6月第3週の市況

2021/6/14    月

米国市場では市場は横ばいで、SP500史上最高値付近を維持。インフレデータが直近の急激なインフレが一時的なものであるとみられることから、テクノロジー株などのグロース株が値上がりし、金融や基本素材などのセクターも上昇。ロイヤルカリビアンクルーズは、クルーズで2名の新型コロナ陽性者を出し、株価が0.4%下落。欧州市場では史上最高値を更新。鉱業株が1.9%の値上がりとなったため、鉱業株のウェイトの高い英国のFTSEも上昇。英国では4月の経済生産が対前年同月比で27.6%上昇。スペインのホテルチェーンMeliaは15か月連続の赤字の後、黒字になる可能性があるとCEOが公表し、株価は2%上昇。旅行・レジャーセクター全体も値を上げた。イールドは低下したおかげで銀行株は値下がり

2021/6/15    火

米国市場では、米国経済は回復しているが加熱はしていないとの見方で、火曜日から水曜日に開催されるFOMCで緩和的な政策が維持されるとみられており、Tesla、Amazon、Appleなどが値を上げ、SP500とNASDAQは値上がり。ダウは値下がり。ヘルスケアや金融が値を下げ、テクノロジーや一般消費財のセクターが値上がり。電気トラックのLordstown Mortorはキャッシュ不足でCEOとCFOが辞任し株価は20.8%下落。TeslaのCEOマスク氏は一定の制限の下、ビットコインの利用を再開することを公表し株価は1.4%上昇。欧州市場では、原油価格が2年来の高値になったこともありエネルギー株が2%上昇し市場をけん引。RDSは米国の油田を売却を含めて見直すことになり株価は2.7%上昇。イタリアではイールドが下落して株価は0.2%上昇。ドイツのTeam viewerはSAPとのパートナーシップを公表し5.9%株高

2021/6/16    水

欧米市場ともにFOMCの結果待ち。米国市場では5月の小売販売が芳しくなく市場は下落。市場では、Fedは来年初頭まで月次の債券購入をやめないだろうとみられている。コミュニケーションサービスが値を下げ、原油価格が上昇したためエネルギーセクターが上昇。エクソンモービルは3.6%の値上がりとなった。米国とEUで航空機に対する補助金の問題が解決し、ボーイングは0.6%株価上昇。欧州市場では、幾分値を上げた。ドイツのDAXはほぼ史上最高値の水準にあり、英国のFTSEは雇用が堅調であったことから0.4%上昇。保険が好調で、英国のジョンソン首相が新型コロナに関する規制解除を1か月先送りしたことから、旅行・レジャーが2%以上値を下げた。スウェーデンのH&Mが第2四半期の売り上げが予想以下であったことから2.9%の株安

2021/6/17    木

米国では、Fedが2021年の経済成長を7%と予想し、イールドが上昇。また予定より1年早く2023年に向けて0.5%の利上げに踏み切る見込み。主要3指数は下落。一般消費財と小売りが上昇したが、そのほかのセクターは下落。欧州市場では史上最高値を更新。旅行・レジャーや公益、化学が上昇。スペインでは当局が反トラスト法の違反容疑でSababell,Santander,Caixabankを査察し、銀行株は0.9%下落。SAPはライバルのオラクルの業績が芳しくなかったことから1.2%の株安

2021/6/18    金

米国では主要は3指数がいずれも下落。Fedは米国経済の予想以上の回復を見通し、今年の経済成長が7%になると予想。Nividiaはぶろかーの評価引き上げにより4.8%上昇し、アップル、マイクロソフト、Facebookも経済成長の恩恵を受けると1.3%から2.2%上昇。長期イールドが下落し、金利に敏感な銀行株は4.3%下落。欧州市場でも、Fedのタカ派的な発言に米ドルが上昇し商品価格が下落。鉱業関連は2.5%値を下げた。公益株や化学株も値を下げたが、イールドが上昇し銀行株は0.4%上昇
 

