

2021/4/27    火

米国市場ではNASDAQとSP500が史上最高値を更新。Teslaは第1四半期の売り上げが予想を超え、1.2%株価上昇。エネルギー関連は0.6%値を上げ、公益、生活必需品関連は値を下げる。FOMCが火曜日から会合を開催するので市場はその様子見。暗号資産関連のRiot Blockchain、Marathon Patent Groupなどが5日連増の値下がりの後、5%以上の株価上昇。欧州市場でも株価は上昇。中国の銅価格が上昇し、鉱業関連が1.9%値を上げ史上最高値をつけた。ただし、ドイツは4月のIfoが予想以下の伸びとなり、また、フォルクスワーゲンが半導体不足から第2四半期の減産を示唆し芳しくなかった。EU当局が米国が夏までには欧州への旅行を許可するとの見通しを示し、株価は1.8%上昇

2021/4/28    水

米国市場ではおおむね横ばい。Teslaは電気自動車部門ではなく、環境権やビットコインの販売などで損失を計上し株価は4.5%下落。時間外取引で、マイクロソフトが4%下落し、Alphabetは5%上昇。また、スターバックスも時間外取引で2.7%の下落。3Mはパンデミック関連と2月の寒波でサプライチェーンが影響を受けたとして株価は2.6%下落。UPSは四半期の売上が予想を上回ったことから10%株価上昇。欧州市場では株価は下落。BPは四半期利益が上昇し、自社株買いの計画を明らかにし株価は0.6%上昇。UBSはArchegos関連で7.74億ドルの損失を計上し株価は2%下落。旅行や銀行株は上昇。スウェーデンのオンラインゲーム会社Evolution Gaming Groupはパンデミックで需要が増えたとして14.5%株価上昇。デンマークの貨物会社DSV PanalpinaがM&A関連で6.8%株価を上げた

2021/4/29    木

米国市場は値下がり。FOMCは金利を維持し、債券購入プログラムを維持することを決定した。グーグルの親会社Alphabetは2四半期連続の最高益の更新となり、株価が2.9%上昇。Facebookも四半期の売り上げが予想を超え、時間外取引で6%の株価上昇となった。製薬会社のAmgenは薬価の下落などで四半期の売り上げ・利益がともに下落し7.2%の株安となった。損失が予想以上となったボーイングも2.9%の株安。欧州市場では、市場は全体としては横ばい。ドイッチェバンクは利益が予想を上回り株価は10.7%上昇。スペインのサンタンデール銀行も利益が予想を上回り2.7%の株高。英国のロイズも予想を超える利益を計上し3.5%の株高。ドイツの食品配送のDelivery Heroは2021年の売り上げが約2倍になると公表し株価が9.4%の上昇。イタリアのエネルギーサービスのSaipemは四半期利益が予想を下回り株価は5.1%の下落

2021/4/30    金

米国市場はSP500が史上最高値を更新。Facebookは四半期収益が予想を超え株価は7.3%上昇。Amazonは時間外取引で3%株価上昇。Alphabetも株価が上昇し、通信サービスの指数は2.75%の上昇。一方で、Twitterはコスト高と成長の鈍化から株価は9%下落。キャタピラーは、増益となったが、サプライチェーンにボトルネックが懸念され、株価は2%の下落。医薬品のMerck & Coは四半期利益が減少し株価が4.4%下落。欧州市場では、スタンダード・チャター、HSBC、サンタンデールなど銀行株が値を上げたがイールドが上昇し市場はほぼ横ばい。旅行。・レジャー関連は0.7%株価が下落し、米国でフォードが半導体の不足から第2四半期の生産に影響を受けると公表し、欧州の自動車メーカーも株価下落。ユニリバーは中国の販売が好調で株価は3.3%上昇
 

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4月第4週の市況

2021/4/19    月

米国市場では、金融関連がけん引して市場は上昇。大手行で最後の決算発表になったモルガンスタンレーは四半期利益が150%増になったが、ヘッジファンドのArchegos関連で10億ドルの損失を計上して株価は1%下落。JPモルガン、ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカ、ウェルズ・ファーゴなどの銀行株が上昇。トルコがビットコインの使用を禁じたためにビットコイン関連は株価下落。原油価格が下落したためにエネルギー関連は下落。その他のセクターは値上がりし、VIX指数は14か月来の低水準となっている。欧州市場でも市場は上昇。自動車価格の高騰と中国での需要に支えられてダイムラーは2.7%上昇。EU圏での3月の自動車登録は87.3%増となった。バンク・オブ・アイルランドはベルギーのKBCグループのアイルランド部門を買収し株価は8.4%上昇