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況

6月第2週の市況

2021/6/7    月

米国で労働統計が公表されたが新規非農業就労人口の増加は約56万人で予想を下回った。欧米市場では、来週に予定されているFedとECBの政策会合で政策の変更はないとみなしている。イールドは低下し、欧米市場でテクノロジー株が市場をけん引した。ユニバーサル・ミュージックの10%を買収すると公表した、投資家のAckmanがCEOを務める、Perchasing Square Tontine Holdingsは11.9%の値下がり。ユニバーサルの親会社のフランスのVivendiも0.3%下落。米国市場では、グロース株の上昇がバリュー株の上昇を上回ったが、いずれも上昇し、主要3指数はいずれも上昇。欧州市場でもテクノロジー株がけん引して史上最高値を更新したが、銀行株のウェイトが高いスペイン市場は下落。また、英国ではポルトガルへの渡航制限が再開され、IAG、Wizz Air、easyJetなどの航空会社が0.3%~3.3%値を下げた

2021/6/8    火

米国市場では、最低法人税率への反応、インフレへの懸念、経済ニュースの不足などが相まってSP500は幾分値下がり。NASDAQは上昇。いわゆる、ミーム株のAMC Entratainmentは14.8%上昇し、その他のミーム株であるGameStopやBlackberryなどが7%から14%値を上げたBiogenはアルツハイマー治療薬のアデュカヌマブがFDAから承認を受け、株価が38.3%上昇。Blackstoneグループから買収提案を受けたデータセンター運用のQTS Realty Trustは株価が21.2%上昇。欧州市場では自動車株がけん引して史上最高値を更新。中国の輸出の伸びが予想以下であったことから、鉱業関連が値を下げる。ECBは次回の政策会合で金融政策を維持し、債券購入プログラムを継続すると見られ、イールドは下落しているが銀行株は上昇した。4月のドイツの工業受注は予想外に減少。石炭ビジネスの一部を分離することにしたAnglo Americanは2.7%の株安

2021/6/9    水

米国市場では方向性のない市場となった。アップルとAmazonが値を上げたためにNASDAQは上昇。個人投資家が好むいわゆるミーム株が値を上げたために小型株は上昇。市場は火曜日に公表される消費者物価指数を注視している。Teslaは中国製の電気自動車が29%増えたことにより、同株は0.3%の値下がり。サウスウエスト航空が737MAXを新規に34機購入することを公表しボーイングは値上がり。欧州市場では、旅行・レジャー、不動産にけん引されて値上がり。GSが格上げしたことになりeasyJetが値上がり。ドイツでは工業生産が予想外に低下したことから株価は下落。英国ではポンド安からFTSEが上昇。ブリティッシュ・アメリカン・タバコは年間の売り上げ予想を上方修正し株価が0.4%上昇

2021/6/10    木

米国市場では、金融当局がいつ金利の引き締めに移行するかに注目が集まっており、市場は上がったり下がったりする市場となった。個人投資家が好むミーム株であるAethlon Medicalが4倍弱に上昇し、米国のサイトであるRedditが煽ったGEO OperatorやWorld Wrestling Entartainmentは、それぞれ、38.4%、10.9%値上がり。バイデン政権がインフラ投資予算を削ったことから、産業株が1%下落。イールドは1.5%以下に下落した。また、100か国以上にコロナワクチンを供給すると米政府が公表したことからファイザーは2.5%上昇し、Merck&Coも2.3%株高に。欧州市場では、ほぼ史上最高値付近で横ばい。エールフランスKLMやIAGは各国の渡航緩和を受けて3%程度株高になった。英国では、Rio Tinto、Anglo American、BHPなどが2%以上値を下げる

2021/6/11    金

米国では、消費者物価指数が対前年同月比5.0%と予想以上に上昇したが、コロナ禍で堅調であったテクノロジー株は値下がりしなかった。SP500は日中史上最高値を更新したが、インフラ投資が予想以下となったため産業株は0.2%の下落。ユナイテッド航空が単通路型の航空機の大型発注が報じられ、ボーイングは0.8%の値上がり。欧州市場でも市場はわずかに上昇。ECBが経済成長を4%から4.6%に引き上げ、消費者物価指数は1.2%から1.9%に引き上げ。また、ECBが債券の緊急購入プログラムを次の四半期も継続すると明言。銀行株が0.4%上昇。フォルクスワーゲンは半導体不足を公表し株価は0.4%下落

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況