2021/4/20    火

米国市場は株価下落。Teslaは自動運転でクラッシュ事故を発生し従業員が2名死亡して株価は3.4%の下落。そのほか、マイクロソフト、Amazonなどが株価下落。英国政府がARMホールディングスの買収について安全保障の観点から精査するとコメントし、Nvidiaは3.5%の株価下落。コカ・コーラはワクチンの普及などにより収益が予想を超えたために株価は0.6%上昇。Game StopはCEOが辞任したことから株価が6.3%上昇。欧州市場では米国市場に連動し、また、通貨ユーロが上昇したことから株価下落。自動車・部品の株価は下落したが、フランスの自動車部品メーカーFaureciaは、中国市場が堅調なことから株価上昇。サッカーのユベントスは、マンチェスター・ユナイテッドとともにUEFAを脱退すると宣言し、株価は18%上昇。デンマークのDanske Bankは和蘭当局からマネーロンダリングにCEOが加担したとされ、株価は3.4%下落

2021/4/21    水

米国市場では、旅行関連銘柄が値を下げ市場全体も値下がり。JetBlue,アメリカン航空、Norwegian Crouse Line、Carnivalなどが5%以上値を下げた。鉄道会社のカンザスシティサウザンはカナディアン・ナショナルからの買収提案額が50憶ドル上昇し、株価は15%上昇。JPモルガン、バンクオブアメリカ、シティ、ウェルズファーゴなどの大手行が値を下げたために金融株が下落。欧州市場では、たばこ会社が下落して市場も大きく下落。ブリティッシュ・アメリカン・タバコとインペリアル・ブランズはともに7%以上の下落となり、上場している英国のFTSEは2%の値下がり。そのほかドイツのDAXも1.6%の値下がりとなったが、BMWは高い価格を維持できたこと、中国の需要が下支えしたことなどから予想以上の好決算となり株価上昇

2021/4/22    木

米国市場は上昇。Netfliexは視聴者数が予想ほど伸びなかったことから株価は7.4%の下落。Intutitive Sergicalは決算が予想を超えたために9.9%の値上がり。バリュー株がグロース株を上回り、さらに、小型株中心のRussell2000はより上昇し2.4%の値上がり。ベライゾンコミュニケーションも第1四半期の購入者が予想以下となり株価が0.4%値下がり。欧州市場では、ヘルスケア関連を中心に市場はリバウンド。スイスの医薬品ロッシュは3%の株高。ASMLは通年の予想を上方修正し4.1%の株価上昇。ライバルの、ASMinternatuionalも1.2%の上昇。ドイツのヒューゴ・ボスはフランスのLVMHが買収に意欲を示していると報じられ6.7%の株高

2021/4/23    金

バイデン政権がキャピタルゲイン税を約2倍にすると報じられ、市場では利益確定の動きが出て市場は下落。主要株価指数はすべて下落。アメリカン航空やサウスウェスト航空は予想より赤字幅が縮小したが、株価は、それぞれ4.6%と1.6%の下落。インテルは四半期売り上げが予想以上となったが、株価は約1%下落。一方、パンデミック関連でスマートホンフォンやエディア関係が好調であったAT&Tは4.2%株価上昇。製薬会社のBiogenは筋萎縮障がい関連の売り上げが増加したが、アルツハイマー関連ですでに認可されている治療に対して疑義が生じたことから株価は4.0%の下落。欧州市場では、ECBが緩和的な金融政策を維持したことから株式市場は上昇。ネスレはここ10年で最高の売り上げ増となり株価は3%上昇。クレディスイスはヘッジファンドのArchegos関連で7.57億スイスフランの引き当てを計上し株価は2.1%下落。米国のバイデン政権が温室効果ガスを2030年までに50%削減するとコメントしたことから、VestasやSimens Gamesaなど代替エネルギー関連が上昇  

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